座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

酒井雄哉師

2013-09-25 | おしゃべり
酒井雄哉師が 亡くなりました。

87歳でした。

→→→ウィキペディア「酒井雄哉」






   ステキな笑顔の酒井師






酒井雄哉師と言えば、回峰行。

師は、千日回峰行を 二度 満行なさっている。



そして、「堂入り」。

壮絶なものです。






同じくウィキペディアの「延暦寺」の項のページ「に 
千日回峰行について記してありますので ここに貼り付けます。






千日回峰行



千日回峰行は、平安期の相応が始めたとされ、
百日回峰行を終えた者の中から
選ばれたものだけに許される行である。

行者は途中で行を続けられなくなったときは自害するという決意で、
首を括るための死出紐と呼ばれる麻紐と、
両刃の短剣を常時携行する。

頭には まだ開いていない蓮の華をかたどった笠をかぶり、
白装束をまとい、
草鞋ばきといういでたちである。

回峰行は7年間にわたる行である。

無動寺谷で勤行のあと、深夜二時に出発。

真言を唱えながら東塔、西塔、横川、日吉大社と
二百六十箇所で礼拝しながら、
約30キロを 平均6時間で巡拝する。

1~3年目は 年1100日、4~5年目が年200日の修行となる。



5年700日の回峰を満行すると
「堂入り」が行なわれる。

入堂前には行者は生き葬式を行ない、
無動寺谷明王堂で 
足かけ9日間(丸7日半ほど)にわたる断食・断水・断眠・断臥の行に入る。

堂入り中は、明王堂には五色の幔幕が張られ、
行者は不動明王の真言を唱え続ける。

毎晩、深夜2時には堂を出て、
近くの閼伽井で閼伽を汲み、
堂内の不動明王にこれを供えなければならない。

堂入りを満了(堂さがり)すると、
行者は生身の不動明王ともいわれる阿闍梨(あじゃり)となり、
信者達の合掌で迎えられる。

これを機に行者は 自分のための自利行(じりぎょう)から、
衆生救済の化他行(けたぎょう)に入る。



6年目はこれまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、
1日約60キロの行程を100日続ける。

7年目は200日で 
はじめの100日は全行程84キロにおよぶ京都大回りで、
後半100日は比叡山中30キロの行程に戻る。

満行すると「北嶺大行満大阿闍梨」となる。

延暦寺の記録では 満行者は47人である。

またこの行を2回終えた者が3人おり、
その中には酒井雄哉大阿闍梨(2013年9月23日に死去)も含まれる。






私が いつも思うのは、
この千日回峰行で歩く距離は 地球一周分に当たる、という不思議です。

平安時代に 地球を測ったわけでもないでしょうに。



 


師のご著書は わかりやすくて面白い、という印象でした。

最近 ご著書の出版が増えていて 
いずれも読んでみたいものばかりでした。



私は たくさんの人に 師のご著書に触れていただきたい。

そして 心おだやかに日々を過ごすきっかけを得ていただきたい、
と思うのです。



私は 『一日一生』を読んで 家の中のどこかにあるはずなのですが、
片付け下手なもので、残念ながら 出てきません。

できたら 「お貸しできます」と ご紹介したかったのですが、
スミマセン。



それにしても、師の あのツヤツヤ肌の秘密は、なんだったのかな~。








  ↑↑↑ 22分ほどの映像が流れます。 

時間がある時に じっくりとご覧ください。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿