昨年春の選抜(第90回)準々決勝の第2試合。創成館(長崎)が智辯和歌山を「7対4」3点リードの【5回裏】1アウト満塁のピンチを迎えて、マウンドには背番号「1」の左腕・川原陸が上がった。昨年のドラフト会議で阪神タイガースに5位で指名された左腕だ。(センバツプレイバック)しかし、左打者に流し打たれ、「7対5」2点差にされ、続く右打者にもライトに犠牲フライを打ち上げられ、「7対6」1点差に迫られるエース。尚も2アウト一二塁のピンチが続くが、続く右打者をサードゴロに打ち取り、脱出!
【6回裏】先頭打者を3球(空振り)三振に打ち取ったが、2番打者に詰まらせながらもライト前に落とされ、3番・林晃汰(広島ドラフト3位)は初球を打って、センターフライ。4番打者にもセンターに大飛球を飛ばされるが、3アウト。非常に綺麗な投球フォーム、綺麗な球筋。良い左腕だ。
【8回裏】先頭打者にセンター前ヒットを浴びるが、続く2番打者をサードゴロ併殺に打ち取り、2アウト。ここで3番・林を迎えるが、カウント「0-2」に追い込んで、スライダーの連投で2球目を振らせて、空振り三振! プロ対決を制した。将来、早々にプロで対決する日が来るか? 生涯のライバルとなるか?
「9対7」2点リードで迎えた【9回裏】のマウンド。先頭の4番打者を「0-2」に追い込むが、スライダーを2球見送られ、3球目のインコースの速球(131km)が際どく外れ、次の勝負球が甘く高めに浮いて、左中間にヒットを飛ばされる。5番打者を速球(138km)で空振り三振! しかし6番打者を歩かせ、7番打者の打球はピッチャー強襲! グラブで叩き落とした川原が冷静に二塁に送球して、2アウト。あと一人……8番打者も「2-2」に追い込んで、あと1球だったが、5球目が高めに浮き、6球目の際どいインコースをまたしても(ストライクに)採ってもらえず……そして、9番打者に三遊間を破られ、「9対9」同点に追いつかれるエース。マウンドから降りていく……。彼が甲子園のマウンドに帰って来る日はいつか……?
阪神高橋遥人「16球じゃ多い」3者連続三振も反省(日刊スポーツ)