シーツ、三度目の満塁で快打！（29日・甲子園）

　前日（28日）13安打を放ちながら、2点しか取れずに（2対7）敗れたタイガース。原因は【2回裏】と【4回裏】2度の2-OUT_満塁でヒットが打てなかった3番アンディー・シーツ。初回も1-OUT_2塁で打てず、【6回裏】も2-OUT_1塁【8回裏】も2-OUT_1,2塁のチャンスで打席が回ってきて、5打数「ノーヒット」だった。3番シーツに1本が出ていれば、2年目の左腕・岩田稔にプロ入り初勝利が齎されたのだが……

　そして迎えた昨日（29日）の3連戦の3試合目。【3回裏】2-OUT満塁で3番シーツに打席が回ってきて、レフト線にツーベース（2塁打）！　走者一掃して「3対1」！　
　タイガースの3番は重荷なのだろう。シーツは重度のスランプに陥り、代わりに3番に入った林威助も調子を落とし、今岡誠は遂にファームに落ちてしまった。それほど過酷な「3番」。しかし現在のこのチームでは、やはり外国人（助っ人）のシーツが適任。その認識を深めた一打！　

【5回裏】には腰痛は癒えたのか？　「中4日」で先発エステバン・ヤンの代打、庄田隆弘が（途中で）止めたバットで三遊間の真ん中に飛んで内野安打。前日「4安打」の1番・鳥谷敬がライト線を破って、1塁から庄田が長躯ホームインして、スリーベース（3塁打）!!　2番・赤星憲広もレフトに流し打って「5対2」。これで試合の方向性を決定付けた。

【6回裏】には、最近ようやく調子を上げてきた8番・関本健太郎が（2塁に桜井広大を置いて）レフトスタンドに高々と舞い上げて、（何と!!）今シーズン初ホームラン！　ユニフォームの上のボタンを外して＜ワイルド＞さを演出、関本。
　さらに（四球で出塁の代打・葛城育郎を置いて）鳥谷がライトスタンドへ高々と舞い上げて、（第5号）2ランホームランの競演！　「9対2」になって、タイガースファンを“楽園”（楽勝）へと導く「絶好調」男。

　ヤンの後は【6回表】左腕・江草仁貴が継いだ後、【7回表】【8回表】を渡辺亮【9回表】を左腕・筒井和也が担当し、前日の敗者復活のマウンドへ……渡辺は無失点でシーツ同様、汚名を返上したが、筒井は2失点で防御率13.50。大量得点差が付いているのに、マウンド上で一人蒼白な顔をしているのが≪異様≫だった。……それにしても、いつから横手投げを止めて、上手投げに戻したんだ？　「9対4」圧勝！　

虎11安打９点大勝！再び貯金「１」 （デイリースポーツ）

上園3勝目で怒涛の6連勝！（27日・甲子園）

　後半戦の開幕、いきなり「敵地」ナゴヤドームで「首位」中日ドラゴンズを3タテ（連勝）して、5連勝のタイガース。一昨日（27日）から地元・甲子園に戻って、「3位」横浜ベイスターズを迎えて3連戦。この後、火曜（31日）から東京ヤクルトスワローズと3連戦を終えて、8月3日から恒例の長期遠征“死のロード”に出る。しかし最近は（何故か）ヴィジターのユニフォームで≪強い≫から、今年は意外な好結果をもたらすかもしれない……そんな予感。

　初戦の相手は（かつての）≪天敵≫三浦大輔だったが、【5回裏】に攻略！　先頭の桜井広大が（三浦の）初球のスローカーヴを狙い打って、3塁線を激しく破って、7番・野口寿浩が送って、1-OUT_3塁。8番・関本健太郎が四球を選んで、2-OUT後、1番・鳥谷敬が（ストレートの）四球で2-OUT満塁。ここで“取って置き”の代打・矢野輝弘が（一瞬）1塁線を破るか（期待！）ファーストゴロか（失望！）と思った打球は（何と!!）1塁ベースに当たって、ライト線を転がって、2者が還って「2対0」先制！　

　ラッキーと言うよりも、35イニング連続無失点中だった三浦を心理的に追いつめ、代打・矢野で勝負を賭けたタイガースの勝利！　【6回裏】にも4番・金本知憲の右中間スタンドに叩き込むソロホームラン（第23号）で「3対0」！　5番・林威助以下の4連打で「5対0」！　これで三浦をKOして、勝負を決めた。

　先発のルーキー上園啓史は堂々（相手エース）三浦と投げ合って、【5回表】まで無失点、7奪三振の快投！　2番手のダーウィン・クビアンが【7回表】に上園の同級生（吉村裕基）に2ランを喫して、「5対2」にされたが、【8回表】を久保田智之【9回表】を藤川球児が分け合って、快勝！　これで6連勝になって、待望の貯金「1」。≪強さ≫に隙がない、と思えたが……

岩田プロ初星まであと１人で力尽く　（デイリースポーツ）

中日に3タテ喰らわして、5連勝で5割！（26日・ナゴヤドーム）

　ライアン・ヴォーゲルソングが戻ってきて【6回表】まで「0対0」。ドラゴンズも「エース」川上憲伸を起ててきているから、負けられない戦い。【6回裏】ヴォーゲルソングが先に失点して、「0対1」。しかし、すぐさま追いつくのが現在（いま）のタイガース。サッカーの日本代表（アジアカップ＠ハノイ）みたいだが、準決勝で負けるような無様な真似はしたくないものだ。

【7回表】「復調」3番アンディー・シーツがセンター前ヒットで出塁して、チャンスメーク！　そして4番・金本知憲。ここで一発が出たら、逆転だなあ～とファンが夢想したら、その期待に応えてくれるのが、4番。しかし、そんな夢想をする暇も与えずに、川上の初球（シュート）を打った金本！　弾丸ライナーでライトスタンドに突き刺さって、（第22号）2ランホームランで逆転！　

　しかし、歓喜はそれで終わることなく、5番・林威助がセンターのフェンス直撃の3塁打を放って、0-OUT_3塁。1-OUT後、7番「勝負強い」矢野輝弘がレフトに犠牲フライを放って、「3対1」！　この3点目が大きかった。

【8回裏】は“久保田劇場”が開演してしまって、3連打を喰らって、「3対2」1点差にされて、更に四球で0-OUT満塁！　この絶体絶命のピンチを最後は“絶対”≪守護神≫藤川球児が救援して、【9回裏】も抑えて、ドラゴンズを3タテ！　オールスターゲームを挟んで5連勝！　遂に借金を完済して「0」。5割になって、今日（27日）も横浜ベイスターズを「5対2」で下して、6連勝！　
　何でこんなに強いんだろう……気味が悪いくらい≪強い≫!!　

今岡 ２軍首脳ゲキに「感動した」 （デイリースポーツ）

桜井広大をスタメンから外すなヨ！（25日・ナゴヤドーム）

　前日（24日）は勝ったものの、桜井広大をスタメンから外されて（個人的には）怒り心頭に発していたのだが、昨日（25日）はドラゴンズの先発がベテラン左腕・山本昌だったので、6番ライトでスタメン。その起用に見事に応えて、初回2-OUT_1,3塁でセンター前タイムリーヒット！　その前後に5番・林威助がライト前、7番・矢野輝弘がレフトフェンスにぶつけて、初回に3点をもぎ取ったタイガース！　

　しかし4連勝中の先発（同じく）ベテラン左腕の下柳剛が初回に3連打プラス2連打を喰らって、4失点！　忽ち逆転されて、初回から壮絶な打撃戦。タイガースが【4回表】に林のタイムリーと広大の犠牲フライで「5対3」逆転すれば、ドラゴンズも【4回裏】に1点を返して同点。
【5回表】初回に（通算）≪300盗塁≫を決めた赤星憲広のタイムリーで1点勝ち越せば、【5回裏】にタイロン・ウッズにレフトスタンドに叩き込まれ、「6対6」！　

【8回表】1-OUT満塁で（途中出場）藤本敦士が連夜のタイムリーヒットで「7対6」遂に勝ち越し！　途中出場だとよく「打つ」藤本、本領発揮。【9回表】にも3番にアンディー・シーツが戻った「新」クリンナップの3連打で「8対6」！　
【9回裏】は藤川球児が（昨日は）無難に3人で退けて、4連勝！　18安打を放った打線は暫くこのまま「固定」されることになるだろう。今岡誠（登録、抹消）が復帰してくるまでは……

太陽が納得の６回２失点７Ｋの力投 （デイリースポーツ）

今岡「×」シーツ「○」（24日・ナゴヤドーム）

　数年前は“タイガース・キラー”だったかもしれないが、今は違うと思いたい、ドラゴンズ先発の山井大介（ゴーグル着用）。後半戦の開幕投手に選ばれて、タイガース相手に【7回表】途中まで3失点。またしても“キラー”健在を印象付けてしまった。
　初回に先頭の鳥谷敬が右中間を破って、4番・金本知憲のセンター前ヒットで先制して、今日（昨日）は攻略できる、と思ったのだが……

　先発のエステバン・ヤンが2失点とアクシデント（腰痛）発生で降板した後、【5回表】に7番・矢野輝弘がレフトスタンド最前列に叩き込んで（第3号）「2対2」！　【6回裏】に3番手の左腕・江草仁貴が掴まって、「2対4」にされ、このまま“鬼門”ナゴヤドームでズルズル敗退するのかと思った矢先、【7回表】に（途中出場）関本健太郎がセンター前に落として、1点差！　

【8回表】またしても矢野が（今度は）ライトフェンスにぶつけて（3塁打!!）続いて（途中出場）藤本敦士が右中間を深々と破って（2塁打!!）「5対3」勝ち越し！　
【8回裏】に“久保田劇場”が開演して、「5対5」同点に追いつかれるが、【9回表】ドラゴンズの≪守護神≫左腕・岩瀬仁紀から先頭の鳥谷がレフト前に技有りのヒットで出塁して、代打・狩野恵輔がライト前のツーベース（2塁打）で「6対5」勝ち越し！　更に6番アンディー・シーツがライトフェンスに達するツーベースを放って、「8対5」！　

【9回裏】は虎の≪守護神≫藤川球児の謎の乱調（0-OUT満塁）があって、ヒヤヒヤしたが、三振と併殺で切り抜けて、初戦を快勝！　そして今日（25日）も「8対6」で勝って、「首位」ドラゴンズに連勝！　遂に借金は残り「1」になった。明日（26日）返せるか？　3タテなる（狙う）か？　
　そんな景気のいい話の蔭で、今岡誠、出場選手登録抹消……今岡はいつ帰ってくる？　今岡はこんなふうにしたのは誰だ？　

能見納得５勝目も左打者攻略に課題 （デイリースポーツ）

下柳「エース」の証、8勝目！（18日・甲子園）

　前半戦「最後」の試合。何とか勝って（ジャイアンツとの）この3連戦を「2勝1敗」で勝ち越したいタイガース。マウンドには「エース」下柳剛。試合を作ってくれる、という絶対的な信頼感があるから、安心して野手陣も攻撃に専念できる。それって（正しく）「エース」の証明。井川慶（ニューヨーク・ヤンキース）が去り、福原忍が「不調」で安藤優也が出遅れた中、プロ17年目で「エース」の座を掴んだ“おっさん”。その“おっさん”に頼らざるを得ないタイガースだが……

【3回裏】（1-OUT後）1番・赤星憲広が四球で出塁し、（チームの為）≪300盗塁≫を思い止まって（？）2番に久々に入った関本健太郎の（ヒット）エンドランで2-OUT_2塁。ここで3番・鳥谷敬が打席に入ったが、リレー中継のCS（sky-A）の中継が終わって、地上波の放送が始まった途端、4番・金本知憲がセンターバックスクリーンにブチ込んで、3ランではなく（第21号）2ランホームランで「3対0」！　
　鳥谷は誰（視聴者）も見ていないところで左中間にツーベース（2塁打）を放っていたらしい。これが先制点になって、続いた金本。タイガースに連勝の気運が高まってくる。

　下柳が【4回表】に1点を失った後、【5回裏】にも追加点！　先頭の赤星がセンター前ヒットで出塁した後、またしても「300」を封印して、2番・関本が（今度は）送りバント。2-OUT後、金本が歩かされて、まだ、この男の≪恐さ≫が浸透していないようだ、5番・林威助が「勝負強さ」を発揮して、レフトオーヴァーを放って「5対1」！　

　下柳は「いつも通りの」打たせて取るピッチング。だが、岡田彰布監督は「何故か」ピッチャーに打順が回った訳でもないのに、「エース」を【5回表】限りで降板させて、【6回表】から2番手に橋本健太郎。しかし、この起用が≪悲劇≫を生む……“ハシケン”が2球目のMAX＝147kmを投げた途端、アクシデントを訴え、降板……腰痛だったらしい。

　本人もブルペンで「“シモさん”がもう一イニング行く、だろう」と思っていたのかもしれない。予想外の早い出番に急いで肩を作って、その結果が「これ」なのかもしれない。可哀相な“ハシケン”。ここまで中継ぎで頑張ってきたのに、今シーズンが「終わった」かもしれない。
　誰もが≪エース≫は“シモさん”だと思っているのに、ダッグアウトの岡田監督は別人を「エース」に想定することを止めない。それって下柳に失礼。≪エース≫の扱いをするべきだと思う。

　“シモさん”と“ハシケン”の（思わぬ）早期降板と、それから「左肩腱板炎」で登録抹消の『J』ジェフ・ウィリアムス「不在」で、またしても【7回表】から2イニングスを担当する予定の『K』久保田智之だったが、早速【7回表】に捕まり、伏兵（代打・小関竜也）に2ランホームランを被弾して、「5対3」2点差に詰め寄られる……それでもオールスターゲーム（＠ガリヴァー）には初選出。胸を張って出て来いっ!!　

【8回表】に2-OUTから“ホリさん”（デーモン・ホリンズ）にセンター前ヒットを浴びたところで、『F』藤川球児にバトンタッチ！　藤川が奪三振1個の省エネ投球で打者4人を抑えて、連勝！　しかし翌日（19日）からはオールスター「休み」。4連勝した後に雨で中止になるし（13日＆14日）今シーズンのタイガースはいつも「こんな調子」。しかし後半戦は、そんな言い訳なしで「1位通過」を狙って欲しい、ものだ。

虎のルーキー小嶋が１回完ぺき投球 （デイリースポーツ）

赤星3安打の活躍で連敗ストップ！（17日・甲子園）

　毎試合のように打順が変わる（今シーズン）のタイガース打線。昨日は1番に入った赤星憲広が初回に内野安打で出塁するが、無得点。【3回裏】は三遊間を破って出塁するが、盗塁に失敗して（通算）300盗塁ならず……
　ジャイアンツの「中4日」で先発「苦手」福田聡志に（またしても）抑え込まれ、【5回表】まで「0対0」。タイガースの先発エステバン・ヤンも（持ち前の）打たせて取るピッチングで試合を作っている。

　均衡が破れたのは【5回裏】先頭の林威助がライトオーヴァーを放って、警戒したのだろう？　6番・桜井広大が（ストレートの）四球を選んで、0-OUT_1,2塁。7番・矢野輝弘が（堅実に）送って、代打・桧山進次郎が敬遠されて、1-OUT満塁。
　ここで≪まさか≫先発して5回無失点の好投を続けるヤンに代打を送るとは思わなかったらしい（？）。しかし、これが今年のタイガースの野球。代打に庄田隆弘が出てきて、動揺した福田が押し出しの四球！　これで先制して、そして1番・赤星。
　初球の速球（145km）を見送った後、2球目のカーヴにバットを当てて、左中間に2点タイムリーツーベース（2塁打）!!　これで「3対0」！　更に2番・坂克彦が畳み掛けて、レフトに流し打って、犠牲フライで「4対0」！　4点あれば、タイガースの試合。このまま≪勝ち≫へと雪崩れ込む。

【6回表】を『J』左腕ジェフ・ウィリアムスが3者連続三振（！）に斬って取って、【7回表】から2イニングを担当予定の『K』久保田智之が【8回表】に（2-OUTから）連打を浴びれば、『F』藤川球児の投入！　4番・阿部慎之助を151km（高めの速球）でショートフライ！　【9回表】は150㎞「超」の速球に変化球（カーヴ、フォーク）を織り交ぜて、3者連続三振で完勝！
　
ボギーが１軍へ 後半戦先発ＧＯ （デイリースポーツ）

桜井、連夜の3ランで4連勝！（12日・東京ドーム）

　タイガースは何故、福田聡志（2年目）を打てないのだろう？　久保裕也や豊田清は打てるのに。（大雑把に言って）同じ真っ直ぐとフォークのピッチャーだと思うのだが……福田に【5回表】まで抑え込まれ、「0対1」。しかし【6回表】0-OUT_1,2塁のチャンスで（早々に）福田を代えてくれたので、タイガースに「勝機」が生まれた。

　福田を【7回表】まで引っ張って、【8回表】から左腕・林昌範【9回表】から“守護神”上原浩治（の継投）なら、タイガースに勝機は生まれなかった、だろう。その「勝機」を生み出す、最大の貢献をしたのは、先発して【5回裏】まで（最少得点の）1失点の好投を見せた2年目の左腕・岩田稔だった。最少得点差だったから、ジャイアンツは福田を早めに代えざるをえなかった。5連敗中の焦りもあったのだろう。焦らしたのは、岩田！　

　今年の春のキャンプの頃は、ルーキーの（同じ左腕）小嶋達也と比較されながら競わされながら、早々に脱落して、ルーキーに負けた2年目の岩田。しかし、そこから徐々に調子を上げて、徐々に調子を落とした小嶋を抜き去り、突如1軍に昇格して、プロ入り2試合目のマウンドで先発して、この好投。

　ここ数年のドラフト戦略の失敗が懸念されていたタイガースだが、2005年（希望枠）の岩田の≪彗星≫で、その懸念も払拭。後は2004年（自由枠）の左腕・能見篤史や、2003年（自由枠）の（同じく）左腕・筒井和也の≪伸び悩み≫が解消されればいいのだが……この岩田の好投に刺激されて、同じスライダーを駆使する左腕・中村泰広（5年目）の奮起にも期待したい。

　試合は【8回表】2-OUT_1,2塁のこの試合6度目（！）のチャンスで“虎の恋人”豊田から、7番・矢野輝弘がレフト線を破って、遂に「1対1」同点！　延長戦へ!!　タイガースは岩田が5回で降板した後、中継ぎの左腕・江草仁貴も（右腕）橋本健太郎も早々に継ぎ込み、【JFK】も矢継ぎ早に継ぎ込み、残っているのは、ダーウィン・クビアンか、渡辺亮か（登録されたばかりの）左腕・筒井。これは「不安」だ……“サヨナラ”される。

　そして延長の最終【12回表】例によって、3番打者（昨日は、鳥谷敬）がレフトフライに倒れて、ランナーなしで4番・金本知憲に回って、ピッチャーが気兼ねなく四球。5番・林威助も（四球で）続いて、1-OUT_1,2塁で6番「スタメン」桜井広大。ピッチャーはアンダーハンドの会田有志（2年目）だから（何とか）併殺に打ち取リたい、という思惑があったのだろう。しかし桜井はそんな思惑を打ち砕き、（打球は）左中間スタンドへ！　桜井の勝負を決める、連夜の3ランホームランで「4対1」！　

　これで勝負あった、と誰もが思ったことだろうが、しかし【12回裏】のマウンドに立つのは、“進化しない男”ダーウィン。球が悉く高めに浮き、それを悉く捉えられ、2-OUTを先取しながら、3連打を浴びて、「4対3」1点差に詰め寄られる……最後の鈴木尚広の打球もピッチャーの頭上を越える高いバウンドのショートゴロ！　俊足の鈴木だけに内野安打を覚悟させられたが、間一髪（1塁）「OUT」！　今度はタイガースのOB（塁審＝橘高淳）に救われた（？）。 ……ダーウィンは怖い……ダーウィンは恐いヨォ～！　

“好投息子”に岩田の両親満足げ （デイリースポーツ）

桜井、プロ入り初HRの記念日！（11日・東京ドーム）

　先発の19歳＝若竹竜士が初めての東京ドーム、巨人戦を意識しすぎたのか、初回から掴まって、不安定な立ち上がり。ジャイアンツの連敗を「4」で止めてしまうことになるのか？　そう思った矢先に【2回表】4番・金本知憲がライトスタンドへ豪快に叩き込んで（第20号）「1対1」同点！　
　相手の二遊間のエラー二つと、7番・野口寿浩がバントの構えからバスターでレフトフェンスに達するツーベースを放ち、勝ち越し！　更に8番・藤本敦士がレフト前に流し打って（通算500安打!!）「3対1」！　1番・鳥谷敬がトドメにライト前に（バットを折りながら）落として、一挙5点！　

　早めに若竹を摘み、【2回裏】（途中から）2番手に左腕・江草仁貴を投入し、中継ぎ陣の総動員体制。その江草も【4回裏】に1点を失い、3点差に詰め寄られた【5回表】先頭の金本が歩かされ、5番・林威助がライト前ヒットで繋いで、0-OUT_1,3塁（金本、激走！）。ここで6番に起用された桜井広大が初球を打って、レフトスタンドへ！　豪快に叩き込む、これがプロ入り初となるホームランを放って、「8対2」！　連敗中のジャイアンツの戦意を削ぐ3ラン!!　

　3番手のダーウィン・クビアンが【5回裏】に2点を失ったが、【8回表】林が痛烈な打球で1塁線を破って、「9対4」これで勝負あった。【6回裏】【7回裏】を橋本健太郎、【8回裏】【9回裏】を『K』久保田智之が締めて、昨日（11日）は『J』と『F』を休ませることが出来た。ジャイアンツはこれで5連敗……タイガースとしては3タテ（4連勝）を狙いたいところだが……今日（12日）は先発の谷間。

岩田 巨人からプロ初星に意欲！ （デイリースポーツ）

森くん、ありがとう！（10日・東京ドーム）

　9連戦の初戦、東京ドーム。3連敗中の読売ジャイアンツの先発は左腕・内海哲也。阪神タイガースの先発は、2ヵ月「勝利」から遠ざかっている福原忍。その内海に抑えられて【4回表】までパーフェクト。福原も【3回裏】まで（同様に）パーフェクトに抑えて、「0対0」の展開。久しぶりに好調な福原のピッチングに半信半疑だったが……

　均衡を破ったのはタイガース【6回表】先頭の矢野輝弘がレフトスタンドへ（第2号）ソロホームラン！　【7回表】にも4番・金本知憲がレフトスタンドへ≪技有り≫の流し打ちの（第19号）ソロで「2対0」！　しかし【7回表】　はその前に2番・赤星憲広がレフト前ヒットで出塁したが、3番・今岡誠が初球を打って、ショートゴロ併殺打!!　3番に上げても、いつまで経っても今岡の調子が上がってこない、今シーズン。

　終盤で2点リードを奪えば、『JFK』リレー。しかし【8回裏】はヒヤヒヤした。例によって、ヒヤヒヤさせたのは『K』久保田智之だが……1点を返されて、2-OUT_1,3塁のピンチで、3番・小笠原道大の当たりはショートゴロ！　ショート（鳥谷敬）からセカンド（関本健太郎）への送球は微妙なタイミングだったが、「OUT」！　2塁・塁審＝森健次郎（主任）にお礼を申し上げなければならない。「2対1」辛勝！　

遊ゴロの明暗…虎ジャッジで笑った （デイリースポーツ）