春季(宜野座)キャンプを絶好調で終えて、
満を持して(期待感を持って)
WBCの日本代表(宮崎)合宿に送り出したのに、3月5日の強化試合(
オリックス・バファローズ戦)で先発しながら初回に
2失点。
10日の1次ラウンドの
中国戦では【4回表】から2番手で登板して、無失点に抑えたが、最初のイニングは
死球と四球を与えて、制球に乱れがあった。この投球に(監督と投手コーチは)
不安を感じたのだろう。2次ラウンドでは登板なし、
藤浪晋太郎(阪神タイガース)。
藤浪の『
WBC』は
終了した。もう登板はないだろう。その代わり、昨日の練習試合(
シカゴ・カブス戦)に先発した藤浪。【1回裏】先頭の
川崎宗則(35歳)に初球のスライダーが外れた後、2球目のスライダーで空振りを取り、3球目のど真ん中のストレート(151km)がなぜか「
ボール」に判定された後、7球目のストレート(154km)で圧倒して、詰まらせたが、内野安打!
2番の昨年のワールドシリーズ『
MVP』
ベン・ゾブリスト(35歳)の初球に川崎が走って、“二盗”に成功! ゾブリストを内野ゴロに打ち取って、川崎が“三進”。3番
ジェイソン・ヘイワード(27歳)にはカウント「2-2」から
渾身のストレート(154km)で内野ゴロに打ち取ったが、川崎が生還。川崎一人にやられた初回の藤浪。
【2回裏】の藤浪。先頭(左)打者をカットボール(カッター)で空振り三振に取り、続く7番(左)打者にはカウント「2-2」から決めに行ったストレート(158km)が外角に外れ、6球目のスライダーも大きく外れて
四球。
8番打者への初球(146km)も際どい判定(
ボール)。2球目(146km)は同じ球でストライク。3球目(スライダー)で「1-2」に追い込み、4球目も同じ球(スライダー)でサードゴロに打ち取って、2-OUT。9番打者(
ジョン・ラッキー)にもカウント「2-2」からスライダーの
連投で空振り三振!
【3回裏】の先頭打者は川崎。カウント「3-1」から“カッター”が外れて、四球。2番ゾブリストにも「3-0」になり、5球目に川崎がまた走り、“二盗”成功! 6球目(146km)をゾブリストがセンターオーヴァーのトリプル(三塁打)! センター(
青木宣親)が追いついたように見えたが……
太陽が眼に入ったか?
不運な藤浪。
3番ヘイワードにも3球目の“カッター”をライト前に運ばれ、
3失点の藤浪。未だ0-OUT。4番(右)打者と5番(左)打者をフォークボール(スプリッター)で
連続空振り三振に取り、6番(左)打者も同じ球でピッチャーゴロに打ち取ったが、藤浪が捕球できずに内野安打。7番(左)打者には四球(4つ目)。2-OUT満塁になったが、3球目とも球を落下させて、空振り三振! この球を初回から
有効に使っていれば、失点も
防げたかもしれない。
【4回裏】の藤浪。9番のラッキー(38歳)をセンターフライに打ち取り、1番・川崎との3度目の
対決! 3球目(145km)を打たせて、セカンドゴロ。2番ゾブリストは3球目(148km)を打ち上げさせて、センターフライ。
初めて3人で
退けた藤浪。彼の『WBC』が(事実上)
終了した。
藤浪、世界一にホメられた!カブス・マドン監督「いい腕の振り」(SANSPO.COM)