「課題は変化球」と(3番手の)小野泰己の投球を一目見て、解説者は言った。解説者の(小野に対する)統一見解らしい。本当は肘を痛めて以来、真っ直ぐが低めにコントロール出来なくなったから、背番号「98」になったのだが。先頭(左)打者に初球(146km)2球目(152km)何れも高めに浮いて、2球目を痛打された(ショートゴロ)。
続く(右)打者には、その「課題は変化球」(スライダー)でストライクを取って、2球目(151km)も高い(ファウル)。3球目(152km)は初めて低めに決まって見逃し三振! しかし、かつてのような糸を引くようなストレートではない。引っ掛かったようなストレート。
3人目(右)にも初球スライダーで入って(ボール)、2球目もスライダー(ストライク)。解説者の見解を訊きたいところだが、沈黙を守っている。3球目(151km)も高い(ファウル)。4球目(153km)もファウル。5球目のスライダーが外角に決まったが、この日「やらかしてる」球審(青木昴)が「ボール」の判定。気の毒だ。キャッチャー(キャプテン坂本)のサインに4回も首を振って、投げた6球目はスライダー。これが外れて「3-2」。7球目もスライダーを投げたが、これを痛打されて、セカンドゴロ。二塁手の(このキャンプ)「菊池」と化している熊谷が捌いて、事なきを得た。(5回裏)
【6回裏】先頭(左)打者に初球スライダーで入って、2球目のカーブを捉えられるが、三塁手・遠藤の好守に救われる。
続く(左)打者への初球もカーブで入って、このカーブが小野の代名詞だったのだが。真っ直ぐとカーブだけで打者を蹂躙できた2年目までの小野。2球目(147km)真っ直ぐが高い。3球目のスライダーでファウルを打たせ、4球目(フォーク)が外れ、5球目(149km)が内角低めに決まったが、球審が『やらかして』「ボール」の判定。気の毒だ。明らかに気落ちしてる。解説者にも「小野寺」と言い間違いられ、6球目(151km)7球目(149km)もファウル。
もう一人の解説者が正しい指摘をしている。「全部ベルトより上」。「さすが」だ岩本勉(ガンチャン)。「低めへの意識が欠けている」と手厳しい。8球目(スライダー)を叩かれ、一塁線を破られる(二塁打)。
続く(右)打者に初球(146km)ファウル、2球目のスライダーで空振りを取り、3球目のカーブを打ち返されたが、セカンドには「菊池」がいた。飛び込んで捕って、一塁に素早く送球してOUT! BIGBOSSも拍手をしている。これはレギュラーを獲るかもしれない(熊谷)。
続く左打者に速球(149km)2球の後、カーブで空振りを取り、追い込んでから、フォークが外れ、確かに「課題は変化球」。これが決まれば、復活。5球目(154km)6球目(カーブ)ファウル。7球目(151km)が大きく外れ、これも決まれば、復活。「よいしょ!」の掛け声と共に投じた8球目(153km)はファウル。9球目(フォーク)10球目(147km)もファウルされ、11球目のスライダーが高めに浮いて、レフト前にタイムリーヒットを浴びる。
続く(右)打者への初球(147km)でストライクを取りながら、2球目(153km)が外角低めに決まったのに、またしても球審が『やらかして』判定は「ボール」。口を尖らせて不満そうな小野。この精神面がなあ。明らかに気落ちして、3球目(144km)で死球! 苦笑いの小野。
続く(右)打者への初球にフォークを投げ、2球目(151km)でストライクを取り、3球目(148km)ファウル。4球目にスライダーを曲げて、見逃し三振! マウンドを駆け降りる小野。背番号「98」は『戦力外』フラグなのか。