第一報を聞いたとき、もう一人は北條か? 原口でなければいいが、と思ったが、神はそこまで苛酷ではないと知った。しかし、それにしても、もう一人が伊藤隼太とはな……よりによって、落ち目の二人、伸び悩んでいる三人が罹患した。
陽川が神宮で怪我をしたらしいから、呼ばれた小野寺暖(大阪商業大学)。「5対5」同点の7回表2アウト二塁で(途中出場)打席に入って、初球を打って、ライト前タイムリーヒット❗️
「カキン!」という打球音が心地よい。今までの阪神タイガースに「いなかった」タイプの選手。勝負強い。陽川や中谷のような長距離砲タイプとは違う。ギャップ(谷間を抜く)ヒッター、クラッチ(勝負強い)ヒッターだ。
9回表の第2打席では、1アウト二塁三塁で2球目を打って、レフトフェンスに達するツーベース❗️❗️ 3打点。背番号「127」。早く二桁に、つまり支配下に置くべきだ。何なら、一桁でも良い。一番早い番号も空いてることだし。
7回表、先頭打者で打席に入って、カウント「2-1」からの4球目(141km)を叩いて、ライトスタンド中段に届くホームラン❗️島田海吏(24歳)
「高いボールを上から叩きつけるような。バットの先もキュッと回ってるし。なかなか良い手首してますよね」と放送席(フジテレビONE)で(解説者の)江本孟紀さんも褒めていた。
アジア・ウインターリーグで「村田修一コーチから指導を受けたから」というコメントが付けば、完璧なのだが。そこは『オールド・スクール』の解説者だから。
本当なら、プロ入り初ホームランなのだが。幻の第1号。公式戦に入っても、見られるか? 公式戦じゃないのだから、無観客でもいいじゃないか。公式戦が始まったら、また「あの」応援が(早晩)始まるのかと思うと、うんざりする。プロの選手に「応援」が必要なのか? 鳴り物の。
2回表の第一打席、1アウト、ランナーなし。カウント「1-2」と追い込まれながら、決めに来た4球目(146km)を叩いて、左中間にヒット! センターがもたついている間に、二塁を陥れた(42歳)福留孝介(6番レフト)。
「カシンっ」って打球音が心地よい。投手が投げる瞬間の「ウッシっ」っていう声もよく聴こえる無観客試合。このまま永遠に続いてくれないかと夢想する(イケない)私。
それにしても、福留の前を打つ5番(DH)サンズ(32歳)。「3-2」フルカウントから外の変化球(スライダー)を空振りして三振! 韓国リーグの打点王だそうだが、「韓国リーグの打点王」は当てにならないことを実証しているサンズ。マルテを残して、マルテが「保険」だと思っていたが、サンズが両外国人に何かあったときの「保険」だった。これでは「保険」にもならないが。
ドラフト6位ルーキーの小川一平(22歳)が7回裏から登板。先頭打者に「3-0」になって、緊張感が漂うが、速球(140km)、スライダーでカウントを整え、147kmで詰まらせて、レフトフライ。
続く5番打者にも初球最速148km、スライダーの後、速球(147km)で完全に詰まらせて、ショート正面のゴロ。難なく2アウトかと思ったら、一昨年のドラフト2位が、これを弾いて、出塁を許す。
放送席でも解説者が「それくらい捕ってよ」「どこにエラーする要素があるのか、なかなか見つけられない」と手厳しい。阪神タイガースは、昨年からスカウト部門を強化したのだろうな。遠藤成(18歳)がファームのショートのレギュラーポジションを獲ることになるだろう。
9番ライトでスタメン、小野寺暖、背番号「127」。3回表の第1打席、1アウト一塁で初球(138km)からフルスイング❗️ (ファウル)。昨年秋に観た明治神宮大会では、同じようなシチュエーションで打席に入って、バットが振れず、追い込まれて、難しい球に手を出して、併殺打に倒れた。その印象を払拭する一振り!
2球目(133km)3球目(スライダー)のボール球に手を出さず、4球目(139km)ファウル! 的確な判断。5球目(スライダー)も悠然と見送って、カウント「3-2」6球目(スライダー)を打って、三塁手を強襲❗️ 痛烈な当たりだったから、ヒットかと思ったら、記録は「E」。小野寺のプロ初ヒットは(厳格な)公式記録員に阻止された。
第2打席は5回表の先頭打者。初球(スライダー)を見送った後、2球目(136km)を捉えて、レフト線にツーベース❗️ これが育成枠の打球? 本人が「育成枠」での指名を悔しがった理由が分かった。「127」なんて大きな番号を背負う理由がない。「27」で良い。「1」は要らない。その代わり登録名「暖」はやめて。「小野寺」で良い。
昨日(15日)も途中出場。7回表に先頭打者で打席に入った島田海吏(24歳)。オープン戦、13打数4安打(打率.308)。初球(144km)を打って、ライト前にクリーンヒット❗️
「3対4」1点のビハインド。次の打者がバントを2球失敗して、3球目の暴投で島田が二塁を陥れて、1アウト後、オープン戦の首位打者(打率.389)が右打席に入った。