野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

能見、清原との対決(オープン戦|26日・高知)

2006-02-28 21:45:27 | Aki Camp
 オープン戦の第2戦が、2年目の左腕・能見篤史。第1戦の先発・江草仁貴との「左腕」先発ローテーション争いの火蓋は切られた。江草は4回無失点。ほぼ完璧な内容だった。能見はどうか? 相手は同じオリックス・バファローズ、だ。
 初回いきなり1番・谷佳知をショートゴロ・エラー(1塁手の落球)で出塁させて、嫌な感じ。しかし、落ち着いて後続をレフトフライ(村松)サードゴロ併殺(ブランボー)2球で打ち取って、4番の「あの男」に回さなかった。

【2回裏】「噂の男」清原和博、登場。能見は最初の試練を迎えるが、清原が初球を打って出て、サードゴロ。5番ジェイソン・グラボウスキーには「0-3」にするが、グラボウが4球目(137㎞)を打って出て、ファーストゴロ。
 6番・水口英二は「2-0」に追い込んだ後、3球目(137㎞)をライト前に運ばれるが、7番・塩崎真をセカンドゴロに打ち取る。

【3回裏】8番・阿部真宏にレフト前に運ばれるが、9番・日高剛を(落ち着いて)ショートゴロ併殺に打ち取り、1番・谷もスライダー(127㎞)で完全にタイミングを狂わせ、ボテボテのセカンドゴロ。
【4回裏】2番・村松有人をショートゴロ。3番クリフ・ブランボーをスライダー(131㎞)を打たせ、ライトフライ。そして4番・清原を早々に「2-0」に追い込み、最後は145㎞(MAX)を内角にズバッと決めて、見送り三振! 「大物」清原を仕留めた。能見も「自信」になっただろう。

【5回裏】2番手は古巣に対峙する、牧野塁。紅白戦(24日)ではMAX148㎞の快速球で好投したのだが、グラボウと水口に連打を許し、1失点。尚も2アウト1,3塁で代打「大物№2」中村紀洋を迎え、「0-3」にするが、4球目を打ち上げてくれて、キャッチャーファウルフライ。「大物」の仕上がり具合の遅さに助けられた。

【6回裏】3番手は4年目の左腕・中村泰広。先頭の大西宏明をショートゴロ、続く牧田勝吾もテンポ良く「2-1」に追い込み、最後はスライダーを落として、ハーフスウィング=空振り三振! 
 そして4番・清原も「2-1」に追い込んで、スライダー(132㎞)で決めにきたが、清原のバットが途中で止まって、判定はセーフ。中村は執拗にスライダー(130㎞)で攻めて、最後はライトフライに打ち取った。『J』=ジェフの代わりに名乗りを挙げるか? 

【7回裏】4番手はルーキー渡辺亮。代打・早川大輔に(得意の)サークルチェンジを3球続けた後137㎞、141㎞で「2-3」。最後はサークルを読んだ打者の裏を掻いて、ズバッと真ん中に速球(136㎞)を投げ込んで、見逃し三振。
 続く後藤光尊も同じ136㎞でキャッチャーファウルフライに打ち取り、順調に見えたが、8番・塩崎に「0-2」から真ん中高めの速球をセンター前に運ばれる。9番・田中彰は早々に「2-0」に追い込み、勝負に行ったフォークは見送られたが、最後はシュートを食い込ませ、セカンドフライに打ち取った。
 まだ1軍レヴェルでは厳しいが、ウエスタン・リーグのセーヴ王なら狙えるかもしれない。まだ、そういう段階のピッチャー、だと思う。もう少し球速が欲しい。

【8回裏】5番手は1軍抜擢が続く4年目の左腕・田村領平。この時点で「7対1」。(途中出場の)町田公二郎と8番・浅井良のホームラン(2ラン)等でタイガースが大量リード。テストとはいえ、ある程度、気楽に投げられるマウンドだったが……
 先頭の的山哲也のツーベースを皮切りに、平野恵一、大西、牧田に4連打を浴びて、3失点。カウントを苦しくして、ストライクを取りに行った球が、いずれも真ん中付近に集まっていた。今シーズンの目標はファームでの1勝か?
  
想定内!?ジェフの穴埋めはトレードで(デイリースポーツ)

江草4回零封!(オープン戦|25日・安芸)

2006-02-26 14:56:03 | Aki Camp
 オープン戦の開幕投手に選ばれたのは、4年目の左腕・江草仁貴。昨年が同期の杉山直久だっただけに、期待の大きさが窺える。杉山同様、先発ローテーションの一角に食い込めるか? 
 初回オリックス・バファローズ1番・大西宏明を「2-2」から威力のある速球(142㎞)で空振り三振! 2番・平野恵一をチェンジアップ(112㎞)でレフトフライに打ち取り、3番カリム・ガルシアもスライダー(123㎞)を打たせて、ファーストゴロ。上々の滑り出し。

【2回表】4番クリフ・ブランボーもスライダー(127㎞)を打たせて、ショートゴロ。5番ジェイソン・グラボウスキーにも「定番」スライダー(121㎞)で攻めるが、これを弾き返され、ピッチャー強襲センター前にゴロで抜けるヒット!! ロサンジェルス・ドジャースでレギュラーを獲りかけた男。監督(ジム・トレーシー)交代で構想から外れたが、力はある。日本で大成するか? 
 6番・田中彰には「1-3」になるが、139㎞、141㎞で連続空振りを奪い三振! 7番・後藤光尊もシュート(132㎞)で詰まらせ、ショートフライ。

【3回表】先頭の嶋村一輝をスライダー(127㎞)でセンターフライに打ち取るが、9番・前田大輔に同じ球(127㎞)を狙われ、センター前ヒット!! だが1番・大西をテンポ良く「2-1」に追い込み、ライトフライ。2番・平野も初球(139㎞)を打たせて、ショートゴロ。

【4回表】3番ガルシアも「2-2」に追い込み、外角低めに137㎞をズバッと決めて、見逃し三振! 4番ブランボーも初球(130㎞)を打たせて、セカンドフライ。5番グラボウスキーには(またしても)ピッチャー強襲センター前ヒットを浴びるが、6番・田中を139㎞でセンターフライに打ち取り、4回を無失点で終了。
 堂々たる先発ローテ・ピッチャーのピッチングだったが、26日『JFK』の一角ジェフ・ウィリアムスの開幕「絶望」が確定的になった。江草の先発ローテ入りの障害はこれだけ、だ。誰かが、ジェフの代わりを務められればいいが……

【5回表】今度は『WBC』出場=藤川球児に「まさか」のことがあった時の候補、金沢健人。先頭の後藤にいきなりセンター前に運ばれるが、8番・嶋村を「2-1」から高めの速球(140㎞)で空振り三振に仕留め、9番・前田は初球(136㎞)を打たせ、サードゴロ。代打・早川大輔をライトフライ。
【6回表】2番・平野をセンターフライ。3番ガルシアにはカーヴ(114㎞)(110㎞)2球から入り、最後は140㎞を打ち上げさせ、ショートフライ。4番ブランボーは115㎞を打ち上げさせ、ファーストフライ。金沢も上々の仕上がり具合だ。

【7回表】3番手には桟原将司。5番グラボウスキーをファーストゴロに打ち取り、代打・相川亮太には」「2-3」にするが、ライトフライ。7番・後藤には初球148㎞(MAX)で度肝を抜き、2球目(140㎞)を打たせて、ファーストゴロ。
【8回表】代打・坂口智隆をサードゴロに打ち取るが、9番・途中出場の「伏兵」牧田勝吾のライトへのホームランで(思わぬ)1失点。1番・早川は「2-2」からの高めの速球(142㎞)で空振り三振に取り、2番・平野には「0-2」にするが、143㎞で詰まらせて、センターフライ。

【9回表】4番手にはダーウィン・クビアン。同僚ジェフの開幕「絶望」でチャンスが巡ってきそうな「第三の男」。マウンド上で大きく息を吐いて、3番ガルシアを高めの速球(137㎞)を打たせて、ファーストゴロ。4番ブランボーには初球(134㎞)を打たせて、サードゴロ。騒々しい「あと一人」「あと1球」コールを浴びながら、5番ルーキーの森山周を「2-2」から125㎞でファーストゴロに打ち取り、ゲームセット!
 ダーウィンは今シーズンは「十分」1軍で使えそうだ。昨シーズンもその片鱗だけは見せていたが、今シーズンは『JFK』の肩代わりが出来るかもしれない。試合は2番・関本健太郎の4打数4安打の活躍もあって「3対1」でタイガースの快勝!

江草4回0封 ローテ前進 (デイリースポーツ)

桜井、一撃!(紅白戦|24日・安芸)

2006-02-25 22:57:06 | Aki Camp
 白組の先発は「最多勝」下柳剛。紅組の1番・藤本敦士に初球(121㎞)を狙われ、セカンド関本健太郎への内野安打。続く2番・上坂太一郎の2球目に藤本が走って、ノーアウト2塁。白組のキャッチャー岡崎太一の送球はワンバウンドになって、センターへ抜けていった。
「強肩」が「売り」で自由獲得枠(2004年)で入ってきた選手なのだが、プロに入って、一度もその片鱗すら見せたことが無い。この「自由」は失敗だったか? CS(sky-A)の解説席では、有田修三氏が「ボールに差し込まれている」とキャッチングの課題を指摘されていた。
 動揺したわけではないだろうが、ベテラン下柳。上坂には四球を与え、1,2塁で、3番アンディー・シーツに「0-1」からの2球目(130㎞)を狙われ、レフトスタンドにライナーで叩き込まれる3ランホームラン! 今シーズンの下柳はどうか? と一瞬「不安」になる。

【1回裏】紅組の先発は「新外国人」クリス・オクスプリング。白組の(今日は)1番・赤星憲広に初球は137㎞。球速は凡庸。ピッチングフォームはまとまっていて、日本人のよう。2球目(130㎞)3球目(129㎞)で「0-3」。やはり外国人投手、小柄な赤星(170cm)には投げにくいか? しきりにマウンドを気にしている。
 4球目(133㎞)でファウル。5球目で140㎞が出たが、これを三遊間に流し打たれて、ショート追いついたのは、高校生ルーキーの前田大和! 1塁へ送球して、間一髪アウト!! 走者・赤星を刺した。正直、これが(ショート)鳥谷敬ならセーフ、だっただろう。完全な「俊足」赤星の内野安打パターン、だったのだが。センスのいいルーキー、だ。
 
 オクスプリングは2番・関本に初球(129㎞)2球目(133㎞)シュートを続けて、「1-1」。3球目のスプリッターで空振りを取り、4球目に投じたのは何とカーヴ(116㎞)。これに完全にタイミングを狂わされた関本。空振り三振! 大きなカーヴ(スライダー?)だった。この球は使える。このピッチャーは「いい」。
 3番「絶好調」鳥谷には「1-2」になって、マウンドの土を掘り始めるオクスプリング。その甲斐なく、4球目(134㎞)をジャストミートされ、オクスプリング強襲!! センター前へライナーで抜けるヒット! 現在の鳥谷には「3番」も似合うか? 

【2回裏】5番・片岡篤史には「0-3」。左バッターは苦手か? 4球目(139㎞)で取り返し、5球目でファウルを打たせ、6球目で関本を三振に取ったカーヴ(115㎞)が来るが、これを片岡に引っ叩かれ、セカンド内野安打。やはり「左」が苦手? 
 6番・町田公二郎には「1-2」にして、4球目のスライダー(134㎞)を叩かれ、強烈なライナーで三遊間を抜けるレフト前ヒット! ノーアウト1,2塁。「右」も苦手か? 
 7番「9.7・HERO」中村豊は初球(139㎞)を打ち上げて、キャッチャーファウルフライ。8番「背番号99」筒井壮は痛烈なサードゴロ!! サード今岡誠が正面で捌いて、セカンドに送球。1塁にも転送されて、ダブルプレイ成立。2回無失点のオクスプリングだったが、この時点での評価は難しい……

【3回表】白組の2番手は(かつての右のエース)福原忍。先頭のシーツをサード(片岡)の悪送球で生かすが、4番に入っている林威助を「2-1」に追い込み、スライダー(125㎞)でタイミングを狂わせ、ファウルフライ。
 そして5番・今岡との東洋大学「先輩」「後輩」対決では、初球カーヴ(110㎞)で先輩を苦笑いさせ、2球目(139㎞)を打たせて、ショートゴロ。突っ込んできた鳥谷がこれをお手玉して、1アウト1,2塁。どうして福原が投げている時には、こうしてエラーが頻発するのだろう?
 6番シェーン・スペンサーの初球にはスライダー(127㎞)で空振り。観客席からは溜息……スペンサー(このキャンプの実戦形式で)未だノーヒットが続いている。球審の辛い判定もあって、「2-3」になるが、最後はスライダー(119㎞)を決めて、見逃し三振! キャッチャー岡崎が今度は(1塁ランナー)今岡を刺して、ゲッツー成立。

【3回裏】打席には、その岡崎。紅組の2番手は「右のエース候補」杉山直久。「2-3」にするが、138㎞でレフトフライ。1番・赤星も141㎞でサードゴロに打ち取るが、1塁セーフ! 今度こそ「俊足」を発揮した赤星。サードは2年目の(済美高校出身)高橋勇丞。「きょとん」とした顔をしている。初めてプロの凄さを思い知ったか?
 2番・関本の「2-0」で赤星が走って、1アウト2塁。関本はサードゴロに打ち取るが、3番「絶好調」男を迎える。打席でマウンド上のピッチャーを見据える眼つきに≪風格≫すら漂う鳥谷。警戒したのか、ストレートの四球で歩かせる杉山。
 ここで4番・浜中治が「0-1」からの2球目(139㎞)を流し打って、右中間を深々と破るツーベースヒット! 2者が返って「3対2」。紅組の「4番」林との格差を見せ付ける。

【4回表】(今度は)福原が捉まる。先頭の喜田剛に「0-2」から139㎞が高めに甘く入り、打った瞬間それと判る左中間芝生席に突き刺さるホームラン! 左の喜田の流し打ち。このバッティングが出来れば、喜田にも可能性が拡がる、だろう。
 続く浅井はセカンドライナー。9番・大和は3球三振に封じるが、1番・藤本を「2-1」に追い込みながら、カーヴ(112㎞)にタイミングを合わされ、1,2塁間を突破。2番・上坂には「1-3」から四球を与え、2アウト1,2塁。
 ここで途中出場の藤原通に「1-1」から(またしても)カーヴ(113㎞)を投じて、これを狙い打たれ、レフトフェンスに達するツーベース! 2者が返って「6対2」。心配な福原……先発ローテーション入りも危うし、か?

【5回表】白組の3番手は(中継ぎの柱の一人)橋本健太郎。紅組はスペンサーの代打に(5年目の)桜井広大が登場。2球目(138㎞)をフルスイングした打球はレフト芝生席に弾丸ライナーで突き刺さるホームラン! 太い二の腕に充実した上半身。この力をせめて右の代打要員で使いたいが、今年はチャンスがあるのか?

【5回裏】紅組の3番手には「速球王」牧野塁が登場。1アウト後、1番・赤星の初球に146㎞! 思わず仰け反る赤星。2球目(143㎞)を空振り。3、4球目(144㎞)の後、5球目(146㎞)振り遅れてファウル。6球目(147㎞)が外れて、7球目(146㎞)もファウル。8球目のスライダー(127㎞)で「2-3」にして、8球目(145㎞)ファウル。9球目(143㎞)を叩いた打球は高々と舞い上がり、センターの頭上を越えて、赤星は一気に3塁ベースを陥れる。赤星の粘り勝ち。リードオフマンの真骨頂。
 1アウト3塁のピンチを背負い込む牧野だったが、2番・関本を「2-2」から148㎞(MAX)で空振り三振に仕留め、3番・鳥谷には初球フォーク(128㎞)から入り、2球目で146㎞を見せ、3球目(146㎞)で空振り。4球目(145㎞)の後、5球目は147㎞!! 鳥谷の内角を突いて、見事な空振り三振奪取!
『WBC』出場の藤川球児に「もしも」のことがあれば、この牧野で補える。その可能性を垣間見せてくれた。(オリックス・ブルーウェーヴから移籍3年目)彼も今シーズンこそは1軍で「戦力」になりたいだろう。

 試合は「8対6」で紅組の勝利。紅組の4番手には(4年目の)左腕・田村領平。白組の4番手にはルーキー渡辺亮が登板したが、田村は2回4失点と打ち込まれ、渡辺も1回1失点。田村にはこれが最終テストだったか……1年前の(雨中の紅白戦で打ち込まれた)雪辱は出来なかった。彼に「春」はいつ巡ってくるだろう……? 
 一方、渡辺は唯一人ルーキーで抜擢された意地を見せられるか? オープン戦で「試し」は続くだろう。注目して見ていきたい。

対決!井川vs今岡(紅白戦|22日・安芸)

2006-02-23 22:50:12 | Aki Camp
 昨年は<紅白戦>に一度も登板しなかった「エース」井川慶。それだけ調整が遅れていたのだが、今年は違う。白組の先発=開幕投手を務め、先頭の藤本敦士に初球139㎞、2球目142㎞、3球目のインコース速球で藤本のバットをへし折り、セカンドゴロ。観衆(4,000人)から「おおっ」どよめきが起きていた。
 2番・上坂太一郎の初球には一転チェンジアップ(114㎞)。打席の上坂は(思わず)苦笑いを浮かべる。2球目も抜かれ(101㎞)レフトフライ。
 3番シェーン・スペンサーには速球(140㎞)で内角を突き、スペンサーも苦笑い。2球目で抜いて(120㎞)、3球目もチェンジアップ(121㎞)。最後は外角に速球(141㎞)をズバッと決めて、見逃し三振! 

【1回裏】紅組の先発は右のエース候補「最右翼」安藤優也。初球(138㎞)1番・鳥谷敬に狙われ、打球はレフトフェンス・オヴァー! 鳥谷の先頭打者ホームランで白組が先制。岡田彰布監督の「狙い」的中。これがシーズン中に何度、観られるか? 
 気を取り直して、安藤。2番・赤星憲広には「2-3」にするが、同じ138㎞を打たせて、サードゴロ。3番アンディー・シーツには「2-1」からスライダー(126㎞)で見逃し三振! 4番・浜中治にはシュート(131㎞)で詰まらせ、ライトフライ。

【2回表】井川、4番に座った期待の若手、林威助との対決。初球の入りはチェンジアップ(111キロ)。3球目の速球(142㎞)でファウルを打たせ、5球目の速球(141㎞)でショートゴロ。貫禄の違いを見せる。
 そして、この日の愁眉=5番・今岡誠との対決! 初球(142㎞)力んで、2球目(115㎞)もお辞儀して、「0-2」。しかし、ここからが、この対決の真骨頂。3球目(136㎞)でファウルを打たせ、4球目に145㎞!! 空振り! 5球目も145㎞でファウル! 力と力の対決、野球の醍醐味を見せてくれる両雄。苦笑いを浮かべているのは、マウンド上の井川だ。
 6球目(142㎞)もファウル! その瞬間、思わず「あっ!」と声を上げる井川。勝負に行った球が高めに上ずったことを後悔しているか? この勝負を楽しんでいる井川。シーズンに入っても、こんな井川が観られるか? 7球目(142㎞)も(ライナーで)ファウル! 8球目で抜いて(123㎞)最後は143㎞! これを弾き返した今岡だったが、レフトフライ。シーズン中には見られない≪好勝負≫に酔いしれる。
 
【2回裏】一方、安藤は先頭の5番・片岡篤史に右中間を破られ、ノーアウト2塁。6番・関本健太郎にも粘っこくライト前に持っていかれ、7番・浅井良をゲッツーに打ち取るが、片岡が生還し、「2対0」。

【3回裏】紅組の2番手は5年目の左腕・中林佑輔。未だ1軍未登板。このマウンドで手掛かり、足掛かりを掴みたいところだ。先頭の岡崎太一にヒット性の当たりを浴びるが、セカンド藤本の好守に救われ、1アウト。しかし「絶好調」鳥谷を「1-3」から歩かせ、1アウト1塁。
 2番・赤星には「2-3」にするが(結局)歩かせ、3番「掃除屋」シーツにレフト線を破られ、走者一掃のツーベースで計「4対0」。直球が130㎞台でコントロールも乏しい。勝負の5年目だが、これでは厳しい……

【4回表】白組は2番手にクローザー久保田智之の調整登板を挟んで、3番手に復活を懸ける左腕・吉野誠。先頭の藤本を「2-1」に追い込んだものの、5球目(127㎞)が甘く入って、左中間に強烈なライナー! これをレフト中村豊が好捕して1アウト。
 続く上坂にも左中間に飛ばされるが、これも中村が走りながら手を伸ばして好捕。「さすが!」。元々はレフトが「本職」だが、レフトには“王様”金本知憲がいるため、ここは絶対に守れない≪聖域≫。これも紅白戦でしか見られないプレー、だ。
 3番スペンサーの打球も計ったようにレフトへ飛び、中村がキャッチ。中村に救われた吉野。ピッチングフォームを2003年モデルに改め、再起を懸けるが、まだその途上、か。しかし、コントロールで苦しむようなピッチングからは脱却できているようだ。

 興味深いピッチャーが続々出てくる。紅組の3番手は4年目の左腕・中村泰広。【5回裏】先頭の喜田剛を(速球で)詰まらせ、レフトフライ。4番・浜中には「2-3」にして、不安を覗かせるが、140㎞の速球を外角低めに決めるベストピッチで空振り三振! 続く左打席の萱島大介もレフトフライに打ち取って、難なくアウト奪取。吉野との競争に持ち込めるか?

【6回表】白組の4番手はこちらも≪復活≫を懸ける太陽。先頭の狩野恵輔を140㎞で詰まらせ、ライトフライ。続く高校生ルーキー前田大和は速球(141㎞)で追い込み、最後はスライダー(126㎞)を打ち上げさせて、ショートフライ。1番・藤本も「2-2」に追い込むが、勝負に行った内角速球(141㎞)を叩かれ、ライト前ヒット。これが1軍レヴェル。
 2番・上坂には「0-2」とカウントを苦しくして、甘く入った速球(140㎞)を叩かれ、センター前にゴロで抜けるヒット!! 2アウト1,3塁。しかし、ここでファームの同僚、途中出場の藤原通を迎え、センターフライ(ライナー)に打ち取り、事なきを得た。≪復活≫は遠いか……?

 紅組の最後の4番手は「背番号62」2年目の右腕・玉置隆。【6回裏】2アウトから(3年目の)庄田隆弘に右中間フェンス直撃のツーベースを浴びるが、移籍の「背番号69」石橋尚到を139㎞で詰まらせ、ショートフライ。
【7回裏】先頭の「絶好調」鳥谷には「1-3」にするが、これも139㎞で詰まらせ、レフトフライ。続く秀太もレフトフライに打ち取り、最後は喜田を「2-1」に追い込んで、得意のフォーク(125㎞)で空振り三振! 
「当然だっ」とでも言いたげな顔でマウンドを降りて来る玉置。このふてぶてしさ、この強気。将来が楽しみでもあり、不安でもある、が。

井川 今年は期待できます!(デイリースポーツ)

阪神タイガース【2006】戦力分析[改]

2006-02-21 22:12:16 | Aki Camp
 今日から安芸キャンプ開始だが、宜野座キャンプ前の構想と多少の狂いが生じてきた。野手では期待された2年目の赤松真人の故障による離脱、これは痛かった。その代わりに代役で起用された(7年目の)上坂太一郎の奮闘ぶりが目立った。
 投手陣では、移籍の相木崇が予想以上のピッチングを見せ、十分戦力として使える目途が立った。その代わり3年目の左腕・筒井和也が練習試合(17日)で乱調でファーム降格。ピッチング・フォームを修正して、再起を目指す。

【先発】井川慶 下柳剛 安藤優也 福原忍 杉山直久 
クリス・オクスプリング 江草仁貴 能見篤史 
【中継ぎ】相木崇 桟原将司 橋本健太郎 吉野誠 
ジェフ・ウィリアムス(ダーウィン・クビアン) 藤川球児 
【抑え】久保田智之

 ジェフとダーウィンは(外国人枠の問題で)セットで。投手は12~13人だから、この中から最低二人は抜けることになる。今のところ出遅れている橋本と高知組の左腕・吉野だが、ここは吉野の復活に期待して、練習試合(13日)で安定感「抜群」のピッチングを見せた江草の先発転向を念願したい。
 江草が(先発ローテーション)6人目に滑り込めば(先発タイプの)オクスプリングは用済みとなり、ダーウィンにも(中継ぎで)チャンスが巡ってくる。同じ左腕の能見も「絶好調」江草に遅れをとっており、厳しい立場。

1番ショート 鳥谷敬
2番センター 赤星憲広
3番ファースト アンディー・シーツ
4番レフト 金本知憲
5番サード 今岡誠
6番ライト 浜中治 (桧山進次郎)
7番キャッチャー 矢野輝弘
8番セカンド 藤本敦士 (関本健太郎)

 岡田彰布監督の奇策=「鳥谷1番」。これは奏功するか? 確かに2003年≪優勝≫時も「赤星2番」だった。赤星は「2番」が適している? 打率は残せて盗塁は走れても、一発長打のないトップバッターよりも、一発の可能性を秘めた中距離ヒッターを置くことで、相手ピッチャーへの脅威になる。
 そんな戦力的なことよりも、陣容が変わらず、ある程度に固定したメンバーで戦う以上、絶えず変化を促して、チームに刺激をもたらしたい、と岡田監督は考えているのかもしれない。平成の“名将”の考えることは正しい、と思う。

岡田明言!“先発サバイバル”ぼっ発(デイリースポーツ)

杉山まさかの4失点!(練習試合|18日・宜野座)

2006-02-19 20:17:57 | Spring Camp
 本来は東京ヤクルトスワローズを「苦手」にしている2年目の左腕・能見篤史が先発する予定だったが、能見の故障で急遽、既に先発ローテーション入りを確定させている(昨シーズン9勝の)杉山直久が先発。2イニングスは順調に抑えたが、【3回表】に突如として乱れる。
 先頭の米野智人を「2-1」に追い込みながら、前日(17日)の先発・筒井和也のように死球(デッドボール)を与えた。これが杉山の持ち味とはいえ、こういうのは痛い。続く城石憲之はショートライナーに抑えたものの、9番・田中浩康に136㎞をレフト前に弾かれ、1番・青木宣親にも134㎞の棒球を叩かれ、1,2塁間を抜かれ、早稲田ラインが繋がる。

 1アウト満塁。ここで2番『WBC』出場の宮本慎也に「2-0」と追い込みながら、6球粘られ、7球目の甘く入ったカーヴ(109㎞)を右中間に運ばれ、走者一掃して、「3対3」。初回のタイガース打線の3点の先行が一気に帳消しになる。さらに3番ルーキー、3人目の早稲田=武内晋一に今度はスライダー(123㎞)を狙われ、4点目が入り、「3対4」。
 杉山の悪い癖、だ。苦しくなると変化球に頼ろうとする。これが「正捕手」矢野輝弘なら、もっと強気な攻めをさせただろうか? まだ練習試合だから、これを試した、というなら、納得できるが、そんなベテランでもないだろう。

【4回表】からは『WBC』出場、藤川球児が1イニング限定登板。『WBC』使用球と二段モーションを改めた新フォームを試したが、7番・米野を球威で捻じ伏せ、キャッチャーフラウルフライに打ち取り、8番・城石の2球目には145㎞(MAX)を計測。「2-3」にしながら、143㎞を振らせて、空振り三振に取り、9番・田中は初球のカーヴ(118㎞)を打ち上げて、ライトフライ。
 少し手投げになっているような気がする。二段モーションの頃は一拍置いた「間」と共に下半身も理想的に使えて(連動して)いたが、「間」が無くなった分、下半身が使えず、腕の叩きが弱いような気がする。(素人の杞憂に終わればいいが……)

【5回表】からはクローザー久保田智之。こちらは『WBC』の選からは漏れたが、選抜チームに選ばれている為、仕上がりを早くしているのだろう。この時期に早くも登板。先頭の青木を142㎞で詰まらせ、セカンドゴロ。セカンド藤本敦士がファンブルして、観客の失笑を買うが、「俊足」青木も1塁への全力疾走を怠っている。この緩さ加減が、練習試合、か。
 2番・宮本がバットを折りながらもスライダー(132㎞)をライト前に落として、この日2安打。3番・武内には初球に144㎞を計測し、最後は142㎞で捻じ伏せ、キャッチャーファウルフライ。4番・宮出隆自には「2-3」にするが、最後はスライダー(131㎞)を振らせ、空振り三振! 公式戦と変わらないピッチングを見せた。公式戦もこんな感じだろう、久保田は。

【7回裏】に4番・浜中治、続く岡崎太一の連続ツーベースで2点を返し、「6対4」逆転。さらに7番・林威助にもツーベースが出て、「8対4」。これが、タイガースの強さ、だ。最後は5番手の相木崇が【8回表】【9回表】をピシャリと抑え、開幕戦の相手=スワローズに完勝した。

今年も健在!球児 プレ開幕11球斬り (デイリースポーツ)

筒井和“炎上”(練習試合|17日・宜野座)

2006-02-18 12:03:13 | Spring Camp
 先週(12日・名護)に続いて、北海道日本ハムファイターズとの練習試合。タイガースの先発は3年目の左腕・筒井和也。前回(13日・三星戦)は(4番手で)2イニングスを無失点に抑えたが、今回は……
 先頭の森本稀哲に初球、外角低めにストライク(134㎞)。これを見て安心したのだが、2球目にスライダー(117㎞)が低く外れて、3球目の速球(134㎞)はお辞儀をして、4球目(133㎞)も同様。5球目(134㎞)は今度は高めに浮いて、ノーアウト1塁。

 2番・紺田敏正は初球に送りバントを決めて、1アウト2塁で、バッターは3番『WBC』出場=小笠原道大。初球、高めの速球(138㎞)で空振りを取り、2球目(138㎞)は見送られて、3球目はスライダー(116㎞)がお辞儀。4球目(133㎞)は内角に外れて、カウントは苦しくなる。「1-3」からの5球目、キャッチャー浅井良は外角に構えたが、ボールは内角に逆球が来て、四球。1アウト1,2塁。

 4番に入っている稲葉篤紀への初球シンカー(122㎞)も外れ、2球目(134㎞)は浅井が外角に構えたが、内角にまたしても逆球が来て、これを稲葉が打ち上げて、センター上坂太一郎の前にポトリと落ちて、1アウト満塁。5番・高橋信二が初球(135㎞)を高々と打ち上げて、レフトフライ。3塁ランナー難なく還って、ファイターズが先制。

【2回表】は先頭のルーキー・川島慶三に「2-1」と追い込みながら、死球!! 何故か8番に入っている木元邦之には2球目(131㎞)の甘い球を叩かれ、ライト前ヒット!! 9番ベテラン金子誠はバントをミスして、2塁ランナーが憤死。「2-1」と追い込むが、結局、四球で歩かせて、1アウト1,2塁。
 1番・森本は「2-1」からシンカー(117㎞)を振らせて、空振り三振に仕留めるが、2番・紺田に1,2塁間を破られ、ライト浜中治のバックホームも及ばず、「0対2」。浜中の肩は大丈夫そうだ。やや送球が3塁側に反れたが、強い球が返ってきた。

 そして【3回表】先頭の稲葉にも「2-3」にするが、129㎞を打ち上げさせて、ファーストフライ。しかし、あろうことか、1塁手・喜田剛がこれを落球して、ノーアウト1塁。マウンド上で顔が強張る筒井和。5番・高橋はショートライナー、鳥谷敬の好捕に救われ、6番・森章剛もショートフライに打ち取って、2アウトまで漕ぎ着けるが……
 7番・川島にストレートの四球。8番・木元にも「1-3」にして、結局「連続」四球。2アウト満塁にして、バンターは9番・金子。前の打席でバントをミスしているだけに、ベテラン、意地の一振りが炸裂した! 2球目(133㎞)を振り抜いて、打った瞬間、観客から溜息が洩れるグランドスラム!! 「0対6」。筒井≪炎上≫……

【4回表】2番手には≪復活≫を懸ける金沢健人。先頭の紺田を「2-1」に追い込んで、4球目のカーヴ(110㎞)は外れたが、5球目のシュート(140㎞)でサードゴロを打たせて、まず1アウト。
 3番・小笠原には「0-2」にするが、3球目にパーム(125㎞)を揺らして、打席の小笠原を唖然とさせ、4球目(122㎞)で「大」空振り。5球目の外角低目の速球(141㎞)で決めに行ったが、これがわずかに外れて、これが決まれば「完全」復活なのだろう。最後はシンカー(128㎞)を落として、見事に空振り三振!
 4番“タイガース・キラー”の稲葉には2球目のカーヴ(112㎞)を叩かれ、右中間を突破され、5番・高橋にも初球のシュート(133㎞)が死球になるが、6番・元中日ドラゴンズ“ショーゴー”を「2-3」から、またしてもパーム(122㎞)を揺らして、空振り三振!

【5回表】もヒット1本を許したものの、「0」に抑えた金沢。【5回裏】4番・浜中のライトへのホームランで1点を返して、「1対6」。【6回表】のマウンドには、ルーキー渡辺亮が上がる。
 先頭の紺田に初球140㎞の後、5球続けて141㎞で「2-2」。7球目にフォーク(121㎞)が来て、空振り三振! いい落ち具合だ。この球は使える。続く飯山裕治には「1-1」からスライダー(128㎞)を打たせて、ライトファウルフライ。4番・稲葉にも初球139㎞で空振りを取り、最後は同じく139㎞の高めの速球でセンターフライに打ち取る。

【6回裏】鳥谷敬の3ランで「4対6」にしたタイガース。【7回表】もルーキー渡辺が3者凡退に打ち取り、2イニングスを無失点。上々のデビュー戦だった。開幕1軍の座を2番手で同じく無失点の金沢らと争うことになる。
【8回表】には4番手の伊代野貴照。先頭の木元に初球137㎞で空振り。強気な攻め。今日は違うゾ、と思わせたのだが……2球目=140㎞、3球目=141㎞、4球目&5球目=142㎞、強気な真っ直ぐ勝負が続くが、「2-2」粘られた末の9球目、140㎞をレフトに流し打たれ、ノーアウト2塁。
 9番・高校生ルーキー陽仲寿が送りバント失敗の後の「2-1」から甘く入ったシンカー(121㎞)を叩かれ、左中間を破られるスリーベース! 「4対7」。前回(12日)に続く、伊代野の失点。開幕1軍が遠のいていく……

【8回裏】に3番・鳥谷の左中間突破のツーベースで2点を返して、「6対7」。【9回表】のマウンドには5番手、4年目の左腕・田村領平が上がった。田村はどうか…? 
 先頭の飯山を2球目(134㎞)で詰まらせて、サードゴロ。しかし4番・稲葉に同じく2球目(134㎞)をレフト線に流し打たれ、1アウト2塁。続く5番、前回2ランホームランを喫した鶴岡慎也に同じく2球目(134㎞)を振り抜かれ、打球はセンターバックスクリーンに一直線に飛ぶが、センター上坂が背走してキャッチして、2アウト。
 続く6番、済美高校出身・2年目の鵜久森淳志を「2-1」に追い込んで、外角低めに決まる速球(135㎞)で見送り三振! 4年目の≪貫禄≫を見せ付けた。
 田村は生き残った。21日からの安芸キャンプやオープン戦でもチャンスが貰えるだろう。球は(それほど)速くないものの、その小気味いいピッチングには「可能性」を感じる。

6失点・筒井和に岡田監督キレた(デイリースポーツ)

読売ジャイアンツ【2006】戦力分析

2006-02-16 19:24:23 | Tokyo Giants
【先発】上原浩治 高橋尚成 ジェレミー・パウエル 工藤公康
野口茂樹 木佐貫洋 野間口貴彦 内海哲也 西村健太朗
桑田真澄 ゲーリー・グローヴァー 真田裕貴 辻内崇伸
【中継】前田幸長 佐藤宏志 岡島秀樹 栂野雅史 会田有志
【抑え】久保裕也 林昌範 豊田清

 ホントに歪な投手陣だと思う。先発候補がこれだけいて、中継ぎ(抑え)にも(本来なら)先発タイプがいる。数を撃てば当たるで、この中から戦力になれるピッチャーがどれだけ出てくるか? 移籍の左腕・野口を含めて潜在能力は高いが、一気に開花するかどうかは「別」。新任の尾花高夫ピッチングコーチの手腕が試される。

1番レフト 清水隆行 (亀井義行)
2番セカンド 仁志敏久 (小坂誠)
3番ライト 高橋由伸
4番サード 小久保裕紀
5番キャッチャー 阿部慎之助
6番ファースト 李承 (ジョー・ディロン)
7番ショート 二岡智宏
8番センター 鈴木尚広 (斉藤宜之)(矢野謙次)

 6番に李が座る打線は「強力」。併用するであろうディロンも好打者だけに、起用に苦労するかもしれない。2番に小坂が入れば、8番(に入るであろう)「快足」鈴木と共に、原辰徳監督が目指す“スモール・ベースボール”ができる。
 それにしても、このセンターのポジションは、若い鈴木の成長を見込んで、空けていたのか、それとも、新庄剛志(北海道日本ハムファイターズ)でも獲得するつもりだったのだろうか? いずれにしても、この打線は機能すれば相当に≪怖い≫!!

Yomiuri Giants Official Web Site

中日ドラゴンズ【2006】戦力分析

2006-02-15 13:12:45 | Nagoya Dragons
【先発】川上憲伸 中田賢一 山本昌 ルイス・マルティネス
朝倉健太 山井大介 中里篤史 ドミンゴ・グスマン 小笠原孝
【中継ぎ】岡本真也 平井正史 落合英二 デニー友利 
遠藤政隆 鈴木義広 石井裕也 川岸強 久本祐一 石川賢
【抑え】岩瀬仁紀

 投手陣の補強はほぼ「0」。メジャー(3A)帰りのデニーだけ。2年目を迎える中田の更なる飛躍、あるいは伸び悩んでいる朝倉、中里の成長にV(優勝)奪回を目指すチームの命運が懸かる。

1番ショート 井端弘和
2番セカンド 荒木雅博
3番センター 福留孝介
4番ファースト タイロン・ウッズ
5番サード(レフト)立浪和義 (英智)
6番ライト アレックス・オチョア
7番レフト(サード)森野将彦 (渡辺博幸)
8番キャッチャー 谷繁元信 (小田幸平)

 野手陣の補強もほぼ「0」。これは自チームの戦力に対する、落合博満監督の自信の現われか? それとも横浜ベイスターズ同様(昨シーズンの)「巨人戦」減少による収入の大幅減で戦力補強に経費を割けなかったのか? いずれにしても、ベテラン立浪が健在ならば、この打線は(しぶとくて)怖い。キーマンは、立浪、だ。

中日ドラゴンズ Dragons Official Homepage

江草、相木、桟原、筒井で完封リレー(13日・ONNA赤間)

2006-02-13 21:28:29 | Spring Camp
 本日は、韓国のチャンピオンチーム、三星ライオンズとの練習試合。タイガースの先発は、ローテーション入りを目指す左腕・江草仁貴。【1回裏】1番チョ・ドンチャンに初球いきなり143㎞を投げて、度肝を抜かされた。打席のバッターもそうだろう。
 2球目のスライダー(126㎞)も外れて、「0-2」になったが、3球目の141㎞をファウルさせ、完全に振り遅れたバッターは唖然とした表情でマウンド上の江草を見上げている。4球目の142㎞を呆然と見送り、5球目の144㎞(MAX)でバックネットにファウルを打たせ、最後は外のフォーク(136㎞)を打たせて、ピッチャーゴロ。

 格の違いを見せ付ける、江草。しかし、2番キム・ジョンフンに2球目の甘いスライダー(136㎞)を叩かれ、三遊間を破るヒット。さらに3番・左打席のヤン・ジュンヒョックの初球に暴投するが、3球目の速球(142㎞)で詰まらせて、セカンドゴロ。4番キム・ハンスには「2-3」にするが、最後は144㎞の速球で空振り三振に仕留め、貫録勝ち。

【2回裏】5番・左打席のパク・ハンイにも速球(141㎞)で詰まらせ、サードゴロ。不馴れな(!?)サード、前田忠節がお手玉するが、間一髪アウト。6番パク・ジンマンにも速球(142㎞)で完全に詰まらせ、ファーストフライ。7番ヂン・カクリョンは初球(143㎞)を打ち上げて、ライトフライ。危なげないピッチング、江草。

【3回裏】8番・左打席のカン・ドンウにも初球を打たせて、ファウルフライ。しかし、これをサード前田が捕球できず、結局「2-3」にしてから、141㎞を打たせて、ショートゴロ。深い位置から鳥谷敬が捌いて見せた。昨日(12日)のようなブザマなプレーは二度と見せてくれるなヨ、と思う。
 9番キム・ジェゴルには4球目の143㎞をジャストミートされたが、ライトフライ。1番チョも早々に「2-0」に追い込んで、4球目のフォーク(128㎞)で空振り三振! 見事なピッチングだった。
 前日の先発、能見篤史が130㎞台前半の球速に終始しただけに、江草の球速、球威には目を瞠るものがあった。レヴェル(格)の違いがあったとはいえ、このピッチングなら、先発でも十分に通用すると思えた。

【4回裏】2番手には移籍のサイドハンド・相木崇が登場。そういえば【4回表】のライオンズのマウンドには、昨シーズン1年間タイガースに在籍したジェイミー・ブラウンが登場していた。先頭の浅井良にヒットは打たれたものの、その後は打ち取り、無失点。
 1年前はちょうど現在のクリス・オクスプリングと同じ立場で、先発ローテに入れるか、興味の的だったが、見事に期待を裏切ってくれた。しかし、それも若手の成長を見込んでいた首脳陣の「想定内」だったが。今年のオクスプリングはどうか? 若手投手陣に勝てるか?

 相木は先頭の2番キムを「2-2」に追い込みながら、抜いたスライダー(121㎞)を引っ掛けられ、レフト前ヒットを浴びるが、3番ヤンを同じく抜いた球(114㎞)でセンターフライ。4番キムをシンカー(120㎞)シュート(136㎞)で追い込んで、最後は高めの釣り球(139㎞)を振らせて、空振り三振! お見事!! 5番パクも高めの釣り球(135㎞)で詰まらせて、レフトフライ。このピッチャーは「使える」。

【5回裏】も相木は3者凡退に打ち取り、【6回裏】から3番手に桟原将司が登場。ライヴァル(になるであろう)相木が2回を無失点。サジキも負けてはいられない。先頭の9番キムの3球目に早くも144㎞を計測「2-1」。そして、4球目にスライダー(128㎞)を配して、ハーフスウィング、三振! この球速の落差!!
 1番チョにも初球カーヴ(109㎞)で目を眩ませて、2球目(145㎞)ファウル。3球目(144㎞)を詰まらせてライトフライ。この日ヒット2本の2番キムには2球続けて、スライダー(128㎞)を配し、3球目の147㎞(MAX)でセカンドゴロに打ち取る。

【7回裏】3番ヤンに「2-3」にするが、143㎞で詰まらせて、セカンドゴロ。4番キムにも初球の143㎞(シュート)でバットをへし折り、2球目のカーヴ(111㎞)で翻弄して、サードゴロ。5番パクにも「0-2」にするが、143㎞で棒立ちにさせ、シュート(139㎞)でファウルさせ、最後は142㎞で詰まらせて、ショートゴロ。ショート鳥谷の送球がやや不安定なのが気になるが。桟原はここで降板。彼も貫禄を見せた。

【8回裏】4番手には左腕・筒井和也。6番パクに「2-0」から3球勝負でスライダー(124㎞)を落として、空振り三振! 代打パク・チョンファンには136㎞を打たせて、サードゴロ。代打キム・ヨンボクにも「2-1」と追い込んで、最後は内角にズバッと136㎞を決めて、見逃し三振! 筒井も安定感抜群。マウンド上の背番号19を見ていると、頼もしくなるのだが……
【9回裏】代打パク・ジョンホをサードゴロに討ち取ったものの、1番チョにデッドボール。2番キムにも「2-3」にして、不安が掠めるが、8球目(136㎞)を打たせて、ライトフライ。3番ヤンも初球(134㎞)を打たせて、センターフライ。レヴェルの違いで逃げ切ったか……「3対0」タイガースの完勝!

関門突破!能見“開幕”投手決定(デイリースポーツ)