野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

初回に赤星が三盗に失敗して…(29日・米子)

2005-06-30 14:45:56 | Hiroshima Carp
 初回に赤星憲広がいきなり3塁線を破って、ノーアウト2塁で出塁しながら、打者・鳥谷敬の初球に三盗を試みて、大失敗。ピッチャーのトム・デイヴィーのモーションが大きかったので敢行したのだろうが、打席には左打者だし、キャッチャーの石原慶幸は強肩だし、ちょっと調子に乗りすぎた。連勝中だし、昨日は大勝したし、浮き足立っていたか? 鳥谷もレフトへホームラン性の大飛球(ファウル)を放った後、空振り三振。3番アンディー・シーツもライト前ヒットで出塁したものの、4番・金本知憲のレフト前ポテンヒットで3塁を欲張り(?)タッチOUT。

 何か嫌な感じ、の立ち上がり。先発の福原忍に援護点を早くやりたい、と焦りが出たのか? その福原が【2回裏】に前田智徳に一発を浴び、【3回裏】にも緒方孝市に2ラン被弾。タイガースは【2回表】にも2アウト満塁のチャンスを逃し、本当に嫌な感じ。福原(先発時)の負けパターンに入ったか? しかし、この嫌な流れを変えたのが、【5回表】の赤星のセーフティーバント。初回の汚名返上、借りを返して、鳥谷がすかさず、左中間にヒットを放って、1点を返して「1対3」。これが大きかった。

 後は両チームのブルペンの差、如実に出た。ルーキーの仁部智や梅津智弘にあんな大事な場面を託さざるを得ないカープと、藤川球児、ジェフ・ウィリアムスが【7回裏】【8回裏】をキッチリ抑えたタイガース。(これも)初回にミス(?)したシーツが【7回表】に逆転3ランを放ち、【9回表】に金本も3ランで駄目押し。
 クローザー・久保田智之が最後【9回裏】にフラフラしたが、「7対3」で快勝! しかし試合後に岡田彰布監督は(拙攻に)怒っていたみたいで、その姿勢や良し。(株主総会後の)オーナー(手塚昌利)が褒めていたみたいだが、本当に最近は「名将」の貫禄を身に付けつつある、と思う。見事に「星野仙一」(前監督)の影を消している!

遠井さんに捧げる1勝…(28日・米子)

2005-06-29 14:32:20 | Hiroshima Carp
 私が子供の頃の記憶では、ファースト(1塁手)にはすでに「ハル・ブリーデン」がいたので、その頃はレギュラーから外れて、左の代打の切り札的存在だったと思うが、はっきり憶えている。背番号「24」といえば、遠井吾郎さん(享年65歳)だった。今(28日20時26分)打席に現・背番号「24」桧山進次郎が立っていて、「打てヨ!」と念じたら、1アウト満塁でフォアボール(四球)を選んで、押し出しで1点が入って勝ち越し。続く7番・矢野輝弘、代打・浜中おさむにもタイムリーヒットが出て、「5対1」。

【8回表】にビックイニングで大量8点。広島東洋カープの先発エース・黒田博樹がアクシデントで途中降板したとはいえ、この快勝劇「14対4」。遠井さんに捧げる「1勝」になった、と思う。途中から雨が降ってきて、天の演出も「最高」だった。これで節目の73試合目で貯金を「12」に伸ばして、首位ターン。≪優勝≫を捧げるしか、ない。天に召された、タイガースを愛した全ての人たちへ……そんな節目の勝利。

鳥谷、ジーターと同じ誕生日(26日・甲子園)

2005-06-27 13:45:18 | Koushien Stadium
 鳥谷敬が昨日(6月26日)誕生日で4打数3安打。そういえば、ニューヨーク・ヤンキースのデレック・ジーターも同じ誕生日。道理でプレースタイルが似ているわけだ。鳥谷もジーターを意識しているのかもしれない。彼のようにスマートで将来のチームリーダーになってくれれば、と思う。しかし【6回表】のセカンドゴロ・ゲッツーを送球エラーしたのは見ていて焦った……あれは(ABCの放送席でも指摘していたように)セカンド・藤本敦士が待って捕ったのが「ミス」。どうも藤本にはあの「癖」がある。

 先発・杉山直久がナイスピッチング! 先発ローテの一角をしっかり担えるようになった。前半戦はファームで来る日も来る日も先発して、クオリティー・ピッチを続けていたのに、1軍からお呼びが掛からなくて、辛抱したと思う。今、その境遇にあるのが、太陽だが……彼も杉山に続いて、1軍に復帰してほしいものだ。報われる日が来ることを信じて……!!
 2番手・橋本健太郎も初のお立ち台。よくこのピッチャーをドラフト(4巡目)で獲れたものだと思う。3イニングスをピシャリと抑え込んで、ブルペンの3人を休ませることが出来た。尤も(前日休んだ)クローザー久保田智之は「行く」つもりだったかもしれないが(?)。「8対2」快勝!

能見、7回1失点(25日・鳴尾浜)

2005-06-26 12:53:26 | Western League
 先発の能見篤史が初回、1番・東出輝裕(.380)に2球目のストレートをセンター前に弾き返され、鳴尾浜の数少ない観客から「あ~」と落胆の溜息。しかし、2番・松本高明(.336)をセカンド・ゴロ・ゲッツー(併殺)に打ち取り、思わずグラブをポンと叩いた能見。その裏、2番・秀太(前田忠節と入れ替わりでファーム降格)がレフト前ヒットで出塁し、4番・喜田剛(.296)のレフトフェンス直撃のツーベースで1点を先取。

【5回表】カープの4番(鳥谷敬と早稲田で同期の)比嘉寿光(.260)に「1-2」からスライダーを叩かれ、レフトネット直撃のホームランで「1対1」同点に追いつかれるが、その裏、1番・赤松真人(.381)が相手エラーで出塁して盗塁(キャッチャーの悪送球で3塁へ)。秀太が1,2塁間を抜いて、「2対1」勝ち越し。秀太がすかさず盗塁を決めて、3番・林威助(.350)がレフト線を破って、「3対1」。【6回裏】にも2アウト2,3塁から、赤松が勝負強さを発揮して、2点タイムリーを放って「5対1」。

【8回表】からは2番手、牧野塁が登板して、先頭の山本芳彦(.241)を「2-1」に追い込んで、4球目の快速球で見逃し三振! スピードガン表示はないものの、かなりの球速が出ている。本人も満足げ。6番・井生崇光(.256)はフォークを振らせて、空振り三振! 「格」の違いを見せ付ける。
 8番・天谷宗一郎(.283)も「2-1」と追い込んだが、キャッチャー(狩野恵輔)のサインに何度も首を振り、呼吸が合わない。3球連続ボールで四球。8番・鈴衛佑規(.467)をスライダーでサードゴロに打ち取るが、相変わらず不安定な牧野。プロ13年目なのに、マウンド上でのあの落ち着きの無さは一体……?

【9回表】からは吉野誠が締めくくりで登板。だが……先頭のフランコ(.164)を「2-0」に追い込みながら、内野安打で出塁を許し、1アウト後、2番・松本にセンター前に弾き返され、1,2塁。「よしの、がんばれ~!」の子供の声援が聞こえる中、代打・木村一喜にもセンター前に落とされ、1アウト満塁。4番・比嘉をサードゴロに打ち取り、2アウトに漕ぎ着けるが……小さな「あと一人」コールが起きる中、5番・山本に1,2塁間を抜かれ、「5対2」。ここで吉野、無念の降板……。

 3塁側ブルペンから出てきたのは、痩身の黒人、ダーウィン・クビアン(12試合、7勝1敗、防御率3.00)だった。このところ先発で結果が出ていないので、クローザーへの配置転換か? ダッグアウトに戻った吉野は口を真一文字に結んで悔しそう。「オレはこのまま戻れないのか……?」。ダーウィンは暴投(ワイルドピッチ)で1点を失い、ヒヤリとさせるが、6番・井生をサードゴロに打ち取り、「5対3」でゲームセット。7回1失点の先発・能見は(1週間後の)横浜スタジアム(2日)で1軍復帰か? 

今岡、バントはするなっ(24日・甲子園)

2005-06-25 22:15:51 | Koushien Stadium
【9回裏】ノーアウト1塁、5番・今岡誠の場面で、タイガースファンなら勝負強い「打点王」今岡の一発長打に期待した、と思うのだが、MBSの解説者・田淵幸一氏は「ここはバントでしょ」星野仙一氏も「私なら送らせる」と口を揃えて、専門家は違うのか、と思い、今岡もバントして、結局、失敗。ベンチの岡田彰布監督も「同じ穴の…」と思ったが、実はノーサインだったらしい。今岡の自主判断、だった。田淵、星野両氏とは「違う」岡田監督には「名将」のスケール(素質)がある、と思える。

 その今岡が【11回裏】に1アウト満塁でサヨナラ犠牲フライ。岡田監督に「お前が決めろ」と言われ、その期待に応えた今岡。両者の繋がりの深さを感じる。今岡が干されていた時代(2000年)当時の岡田2軍監督に励まされていたようだ。当時の1軍監督にファームに落とされ、「外野の練習して来い」と言われたのに、岡田監督は「そんなもんすることない!」と一蹴し、1軍監督に反旗を翻した。その当時の固い結束。今岡が常々「岡田監督を胴上げしたい」と口にする理由が判った。それにしても、その2000年の監督って誰や? 

前川、3回5失点…(24日・鳴尾浜)

2005-06-25 21:26:41 | Western League
 この試合、CS(sky-A)で見ていたが、先発の前川勝彦が四球(フォアボール)を連発して、5失点3回KO。これでは話にならない。オリックス・バファローズもトレードを成立させなくて「よかった」と思っているだろう。いい球を持っているのに、やはり精神的に弱いのかもしれない。打線も広島東洋カープの先発・玉山健太に抑えられ、「1対5」で推移し、【8回表】にも4番手のルーキー玉置隆が2イニングス目にセットポジションになってから、急にストライクが入らなくなり、2点を追加され、「1対7」。今日は完敗か、とガッカリしていたが……

【9回裏】に怒涛の6連打! カープの3番手(横手投げ)林昌樹を滅多打ちにして、一挙6点を奪い、「7対7」の引き分けに持ち込んだ。凄い!! 1番・赤松真人は今日も4打数2安打(2塁打を含む)で「絶好調」。この日はスタメン・ライトで、来シーズン以降のテスト、かもしれない。来シーズンは1番・赤星憲広、2番・赤松、3番・鳥谷敬、のオーダーが見られるかもしれない。
 この日は、桜井広大が代打で復帰。鋭いライナーを飛ばしていた。このままではルーキー赤松にも出し抜かれ、金本知憲のリタイア待ちになりかねない。いつになったら、ブレイクOUTするのか? 広大の逆襲(奮起)にも期待したい。

鳥谷のサヨナラ2ランで連勝!(22日・大阪ドーム)

2005-06-23 13:43:49 | Osaka DOME
 前日同様「0対2」でリードを許して、昨シーズンまでなら、あるいは今シーズン前半なら、そのまま相手のエース・川上憲伸に抑えられて、9回まで行き、最後は岩瀬仁紀に締められて、惜敗。そういうパターンで負けていたが、今は違う。2番・鳥谷敬が【4回裏】に追撃のソロホームラン! これで勢いづいて【5回裏】に同点に追いついて、「2対2」で延長に突入。これも昨シーズンまでなら、安藤優也(中継ぎエース)が捕まって、相手に勝ち越し点を奪われて……しかし今シーズンは違う。

 2番手以降の橋本健太郎、ジェフ・ウィリアムスを含めて、藤川球児、久保田智之、江草仁貴の「同世代」が踏ん張った。さすがに今日は久保田に3イニングスを行かせなかったのは、岡田彰布監督の良識。今日は江草がまだ残っていて、【12回表】をピシャリ。OUTを全部三振で取るところが、江草らしい。
 そして【12回裏】あそこで鳥谷にホームランが出るなんて、誰も予知できない。2番に鳥谷がいるのがPOINT。藤本敦士では一発が期待できなかったし、関本健太郎もしぶといヒットが打てるようになったが、一発長打の魅力が影を潜めるようになっていた。そこで、鳥谷! この男の「存在」が利いている。

首位攻防、緒戦を制す!(21日・大阪ドーム)

2005-06-22 14:51:50 | Osaka DOME
「0対2」でリードを許して、セントラル・リーグ再開の緒戦が(HOMEとはいえ)大阪ドームで嫌な感じだな、と思っていた。相手先発は「苦手」左腕・野口茂樹。昨シーズンなら、あるいは今シーズン前半なら、このまま先発・エース井川慶が追加点を許して、ドラゴンズの継投策の前に得点が奪えずで、逆に「4対3」で負けていたような展開。それが昨日は井川が2失点で踏ん張り、【5回裏】に野口を攻略して逆転。ファンならずともタイガースの「強さ」を感じる。

 それにしても、大阪ドーム。3塁側は空席が目立ったし、この日の観衆23,952人。これが甲子園で開催なら、リーグ再開の緒戦、首位攻防戦とあって、4万人は下らなかっただろう。どうして、大阪ドームで開催する? わざわざ集客減が見込めるのに? HOMEが神宮で「借り物」のスワローズが、千葉マリンを借りて、HOMEゲームをやるのは納得できる。日本ハム・ファイターズと東京ドームを折半していた頃のジャイアンツが、福岡ドームで主催ゲームをやるのも納得。
 タイガースが大阪ドームを使用する理由は、単なる第3セクター=大阪ドーム「救済」の目的のみ。それが「見え見え」だから、ファンに嫌われる。屋根付きの開放感の無さも嫌われる原因の一つだろう。梅雨時だから、この時期にこそ、大阪ドームを使用する大義名分が立つのだろうが……。

筒井和、6回無失点!(19日・雁ノ巣)

2005-06-21 12:42:18 | Western League
 先発の筒井和也が6回を無失点。嵌れば「0」に抑えられるが、嵌らないとコントロールを乱して、フォアボール連発。そういうピッチャー。この日は巧く嵌ったようだ。1軍に上がったときも、こういう嵌った日に当たればいいのだが……マウンドに上がってみないと判らない、厄介なピッチャーだ。2番手で高校出のルーキー、玉置隆(市立和歌山商高)を投げさせる余裕の継投を見せたが、福岡ソフトバンク・ホークスの2年目・城所龍磨に一発を食らったようだ。

 3番手に伊代野貴照が登板して、2失点。このピッチャーもなかなか調子が上がってこない。そして、この日のクローザーは、ファームで調整中のルーキー能見篤史。3人でピシャリと抑えて、貫禄を示した。当分、先発は諦めて、中継ぎでテストするつもりなのかも知れない。となると、1軍の先発ローテに組み込まれるのは、太陽か? 打線はこの日も赤松真人が「5打数3安打」で「猛打賞」。1軍昇格は見送りになったようだが、昨日は1軍の練習にも参加して、刺激を受けただろう。当座はファームで首位打者を狙う、というスタンスになりそうだ。

ダーウィン、5回7失点(18日・雁ノ巣)

2005-06-20 22:12:06 | Western League
 先発して、5回を投げて、10安打されて、7失点(自責点5)。ダーウィン・クビアンの立場は厳しい。テスト生で拾ってきた選手になかなか「拾い物」はいない、ということか。素人目には、真っ直ぐは(そこそこ)速いし、ナックルチェンジ(アップ)があるし、面白いピッチャーだな、と思っていたが、日本のプロでは通用しないようだ。その後、3番手の左腕・佐久本昌広が(1回)3失点。このピッチャーをよく上に上げようなどという発想が出てきたものだな、と思う。1年に1回だけ、1軍に上げる、等というインセンテイヴ契約でも結んでいるのか、と疑いたくなる。

 1番・赤松真人はこの日も(5打数)2安打。しかし、赤星憲広が復帰予定で1軍昇格はお流れになりそうな雲行き。鉄は熱いうちに打て、で、こういう調子のいい選手は直ぐ上で使ってもらいたいのだが……。桜井広大のように寝かせすぎて、怪我してしまうのは勿体ないから。しかし外野手は人が足りているので、その辺は悩ましいところ。(相手先発が)左腕の日は、赤松2番ライト・スタメンでも面白い、と思うのだが……とりあえずは、正田耕三(打撃)コーチに、シェーン・スペンサーの「再生」をお願いしたい、ものだ。まだロクに結果を残せていないから、再生も何もないのだが……。