西勇輝(28歳)のFA移籍を手放しでは喜べなかった。人的補償で誰が連れ去られるのか? 戦々恐々だった。有望な若手投手を獲られるのではないか? 大変心配していたが、恐れていたことが現実になった。竹安大知(24歳)、ORIXが指名したのは、3年目の右腕だった。
2014年の社会人時代の12月に右肘を手術し、2015年の社会人での実績はほぼ「0」。それでも、阪神タイガースは資質を高く評価して、ドラフト3位で指名。ルーキーイヤーの2016年もほぼリハビリに費やし、そして2017年の10月にプロ初登板で初勝利を達成し、「秘密兵器」と呼ばれた男が遂にヴェールを脱いだ。今シーズン、2018年は飛躍を期待されたが、春の一軍キャンプに姿はなく、ガッカリしたものだ。なぜ竹安が宜野座にいないのか? 結局、竹安の伸び悩みが、タイガースの一軍の命運も決した。そして自身の運命も……
オリックス、竹安獲得に「将来的にすばらしい投手」(日刊スポーツ)