野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

9回2アウトからの逆襲! カーディナルス!(17日・ミニッツメイド・パーク)

2005-10-18 21:53:05 | Post Season
【2回裏】に“KILLER BEE'S”の「核弾頭」グレッグ・ビジオのタイムリーで1点を先制したヒューストン・アストロズ。「後」がないセントルイス・カーディナルスも【3回表】に1アウト1,3塁のチャンスを作るが、3番「主砲」アルバート・プホルス、4番「絶好調」(だった)レジー・サンダースが連続空振り三振に倒れ、万事休すと思われたが、5番「絶不調」ラリー・ウォーカーが「顔」で四球(ウォーク)を選び、2アウト満塁になって、6番「伏兵」マーク・グルジラネックが、ライト前にポトリと落して、「2対1」。

 その後はアストロズのベテラン左腕アンディー・ペティットと、カーディナルスの「22勝」右腕クリス・カーペンターの投げ合いで、膠着状態が続き、このままカーディナルスが一矢報いて、地元ブッシュスタジアムに帰れる、と思われたが、【7回裏】アストロズが1アウト1,3塁のチャンスを作り、3番ランス・バークマンが初球を打って、レフトスタンド最前列へ! 劇的な逆転の3ランホームランで「4対2」。これですっかり地元ヒューストンは「優勝」ムードになったのだが……

【9回表】2アウトから、カーディナルスの「核弾頭」「突貫小僧」デヴィット・エクスタインが三遊間を抜いて、出塁。2番ジム・エドモンズも四球(ウォーク)で1,2塁。「緊張」と「重圧」でストライクが入らなくなった若き“守護神”速球派のブラッド・リッジ。
 ここで3番「主砲」プホルズ。初球のスライダーを空振りし、2球目。同じくスライダーが甘く入ってきた。これを振り抜いたプホルス。打球は高々と舞い上がり、レフトスタンド場外に消える一発! まるでマンガの世界、だ……逆転3ランで「5対4」。

 カーディナルスはこれでシリーズ「2勝3敗」として、地元ブッシュスタジアムへの帰還が実現した。今年で取り壊される最後のブッシュスタジアム。今日(17日)敗れれば、最後の試合は行われなかったが、これで帰れる。1966年生まれ「39歳」のブッシュスタジアムの“引力”が呼んだ、劇的勝利か? 
 アストロズにはまだ「余裕」があるか? 【GAME-6】(19日)には「20勝」の「エース」ロイ・オズワルトを配し、もしもの【GAME-7】には“ロケット”ロジャー・クレメンスが控えている。しかし、敵地では何が起こるか分からない。赤く染まったスタジアムで奇跡は再び起きるか? 

田口壮オフィシャルサイト