野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

岩村明憲の復帰戦!(28日・トロピカーナフィールド)

2007-06-04 13:03:28 | Tampa-Bay Rays
 右脇腹(肉離れ)を痛めて、DL(故障者リスト)入りしていた岩村明憲(タンパベイ・デヴィルレイズ)の復帰戦! 28日、地元のデトロイト・タイガース戦で「7番サード」でスタメン出場。
 復帰=第1打席が回ってくる前に、岩村には“ある事件”が起きた。【2回表】0-OUT_満塁のピンチでサードへのファウルフライが上がり、岩村が打球を追ったが、フェンス際グラヴを差し出した先に観客の持つグラヴの手が伸びて、キャッチ! 哀れ……その観客は「退場!」になったが、ピンチは続き、その直後にレフト前タイムリーヒットが出て、2点の先制を許したタンパベイ。

 岩村の第1打席は、その“事件”の後の【2回裏】2-OUT2塁のチャンスで巡ってきた。まばらながら(観衆14,769人)拍手を貰い、初球は(挨拶代わりの)フルスウィングで空振り! この時点での打率(AVG).339。いかに怪我をする前に打ちまくっていたか、だ。2球目をファウル、3球目ボールの後、肩で大きく深呼吸をして、4球目ボールで打者優位になって、5球目のチェンジUpを打たされて、センターフライ。

 次は【4回裏】1点を返した後、2-OUT_3塁で第2打席が回ってきて、2球目のワイルドピッチを誘って、3塁ランナーが還って、「2対2」同点!! この後「3-1」から四球(ウォーク)を選んで、出塁。選球眼の良さ、出塁率の高さの片鱗を見せ付ける。

【7回裏】の第3打席は、先頭(リードオフ)打者。初球ストライクの後、2球目のツーシームを空振り! 3~4球目ボールの後、5球目にそのツーシームが来て、これを狙い打った岩村! センター前に落として、センターがボールを逸らす間に3塁を陥れて、ヘッド・ファースト(スライディング)! 
 1-OUT後、ショートゴロの間にホームに還って来て、「3対5」2点差に詰め寄ったタンパベイは【8回裏】にも1点を返して、「4対5」1点差に迫る。そして【9回裏】デトロイトはクローザーのトッド・ジョーンズをマウンドに送った。

 先頭のデルモン・ヤングがライト前ヒットを放って、ここで第4打席の岩村。ここで3塁側ダッグアウトから登場する“囁き魔”デトロイトのジム・リーランド監督。7番バッターにも拘らず、岩村を警戒しているよう、だ。
「0-2」に追い込まれながら、ボールを見極め、「3-2」に持ち込んだ岩村。そしてジョーンズの勝負球(88MPH)を弾き返し、センター前ヒット! チャンスを拡げて、サクリファイス(犠牲)バントで2,3塁にして、満塁策で1-OUT_満塁になって、ここで1番イライジャ・デュークスが初球を人工芝に叩きつけて、3塁の頭上を越えて、岩村がバンザイしながらホームに滑り込んで、サヨナラ(ウォーク・オフ)勝ち! 

 悉く得点に絡んで、勝利に貢献した岩村。岩村がいなければ、有り得なかった「6対5」の勝利! タンパベイに欠かせない戦力なのだが、2日のカンザスシティー・ロイヤルズ戦で顔面に打球を受け、左目を負傷! 2度目の離脱(4~5試合の欠場)を余儀なくされた。“事件”が降りかかる、岩村だ。

岩村、復帰戦で三塁打含むマルチ サヨナラのホーム踏む (MAJOR.jp)