野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

小林雅“電撃”インディアンス!(20日・クリーヴランド)

2007-11-22 21:06:45 | Cleveland Indians
 まさに≪電撃≫。極秘に渡米して(19日)「即」契約。記者会見場に日本の報道陣が一人もいなかったらしい。FA(フリーエージェント)の小林雅英(千葉ロッテマリーンズ)クリーヴランド・インディアンスに決定! 背番号も(日本時代と同じ)「30」。

 チームからは「セットアッパー」として期待されているそうだが、「エース」セットアッパーには、元横浜ベイスターズのラファエル・ベタンコート(防御率1.47)がいる。クローザーには、アメリカン・リーグ≪セーヴ王≫(45セーヴ)のジョー・ボロウスキーがいるから、ブルペン陣の3番手扱いか? 若い左腕のラファエル・ペレス(1.78)もいるから、4番手? 左腕アーロン・フルツ(49試合)も右腕トム・マストニー(51試合)もいるから……?

 クリーヴランドはブルペン陣が≪強力≫なことで「有名」。そこに何故、小林が要るのか? 多少理解に苦しむのだが? 思えば、岩村明憲もタンパベイ・デヴィルレイズにポスティング・システム(入札)で落札されたが、タンパベイはピッチャーが欲しいチーム。何故、野手の岩村を大金を叩いて獲ったのか? 理解に苦しんだのだが、案の定、岩村は来シーズンはセカンドにコンヴァート。サードのポジションはマイナー組織の有望株(プロスペクト)に明け渡すことになる(予定)。

 小林も決して、自分に合ったチームとは思えない。分厚いブルペン陣の中に身を置いて、熾烈な競争に晒される。しかし、防御率5.07のクローザーのボロウスキーに「不安」を持つチーム(GM)が、「エース」セットアッパーのベタンコートをクローザーに昇格させて、小林を「エース」に据える腹案を持っているのかもしれない。言わば、小林は「保険」。

 それにしても≪早業≫クリーヴランド。手薄なブルペン陣に頭を悩ませているチームは他にもあっただろうに、見事に出し抜いた。例えば、ニューヨーク・ヤンキースなどは、シーズン前半にブルペン陣が崩壊して、大≪苦戦≫を強いられた。小林は打ってつけの人材だと思うが、監督人事とA-ROD(アレックス・ロドリゲス)引き止めの工作に精一杯で、そんな余裕もなかったのだろう。

 シアトル・マリナーズもシーズン後半に若手ブルペン陣が崩壊して、ベテランの存在が不可欠だと知った。シアトルにこそ、小林のような経験豊富なリリーヴァーは必要だったと思うが、シアトルの方は、黒田博樹(広島東洋カープ)獲得に全精力を注ぎ込んでいた為「お留守」になっていたのだろう。ニューヨークもシアトルも、来シーズンもブルペンに泣かされそうだ。

小林、インディアンスと2年契約 (MAJOR.jp)

BUILDING OUR DREAM ! 2005 千葉ロッテマリーンズ激闘録