絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

★小学校受験勉強って、どんな問題をどうやればいいの?(No.1167)

2022年10月25日 11時30分01秒 | 受験・学校

★小学校受験勉強って、どんな問題をどうやればいいの? 

 入試問題を分野別・パターン別・難易度別に整理した後は、これらの入試問題を年長の秋に自力で解ける実力をつけるには、幼児をどう指導すれば良いのでしょうか?整理した入試過去問をいきなり年中や年少にやらせても解けるはずありません。当然です。では、他のお受験教室のように年少クラスはお遊びクラスでどんちゃか遊んでいればいいのでしょうか?それではせっかく飛躍的に伸びる幼児期が惜しいです。もったいないです。

  そこで、出した結論がこうです。

 年長秋(受験直前)で入試過去問レベルが解けるようになるには、直前の夏期講習会ではどこまで出来ればいいのでしょうか?入試2~3ヶ月前はどうでしょうか?半年前は?1年前の年中では?その前の年少では?とスモールステップの逆算方式で一つ一つ問題を考え、制作していきます。すべてパソコンで作っていきますので、これには膨大な時間がかかります。ここ20年間で年間平均1,900時間×20年=38,000時間もかかっています。気の遠くなる作業ですが、これを避けては良い問題が作成出来ません。ひいては生徒が合格できず、御父母様のご期待にも応えられません。

 38,000時間の成果全部を全部ここで示すのは無論不可能ですが、その一端*-3をご覧にいれましょう。(これらは創立当時から使用している古い問題の一部です。)

「数の認識」という単元を例にとると

1)年少用教材:左側の動物と右側の動物を線で結ぶだけです。すると余ります。余ったほうの動物が多いとわかります。多い方の動物の四角に○をかきましょう。

2)年中用教材:左側と右側でどちらがいくつ多いですか。多い方の側の四角の中に 多い分だけ 青で をかきましょう。

3)年長用教材(入試レベル):

右と左の四角の中に書いてある絵の数を比べたとき、左より右のほうが多ければ

その数だけ四角の中に赤で○を 左より右のほうが少なければその数だけ赤で×を

かきましょう。(制限時間1分~2分)

 こんなふうに同じ「数の認識」という単元の一部だけでも、要求されているレベルがかなり違います。この年長用の問題を何の訓練も受けていない幼児にやらせるのは酷ですよ。ですから、スモールステップ方式で徐々にレベルアップしていくのです。

 尚、上記問題に文字が印刷されていますが、これは御父母様用の用紙で、授業中に使用する問題には文字は記載されていません。絵だけです。お子様達は先生が読み上げた文章を1回だけ聞き、正しく理解・記憶し、その指示通りに制限時間内で正解しなければなりません。

 カリキュラムと教材がスモールステップ方式で作られているのでウエルストリームの塾生はスモールステップで段階を踏んで授業を受け、塾の授業とその復習だけで無理なく実力がつき、気づいたら合格確実になっていて、志望校にも無事合格できた。ーこれが塾・受験教室のあるべき姿です。事実、毎年ほぼ全員が私立小学校に合格しています。

今回はここまでとします。

「では、スモールステップで確実に合格力をつけるにはいつ頃から受験勉強をはじめるのがベストでしょうか?

について、次回は語りたいと思います。

 


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