活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

年賀状と印刷1

2011-01-28 14:09:29 | 活版印刷のふるさと紀行
 新年、新年といっておりましたのに早くも1月も終わり近く、大雪と噴火、鳥インフルエンザに加えて政局の混迷と実にあわただしい幕開けです。
 
 今年はウサギ年、私は賀状の絵柄に上海万博のついでに中国で求めた恵山泥人形を使いました。
 ウサギはおとなしい動物なので、さぞや2011年は穏やかな年でピョンピョン飛躍する年になりそうだと期待しましたが、年初めで早くもアテがはずれてしまいました。
 
 もっとも神職にある友人の賀状に「辛卯という年は大変厳しく辛いことがある」とありました。うれしくないご託宣でしたが、どうやらハズレではないようです。
 
 さて、年賀状ですが、意外に歴史は古いのです。
 郵便以前は別にして、日本で郵便制度が出来たのが明治4年、明治6年に郵便はがきが登場しますが、はやくも明治14年ごろには郵便局が年賀状事務で大忙しになったといいます。
 このころから一部で「木版」の賀状作りが現れたようですが、元旦の年始周りを終えてから、肉筆でゆっくり書く人が圧倒的に多かったといえます。
 木版の賀状が増えるのは明治33年(1900)に私製はがきが出せるようになってからです。ですから、それからでも100年以上になるわけです。
 木版から活版印刷で賀状を刷る人が多くなるのは戦後のこと、それも商店や会社が出す場合でした。


 

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