活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

学研の『大人の科学』 小さな活版印刷機

2018-01-05 15:35:35 | 活版印刷のふるさと紀行

 2018年の正月、うれしいことがありました。タイトルが三題噺(さんだいばなし)みたいになりましたが学研から刊行された『大人の科学マガジン』3,500円がすばらしかったのです。

 テレビ朝日でしたか、発売前から大人気と紹介されているのを見て関心を持ったのが最初でしたが、うれしい第一は付録に実際に名刺やはがきが刷れ小さな活版印刷機がついていることです。まあ、付録というよりもひらがな、アルファベット、数字など162個の活字や印刷用の紙までついていて、自分で組み立て、自分で活字を組んで実際に印刷できること。

 第二は活版印刷の歴史や活版印刷の技術のあれこれ、『活版印刷三日月堂』で有名な長崎の五島列島の小値賀島の小さな活版印刷所「普弘舎」訪問記、秀英明朝の100年などゾクゾクするような読み物と写真についつい引き込まれてしまいます。

 そして第三は全編、全ぺージに溢れるいまや滅亡寸前の活版印刷に対する編集制作者の愛情と愛着の確かさでした。活版印刷に愛着をお持ちの方におすすめです。手作りの小型印刷機で小物の印刷をあなたも是非実現してください。

 

 

 

 

 


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