活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

「天草切支丹館」や「天草ロザリオ館」

2007-01-17 13:41:08 | Weblog
 天草の寄り道お薦めベストワンが公私のミュージアムにあることは論をまちません。「活版印刷紀行」がテーマである以上、河浦のコレジヨ館は寄り道どころか、本命ですが、印刷と直接の結びつきはないものの、絶対に寄りたいミュージアムを
訪ねましょう。

 そのひとつが、本渡にある「市立天草切支丹館」です。いまは、市町村合併で天草市になってしまいましたが、本渡は天草きっての町です。天草空港から車で10分の地の利、熊本新港とを結ぶマリンビューの本渡港の存在、産交バスの本渡バスセンターは鉄道のターミナル代わりで、天草の交通の要衝です。

 切支丹館をめざして坂を昇っていくと、途中に「殉教公園」があります。ここで、ルイス・デ・アルメイダをはじめキリシタンの墓に詣で、島原の乱の戦没者をまつった千人塚をカメラにおさめ、緑の木陰を散策しましょう。
 島原の乱と書きましたが、天草では「天草島原の乱」といわないと、気分を害されます。原城の攻防でも、本渡合戦でも天草出身の戦士が多数活躍したからです。

 さて、天草四郎像に迎えられた天草切支丹館では、天草のキリシタンの歴史を
数多い展示から知ることができます。天草島原の乱で天草四郎が使ったという陣中旗、踏み絵、メダルやロザリオなどが目をひきます。

 かくれキリシタンといえば、大江天主堂の近くの「市立天草ロザリオ館」では、禁教時代のマリア観音像や信者たちが、かくれ部屋で祈りをあげる光景の再現ジオラマなど興味ぶかいものに接することができます。
 また、場所は天草上島の有明になりますが、浜崎さんという個人運営の「サンタ・マリア館」も、展示品の多さとユニークな徳利館でお薦めです。
 

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