青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

西伊豆・井田の秀景

2009年11月16日 22時02分03秒 | 日常

(画像:煌めきの丘から)

西伊豆ドライブをするたびに、いつも立ち止まってしまう場所があります。
三方を小高い山に囲まれ、西に開けた駿河湾を望む井田(いた)の集落。

沼津からR414を走り、県道に入って内浦湾沿いに大瀬崎から戸田へ向かって南に一つ山を越え。
集落を望む高台に「煌めきの丘」と言う展望台があるんですが、これはそこからの景色。
弓なりの浜に沿うように生える松林、小さな平地に慎ましく広がる田園。
そして駿河湾の向こうに富士の嶺。

車一台がスレスレの狭い路地にブロック塀、素朴な民宿が並ぶ集落の目抜き通り。
夏のシーズンならまだしも、季節外れの午前中は人の気もなく…
置かれたビールの空き箱や、コカコーラ付きの看板がいっそう渋い。
井田は隣の大瀬崎同様ダイビングの名所であるらしく、
民宿の倅らしき若者が一人ウェットスーツを洗っていた。

集落の南側には、海岸線の内側に沿って明神池と言う池がある。
大瀬崎の神池同様、海から僅かの距離ではあるが、淡水の池であるらしい。
亜熱帯を思わせる密林がぐるりと周囲を取り囲み、温暖な西伊豆らしい植生だ。
春はこの池の周りを桜が取り囲むそうです。

こぢんまりとコンパクトに「いい雰囲気」を凝縮したような井田の風景。
いつも通るたびに見入ってしまいます。
JAの「美しい日本のむら」コンテストで賞を取った事があるそうで、なるほどと思う訳ですが。
こんなところで暮らしてみたい…かな?

コメント
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