青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

桐生の町と渡良瀬と

2009年11月23日 00時25分11秒 | 日常

(画像:西桐生駅)

昨日は中央前橋駅を紹介しましたので、今日は上電東のターミナル・西桐生駅のご紹介。
中央前橋駅が近代的な機能美一本、と言うガラス張り吹き抜け造りなのに対して、
こちらは1928年(昭和3年)の開業当時の姿を今に残す、レトロ感いっぱいの駅。
壁のベージュの漆喰が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ポイントは二段に折られた屋根の造り。
一軒山小屋風のこの形は「マンサード型」と言われておりますが、
昭和の初期に建てられた鉄道の駅には多く取り入れられたデザインなんですね。
私の実家に近い小田急線の向ケ丘遊園駅の北口も未だにこの形ですが、
確かあの北口の駅舎も昭和2年の開通当初からの建物だったと記憶しております。

  

国の登録有形文化財に指定され、関東の駅100選にも選ばれた西桐生駅。
建物の中は改札口と広めの待合室になっていますが、格子窓の木組みの細かさなどに美意識を感じます。
改札周りはそのレトロなイメージを壊さないように、表示板も木製。
ホームは島式一本のシンプルなものに、シンメトリーな上屋が掛けられている。
こちらの木組みも見事な細かさですね。
駅見学をしつつ待合室でオニギリ食ってたら、一人旅のおばはんに「わたらせ渓谷鉄道はどこですか?」とか聞かれてしまった。
ジモじゃないんですけど…丁寧に教えて差し上げました(笑)。

上電の主要駅(中央前橋、大胡、赤城、西桐生)にはレンタサイクルが用意されております。
無料との事なので、せっかくだから借りてみました。
意外と古い家並みが続く桐生の街を、上電の線路沿いに。
秋の青空の下を漕ぎ出したのだが、500mくらいでモモに来たのには我ながら閉口w
運動不足ですなあ。

渡良瀬川にかかる赤岩橋より。
手前のガーター橋が上毛電鉄の渡良瀬川橋梁。
奥のトラスはJR両毛線の渡良瀬川橋梁。

♪渡良瀬橋で見る夕日を 貴方はとても好きだったわ
きれいなとこで育ったね ここに住みたいと言った
電車に揺られこの街まで 貴方は会いに来てくれたわ
私は今もあの頃を 忘れられず生きてます 
(森高千里/渡良瀬橋)

森高千里の名曲「渡良瀬橋」の舞台はもう少し下流の栃木県足利市ですが、
まあ渡良瀬川を見ると、この曲を口ずさんだりしてしまいます。
森高って「私がオバサンになっても」とか「ハエ男」とか刺激的な歌詞の曲の方が目立ってしまうのだけど、
「雨」と「渡良瀬橋」は卑怯(笑)。
最近涙腺が緩くなっているオッサンは、聞くだけで泣けるw

森高千里 [PV]渡良瀬橋

森高若けぇぇぇぇぇぇ!!!(笑)。
1993年の曲でしたか。
そら宅八郎も森高人形を冷蔵庫に入れるわな(古)。
「渡良瀬橋」のせいで森高が栃木県出身だと思っている人間は結構いるかもしれんが、熊本でしたっけね。

(渡良瀬川の河原にて@富士山下~丸山下間)

「渡良瀬橋」の主人公は、渡良瀬川をずっと見ていて風邪をひいてしまうのだが、
この日の午前中はそれなりに暖かく、自転車を漕いでいたら軽く汗ばむほどでした。
渡良瀬川に突き出す後ろの山は富士山(ふじやま)と言い、桐生市内のツツジの名所らしい。
その山の下には、上電の富士山下(ふじやました)駅がある。

自転車を止めて一休み、中央前橋行きが川を渡って行きます。

コメント
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