写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

花吹雪 石川の県鳥「イヌワシ」

2014年04月30日 | 写真

写真は金沢市の南部にある八重桜の並木があるグランドですが、昨夜から今日にかけての雨と風で満開を迎えていた八重桜はグランドの周りを花吹雪でピンクに染めていました。
まだ少し枝に花は残っていますが、今年の金沢市とその周辺の桜は八重桜も含めて天候に恵まれて例年よりも長く楽しませてもらいましたが、これでほぼ終焉を迎えました。

北陸を中心に発行されている東京新聞(中日新聞)系列の地方紙である北陸中日新聞に昨日と今日の紙面に気になる記事が掲載されていました。
29日には「県鳥イヌワシ 激減 確認は白山麓の5つがいのみ」、30日には石川版に「いきもの図鑑1」として「イヌワシ」が取り上げられました。国の天然記念物であり県鳥とされているイヌワシが白山山系で激減しているとの調査結果です。
45年ほど前に石川県に移住してきて驚いたことの一つは自然環境の豊かさと分厚さでした。いまでも思い出すのは私のポンコツの車で曲がりくねった細い道を当時の白峰から市瀬への公園線を走っているとき前方で野兎をとらえて飛び立とうとしていたイヌワシと遭遇したことでした。
そのイヌワシが2009年のレッドデーターブックでは約20つがいと記されていたものが現在確認されているのは白山山麓の5つがいのみになっているということです。
イヌワシのような大型の猛禽は広範で野兎などの多くの豊富な獲物が得られるテリトリーが必要ですがそのテリトリーが開発など進む中で減少しています。
対策は大変難しいことですが、石川県の自然が危機に瀕している証しとも思える現象には違いないところだと思います。
私も10数年前からカメラで金沢市の南部を取り巻く丘陵の自然を記録していますが、絶滅危惧種といわれている「オオタカ」の姿を見ることが少なくなっています。
全国的にも貴重な石川県や金沢の自然環境を守るために暖かい地方行政の手を差し伸べてほしいと思います。



写真日記 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする