ヒロシマ原爆投下の日に石川県では数少ない戦争遺跡のうちのひとつ「山中海軍病院 地下壕」を、地元の方の案内で訪ねました。中に入ってみると掘削建設当時の姿を残す、大規模な地下壕でした。また中には手術室や倉庫なども整備されていました。
戦時中のものか戦後のものかはわかりませんが、古くなって形はそのままですが底の抜けた炊飯用の釜も転がっていてこの地下壕のなかでの暮しの痕跡のような感覚を覚えました。
標識を立てて後に地元の人たちの調査で過酷な地下壕掘削、建設工事は全国各地から集められた朝鮮の方たちによるものとされていますが、地元の日本人労働者も従事していたことがわかっているとのことです。
いずれにしても北陸の山中温泉のまさに山の中に海軍病院が建設され、戦況が厳しくなる中で大規模な防空壕と、医療施設や倉庫などの機能を併せ持つ地下壕が調査を続けられる地元の方たちの願いのように「平和のための遺産」として役立って欲しいと思う歴史を訪ねる日でした。
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