山梨には10社の日本酒蔵元があります。
そのうち、2社は1人で経営されています。その1社、山梨の西に位置する富士川町の大久保酒造は、天保2年(1831年)創業の8代目社長大久保一春氏が一人で切り盛りする蔵元。
ブランド名は「梅が枝」(うめがえ)と、一春氏が立ち上げた「若富士」。
広い敷地内には、古い蔵が幾つもあり、最近改修を終え、統一された屋根瓦が目を引きます。
最近の日本酒は、淡麗辛口が主流ですが、ここの日本酒は重い味わい。お燗にして飲むのを主観として造られています。
敷地内には南アルプスの伏流水が流れ、水の豊かなところですが、土壌の相性で酒造好適米が出来ないのが残念。
広い庭園には池もあります。
生産量が少ないため、一般にはほとんど流通していませんが、富士川町より南の県内では、比較的売られています。
身延山詣というPBの酒もあるので、身延山周辺ではよく目にします。
蔵の内部は非公表だったので、写真を掲載できないのが残念ですが、二重の屋根で、真夏でも20度をキープ、太い梁、土の壁、一部レンガの壁、暗い蔵内に並ぶタンクは見事なものでした。
使われていない蔵もあり、何かに利用できないかと、邪なことを考えてしまいました。
大久保社長の熱い情熱に、益々繁盛です。