新巻葡萄酒(一宮)のマスカットベイリAのオリで、お客様から問い合わせを頂きました。
マスカットベイリAの一升瓶で、ビンテージの古いワインほど、オリが出ています。
ビンテージの最も古い2009年です。
新巻さんは、一升瓶で貯蔵し、そのまま販売するため、瓶にオリが着いています。
オリをどのように処理するかは、ワイナリーの方針で、新巻さんは、葡萄風味を残したいため、最低限の処理しかしません。
よって、古いビンテージのものほど、オリがしっかり出てきます。
オリは、若いワインではワインに溶け込んでいますが、熟成しているうちに、固形物になります。
飲んで害はありませんし、しっかり処理されているワインより、旨い成分のある証拠ですが、舌に触れると、ザラザラ感が不快だったり、オリ自体苦味を感じます。
オリのあるワインは、静かに放置して、オリを沈めてから飲まれるのが良いのですが、購入してから、すぐ飲みたいのが心情。
オリがあるかどうかは、開栓してみないと判らないし、オリがあったから、少し放置しなければならないのはガッカリです。
問い合わせのあったビンテージは2011年のもので、お客様ご自身で濾過をして頂いたとの事でした。
日本ではオリのあるワインは一般的ではないし、ワイナリーはクレームを嫌うので、しっかり処理をして、クリアなワインにします。
外国では、オリが出るのは当然のことで、ワインの瓶の底は、オリを溜めるような形になっています。
外国のワインで、日本向けのワインは、オリが出ないように再処理をするという話も聞きます。
新巻さんのマスカットベイリAは、安くない価格やオリが出る影響でしょうか、あまり売れません。
ただ、一升瓶のマスカットベイリAで、ビンテージが揃うのは、新巻さんだけなので、今後は、オリが出ることを説明して、販売していきます。