メルシャンから新しいワイン「エヴリィ」が発売されました。
さっそく試飲、裏ラベルには輸入ワイン、輸入果汁とあります。
まあ500円そこそこのワインですから仕方ありません。
まず白ワイン、香りがすごい!爽やかな柑橘系の香りを強く感じます。
果汁からこの香りを引き出すことが、メルシャンの新しい技術らしい、
口に含むとしっかり酸味もあって、すっきりとても飲みやいワインです。
しかし白ワインの裏ラベルには酸味料の文字が、どうやら酸味は添加しているようです。
輸入果汁には100%のものと濃縮のものがあり、より安価な濃縮の果汁を使用したため、
果汁を濃縮する過程で、失われた酸を補う必要があったのかな。
濃縮果汁とは、100%果汁から水分だけを取り除き、1/5程度に容量を減らしたもので
使用するときに水を加えて、また100%の容量に戻します。
果汁の容量が減るという事は、中に溶け込んでいられる酸の量も減るという事なので
溶け込んでいられない分が、結晶化して果汁から失われてしまうのです。
もちろん糖分も結晶化します、でも糖は水を加えればまた溶けますが、
酸は一度結晶化すると、水を加えただけでは溶けなくなってしまうのです。
次に赤ワイン、こちらもデイリーワインとは思えないほど良い香りです。
口に含むとその渋味と味の厚みにびっくり。
赤ワインの渋味や味の厚みというものは、
ぶどうの果皮や種を一緒に発酵させる事によって得られます。
しかし搾っただけの果汁を使用しながら、たとえ輸入ワインをブレンドしているとはいえ
十分渋味とコクを感じるワインに仕上がっているのは、
メルシャンの果汁処理とブレンド技術がなせるわざかなと。
ただ、ラベルでは渋味も味の厚みもミディアムとフルの中間になっていますが、
これは贔屓目かな、ミディアムぐらいでいいと思いました。
まあこの価格でこの品質、ミディアム以上といいたい気持ちもわかります。
とにかくこの「エヴリィ」、ワインを味わうというよりメルシャンの技術を味わう
そんなワインです。