マルサン葡萄酒の若尾さんが、ワインの納品に来てくれました。
たまたま、日本ワインコンクールの審査発表日だったので、「日本ワインコンクールに出品してくださいよ」と言ったところ、
「方向性が違うから」
と言っていました。
日本ワインコンクールは、時代にマッチしたワインが、上位に入賞する傾向がある、と言います。
若尾さんは、娘婿としてワイナリーに入り、義理の父親からワインを習い、お義父さんのワインづくりの方向性は変える必要が無い、と直感したそうです。
音楽関係にも造詣が深い若尾さんは、流行も時代も敏感に感じ取り、流行のワインも作れば、ヒットさせることもできそうだけど、あえてしない。
マルサン葡萄酒の売り上げの半分が、農家との契約ワインをで占めることも一因ですが、良いワインは流行に関係なく、存続するものと強い信念があります。
やらないことを決め、愚直にワインを作り続ける。
強い方です。