先日、名古屋での「春の院展」に行きました。
最終日にやっと滑り込みです。
院展というのは日本画の全国区の公募展です、
「春の院展」なのに一年中全国を回るのは不思議と思ってました。
「春の院展」というのは
小さな作品で、いろんな挑戦する作品展
という意味合いだそうです。
ですから、
日展などから比べると
3分の一くらいの大きさのものがおおいかな
そして日展など「ああこの物のの作者ね」っと
毎年同じ題材の絵がおおいですが
この作品展では同じ作者でも、いろんなものが見られます
日展で、私の習っていた先生は会友なのに
違うものを描いてで出したら落選したといわれました
ですからいろんな挑戦をすると言う意味が大きいのですね。
日本画ですから、私たちが見ていても
しっくり来る作品もおおいです。
素敵な作品が多くありますが
その中で3点選び絵葉書を買いました。
<飛鳥心象 好日>
田淵俊夫
作品解説
奈良県・明日香村の橘寺です。
橘寺は千数百年前に聖徳太子誕生の地に建立されたという由緒ある寺です。
様々な歴史の興亡を見詰めてきた橘寺ですが、今は静かな佇まいの中で収穫の時を迎えています。
絵葉書ではこのよさが出ません
こちらをクリックしてね
http://nihonbijutsuin.or.jp/72/tabuchitoshio/index.html
ほんとにひなびた秋の日本風景
そこにうっすらと煙が上がる
たぶん刈入のあとの稲藁を燃す煙でしょうね
煙がすける景色の描き方も素敵です。
<春雪譜>
手塚雄二
作品解説
(五月の八甲田山 鳥になって飛んで行く)
ほんとに鳥の目で見た景色のよう遅い春を感じます
見事な木の描き方ですね
私が院展では一番好きな画家さんです。
きっと平山郁夫の後をついでいってくれる方と秘かに思っています
これこそ木の見事な春を迎える表情が絵葉書ではわかりません
こちらをごらんください
http://nihonbijutsuin.or.jp/72/tezukayuji/index.html
ブロトモさんのぷくさん「猫のタテガミ」の中で
毎日夜中に起きて現場に行き
見事な富士山を
いつもアップしておられます。
彼女のブログです
https://blogs.yahoo.co.jp/pink_boo_2015/15358143.html
美しい富士山の拝見して感嘆していました
そしたらこんな同じような感覚でかいておられる作品を
見つけました思わず絵葉書を買ってしまいました。
<早暁>
下田義寛
作品解説
あたりはまだ薄墨色に包まれ、冷気澄む真冬の山中湖、
暁天に浮び上る富士の姿は、ただ高いだけでなく、ただ美しいだけでなく神々しい。頂上の先端に最初の日差しが届く瞬間、
冬にのみ紅富士と呼ばれる不思議な紅色が広がる。
そして一段と耀きが増してゆく。
倒影する揺らぐ紅い光との間に玄妙の世界がある。
右に小御岳、左には宝永山の盛り上がりが出来
、どっしりとバランスのとれた姿もよく、
無意識にそれを取り入れ描いていた。
今回は縦画面にすることで、それらを枠外にし、
中心部の雪面に焦点を絞って、
富士と影の間の単純素朴な驚きと感動を筆にした。
こちらのほうがやはりずっと素敵です
http://nihonbijutsuin.or.jp/72/shimodayoshihiro/index.html
やっぱり日本画ハイイデスネと思う絵画展でした
皆様もお近くでありましたら是非ごらんくださいな
もっとほかの絵画もこれらのサイトで見られますよ
見てくださってありがとう