昭和年月日に結婚し、早いもので半世紀。
ふたりとも無事生きている。元気でいることにまずは感謝
今でも思い出される言葉がある。それは結婚を前に、友人からのアドバイスだ。
彼は、「男と女は結婚することで、ひとつになれるか」と問われて、私は「なれる」と答えた。それは、愛情があれば、ひとつになれる、そう考えていたし、そうあるべきだと考えていた。
すると友人曰く「男と女は本来、生まれも育ちも違い、ひとつにはなりにくいが、ひとつに近づくことができる」と話してくれた。
それから、数日自分なりに考えて見た。
そう言えば、彼女に対して無理を言っていると感じることもあったし、少し窮屈に考えていた面もあったことを思い出した。人間てそんなにキレイなものでも、美しいものでもない。美化して相手を形にはめたり、自分自身が自分以上になることもないと思うようになった。そして、お互いの違いを大切にし、小さく重なった部分を大切にしたいと思うようになった。同じにならなことを責めることも悔やむこともない。
考えてみれば、結婚してから「夫婦になる努力」や「家族になる工夫」をお互いに続けてきたように思う。
そして子どもを育てたことで、「親」としての自覚や覚悟ができたと感じる。
いろんな問題を乗り越えながら、未熟で未完成な自分がどうにか、人としてまとまってきたように思う
年という節目を迎えて、これからまた歩づつ足跡を刻んでいきたいもの。人生はまだ長い、そして短い。節目節目を大切にして、悔いのない生き方をしていきたい。