知人より、災害時介護者のいる家庭に必要な備えについて話をして欲しいとの依頼があった。日ごろ学んでいることや災害支援現場で気づいたことなどを伝えたいとの思いから、引き受けた。
事前打ち合わせの結果、被災地の事例や介護者のために必要な防災グッズ、緊急時の連絡体制、避難ルート、支援の受け方などの身近な問題について理解を深め、災害から身を守るための具体的な備えができるようになるよう話の内容を整えることとした。
準備を重ねていくなかで、ある方から教えていただいた言葉を思い出した。それは「日常抱えている課題が顕在化するのが災害」ということ。具体的には、災害時など緊迫した状況で、生活再建の見通しが立たず不安を抱え、潜在化していた問題が噴出す家族の問題であったり、住む人達との交流(日ごろのつきあい)など、日頃の私達のあり方を考える機会につながる。災害という転機は、自分自身の住まい方・生き方を振り返るという一面もある。
防災に関する講演というと、災害への備えに偏りがちだが、先述したように生活を見直す機会でもあると思う。たとえば、ボランティアが被災した自宅に訪れたとき、家に上げられるか?これも専門的な言葉というと「受益力」につながる。
講演では防災というテーマに対して、自身の興味や関心、気づきを得る情報提供、また意識が高まるようなゲームなどを準備して、明日からの生活に実践可能な情報提供や気づきの時間になるようにしたいと思う。
大淀地区「家族介護者のつどい」について
■日時:平成30年12月12日(水)9:30~11:30
■会場:宮崎市総合福祉保健センター 2階視聴覚室
■テーマ:介護者のいる家庭に必要な備えとは?
■対象者:宮崎市大淀地区にお住まいの方で、①ご家族の介護をされている方②以前ご家族の介護をされていた方③これから介護をされる方④その他、家族の介護に興味のある方
■お申し込み:宮崎市大淀地区地域包括支援センター 電話:0985-55-1010
http://kaigodb.com/community_general_support_center/45/452017/8789/