先月、山家 正尚氏(株式会社プロコーチジャパン代表取締役社長)の標記セミナーに参加しました。山家氏は、アイスホッケー女子日本代表のメンタルコーチとして、ソチ、平昌オリンピックに出場し入賞するなど活躍しています。プロコーチとして、コーチング手法に禅や瞑想、ヨーガ等を積極的に取り入れ、経営者・プロスポーツ選手のメンタルコーチングを行い、もっとも自分らしい生き方・活躍を創造しています。 上場企業経営者、プロ野球、Jリーグ、プロゴルファーなどを支援しています。
セミナー最初にお見かけしたときは、なんて爽やかな方なんだろうと感じる程、第一印象にもこころを配られている方と思いました。「言葉」や「対話」によって、その人らしさに気づいたもらうパーソナルコーチングは、ある意味カウンセリングとも似ていると感じました。コーチングについて、改めて学びなおしたところです。2回に分けて、学んだことを紹介していきます。
現在、山家氏がおこなっているコーチングは8割が電話によるもので、月1回から4回、30分から90分の対話や対面方式でおこなっているとのことでした。そのやりとりは、支援者の思考状態を対話と観察により、支援者の情報を集め、行動へと誘い、理想の世界を支援者とともにつくっているというものです。確かにイメージとしては理解できますが、実際はどうなっているのだろうと思いました。
人は誰でも、行動と考えの間(理想と現実)にズレや常識への囚われや世間体などのノイズがあります。そのズレに対して自己対話を促進していく関わりをすることがコーチングなのだと私的には理解しました。
次にメンタルトレーニングの必要性について学びました。それは、本番で100%の力を出し切ること、セルフイメージを上がるためだと話されました。人間はどうしても上限を決めてしまいがちになりますが、その見えない天井を打ち破るために必要とのことです。
これまで山家氏が出合ったメンタルに強い選手の特徴として、今必要な意識を純粋に対象へと向けられる人とのこと。頭もこころも、そのエネルギーに、共振し、共鳴していくようになる。勝ち負けはコントロールできませんが、勝利の精度を高めることはできるようです。だからこそ、できることは、今ここに意識を向けられるか、ここにない悩みや囚われを切り分けるスキルが必要だと思います。
今ここにない悩みとは、自分が作り出しているものが多く、周囲のノイズ、感情、不安。特に感情は自分が作り出していることが多く、また不安は無知からくるもので、経験することで補われるとのことでした。考えてみると、自分で作り出しているということは自分自身でコントロールできるということであり、そのためのメンタルトレーニングを行えばよいということ。
一般的には、誰かにお願いすることには敷居が高いので、まずはセルフコントロールから始めましょう。上記の図のように、まずは自己内対話を深め、客観的に自分をみつめる機会をつくることだと思います。
日記を書く、メモを取るなど、可視化して振り返ることから始めてみたいですね。