黒鉄重工

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3/21~24 卒業旅行2日目 その12

2010-05-02 20:56:46 | 旅行・イベント記
筒石駅ホームから始まります。
暗いホームを照らす電車の正体は・・・。ややや、こ奴は!



第18走者:北陸本線普通 419系 筒石→富山
出ました!食パンです!

食パンとは何者なのか?それについてはこの動画がとても面白く解説してくれているんでどうぞ。


【国鉄の置き土産 食パン419系】

一応こちらの方でも解説しておくと、新幹線延伸によって余ってしまった寝台電車用の583系を普通電車に改造したという究極のリサイクル電車です。
工事費を徹底的に削減するために、一部先頭車については特急時代の顔をそのまま使い続け、中間車に運転台をつけたものに関しては取って付けたようなやっつけぶり。
その断面が食パンに似ていたことから、「食パン電車」というあだ名がついています。



内装もこのように、ほとんど手が加えられていない状態。寝台列車用に作られたので、天井が妙に高いです。昼間は特急にも使われていたんで座席もやけに広くて座り心地もいいw
こんな電車ですが、後継の新型車が入ってきて、2011年春には引退するのだとか。

さて、私の乗ったこの電車、乗った時はやけに人が多かったのですが、途中の糸魚川駅で大多数が下車。もしかしなくても、大糸線のキハ52がらみでしょう。
ガン無視する予定でしたが、ちょっと心が揺れたwでも事前調査何もなしなので、このまま富山まで向かいます。



富山駅に着いたらしばし撮影タイム。
これはJR西日本のローカル線向け気動車キハ120。JR西の非電化区間ではたいていこいつがいるようです。
馬力は強いそうですが、いかんせん顔が安っぽい・・・。



高山本線のキハ120は前と後ろで色が違います。同じ車両なんですよ?



続いて475系デカ目編成。やっぱデカ目はインパクト強いな~w
そんな事を思っていると、これの隣に電車が入線。そそくさと反対側に移動してみると・・・。




クハ419キタ────(゜∀゜)────!!
非食パン顔、583顔です!419系自体には会えたとしても、これに会えるかは不安だったのです。やべえ、ほんとまんまじゃねえかwww



ちなみに反対側は食パン。
583顔こと、クハ419は4両しか在籍しない希少種。ラッキーです。


だが、これだけでは終わらなかった。


駅を出ようか、と思って跨線橋を渡っていると、国鉄色の特急電車が滑りこんできました。
たとえ回送だとしても485系特急「雷鳥」がここまで来るわけないし、そうなると特急「北越」のリバイバル編成かな?いや、でも屋根のクーラーがキノコ・・・・・・ま さ か ! ! !




489系はくたか代走キタ──────(゜∀゜)──────!!!!
ぅえwwwwwwマジかよwwwwwwwwwwwwウソだろっ!ええええええええ!!!
そう、これこそニュースで話題となった急行「能登」で使われていたボンネット電車489系です!
489系は485系をベースに、信越本線の横川~軽井沢間の急勾配を上り下りする際に連結する電気機関車EF63との協調運転をするための装備を施した特急型電車。
上野~金沢を信越本線経由で結ぶ特急「白山」などで活躍していましたが、長野新幹線開業により信越本線は第3セクター鉄道「しなの鉄道」へ移管。さらに、横川~軽井沢は廃線になってしまいまい、本来の力を発揮することはなくなりました。
それでも、現在も団体・臨時列車などで活躍しているほか、今回のような特急の代走もしています。
特急「はくたか」は本来、特急「サンダーバード」、特急「しらさぎ」などにも使われている681系・683系で走りますが、たま~にその電車が故障を起こしたり雪で遅れたりすることがあります。
そのときに代走を務めることになるのがこの489系なのです。




ある意味、「能登」よりも貴重な「はくたか」のヘッドマーク。惜しむらくは顔が陰になってしまったことか・・・。でもやっぱボンネットかっけー!
さて、ファンにとってはアドレナリン全開の一大事なのですが、ホームにいるのはたった数人。なぜか?
それは、この代走は事前発表などが一切なく、突然急にいきなり前ぶれ無く運転されるものだから。つまり、出会えるか否かは完全に運任せ。ていうか、ふつうは会えない。会えないのが普通。これは異常事態。本来あってはならない。
なので、489系に出会えたというのは本当、奇跡に近い。キハ52に流されなくて良かったぁ~。昨日の強風はこの子に会うためだったのか!とか思いながらシャッター切ってました。



489系は終点金沢に向かって去って行きました・・・。
この489系との出会いが今回の旅行の絶頂。あとは落ちるのみですが(笑)、引き続きお楽しみくださいw


続く。