晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

たぐり舟

2016-06-11 06:40:03 | 地域の文化や出来事
とろとろと
 秋の日あしや
  たぐり船

入鹿池にそそぐ五条川に50年以上前まであったたぐり舟を詠んだ句です。
私が中学生の頃まであったように記憶しています。
もう50年以上前のことです。

しかしこのたぐり舟の歴史は長いです。
入鹿池が築造されたのが1633年ですからほぼ400年前です。
昨年世界灌漑遺産に登録されました。

池と川の合流点のため満水になると、
川を渡れなくなるため当時の人が考えたアイデアがたぐり舟でした。
川の両端に縄を張り舟を縄から離れないようにして、
両端に各々川幅分の縄を舟に置いて、
渡る人が縄を手繰って舟を移動させるといったやり方です。

江戸時代は犬山城の藩主が舟を現物支給していたが、
明治以降は地元の入鹿区が管理していました。
橋のたもとにひっそりと往時をしのぶ記念碑が立っています。


たぐり舟があった川には昭和62年に入鹿大橋が架けられました。
小牧東インターから犬山城に向けての尾張パークウエイが走っています。


橋から眺めた入鹿池です。


我が家から歩いて1分の史跡を訪ねてみました。
コメント (6)
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