北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.1.3 『織乙』(オリオツ・330m) 突然スーパー林道が!
2日の夕方厚真町「こぶしの湯」駐車場で、
車の混み具合を目にし、
入る気がなくなって、
仕方なくまた平取町へと走った。
そしてもう真っ暗になってから、
「平取温泉」で一日の汗を流した。
その後温泉の近くで車中泊。
車中泊をしながら山行を重ねる際は、
この入浴施設の存在が重要で、
言い方を変えると振り回される。
この日は厚真町まで戻ったのだから、
翌3日は厚真町の山で活動することに変更した。
ところがまた平取町まで戻ることになったため、
3日は平取町の山へと変更せざるを得なかった。
まあ、どこに行っても、
周辺の地形図は数多く用意してあるので、
登る山の選定に困ることはないのだが・・・
3日の朝は寝不足感いっぱいで目覚めた。
歳をとると車中泊がおっくうになり、
極力日帰り山行とし、
帰宅して自分のベッドで休むようになった。
従って、久しぶりの車中泊と言うことも、
よく眠れない要因となる。
2日の朝家を出たときは、
二泊の予定だったが、
一泊しただけで疲れ果て、
この日の朝山行後一旦帰宅することに決めた。
「織乙」は平取温泉の南奥に位置する、
二等三角点を有する山。
以前から気になっており、
地形図はファイルしてあった。
またルート取りをどうするか?
と言う点で迷った末、
「二風谷林道」から尾根に取り付くことにした。
平取温泉の奥に入って行くと、
「二風谷林道」の入口がある。
この林道にはゲートがないため、
そのまま車で入って行く。
「看看川」に沿って伸びる「二風谷林道」を、
約3kmほど走ると、
「看看2号橋」が現れるので、
その手前を駐車地とした。
そして橋を渡ってすぐ、
目の前の斜面に取り付いた。
間伐作業を終えたカラマツの斜面は、
斜度がある上足もとに払い落とされた枝が散乱しているので、
ひじょうに歩きにくい。
斜度に耐えながら、
息を切らせて登って行く。
いきなり標高差150mの急登はきつかったが、
登りきると平たんになり、
尾根上に古い作業道が続いていた。
尾根筋に伸びる作業道を歩いて行く。
しかし作業道はやがて、
我々の意思とは違う方へと伸びて行くこととなり、
それから外れて薄い藪の尾根筋を進んだ。
しかしいくらも進まないうちに、
突然林道に飛び出した。
これは地形図に記されている林道で、
西側から伸びてきている。
はじめこの林道を利用しようか、
とも考えたが、
どうせ廃道になっているだろう、
と予測して「二風谷」林道ルートとしたものだ。
突然現れた林道は、
改修工事を終えたばかりの様で、
広くて立派なスーパー林道だ。
この林道も他所同様、
胆振東部地震で多くの部分が崩壊したのだろう。
林道に飛び出すと、
「給餌場所」の黄色い貼り紙だ。
いったい何に給餌するものか?
広くて新しいスーパー林道は気持ちがいい。
まさかそんな林道が存在するとは、
全く予想していなかったので、
ヘルメット着用のまま歩いて行く。
そして目指すピークの直前で、
大きな箱ワナが現れた。
はじめはヒグマ用かと思ったが、
やけに大きい上に天井が開いている。
それで結論を得た。
エゾシカ用の箱ワナで、
一度に複数頭を捕獲する目的なのだと。
すぐそばにまた「給餌場所」の貼り紙があり、
それもエゾシカを集めるためのものだった。
大きな箱ワナのすぐ先で、
林道を離れて尾根に取り付いた。
薄い藪をわずかな距離で、
二等三角点「織乙」。
気になっていた三角点ピークをまた一つ!
下山も同ルートを引き返した。
スーパー林道自体の風景もいいが、
そこから見渡せる平取の山々の風景もいい。
この林道はまた歩きたいものだ。
駐車地に戻るとまだ午前中。
もう一座に登って帰りましょう!
2024.1.2 『円山』(230m) 気持ちのよい尾根歩き
2日、今年の山行初日、
門別町で早々のリタイア後道々を走り、
「義経峠」を平取町方向へと下って行く。
すると左手に平取町の清掃工場が現れるので、
その前を通過して間もなく、
左手に現れる林道の入口付近を駐車地とした。
この後厚真町まで戻って、
年末に忘れてきたピッケルを探しに行くことにしていたが、
まだ少々時間があったので、
無駄なくアプローチできる「円山」に登ることにした。
「円山」とはどこにでもありがちな名称だ。
札幌市にも市民に馴染みの「円山」がある。
そしてこの度の「円山」は、
地理院地図にその山名はなく、
三角点名が「円山」と記されている。
2年ほど前に単独で登っているが、
Hiromiは初めてだったので、
ちょうどよい機会が得られた。
2年前に登った時は、
大変熱い時期で、
ヘロヘロでピークに立ったような気がする。
駐車地をスタートして、
すぐ道々を横断し、
向かい側の尾根に取り付いた。
しばらく作業道が続くので、
それを利用して登って行く。
積雪はほんの少しで、
まあ無いに等しいくらいだ。
この季節になっても、
いまだツボ足で歩けるのがこの辺りの魅力だ。
150で作業道が消滅したので、
この後は尾根筋を拾って登って行く。
この尾根歩きがまた楽しい。
広い尾根あり細尾根あり!
そして当然アップダウンが続き、
これは正直疲れる。
また、木々の葉がすっかり落ちてしまっているので、
遠くの風景が透けて見えるのもいい。
楽しく快適な尾根歩きを楽しみ、
徐々に高度を上げて行き、
四等三角点「円山」。
ここには標石が二つ。
新旧の標石なのか?
それとも片方は別の意味があるのか?
標石に刻まれた文字を読む、
と言うほど執着はしていないので、
「二つあった」という結果だけでOK。
そしてここで改めて、
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
相変わらず私より頭が高いHiromiであった。
下山は同ルートを引き返した。
そして厚真町へと車を走らせた。
更に安平町の「仁達幌」取り付き点まで入り、
ピッケルを探した。
すると新たな降雪の中で、
倒れていたピッケルを発見、回収!
よかった~
この後厚真町の「こぶしの湯」で汗を流すことにしていたが、
そこに行ってみると、
駐車場に車があふれていた。
まだ正月の2日だと言うのに、
なんという混みようだ!
そんな光景を目にしては、
とても入る気にはなれず、
再び平取町へと向かった。
そして平取町で 、
今年初の車中泊。
2023.12.28 『魔狐阜』(マコブ・298m) 晴天が続くね~
「魔狐阜」は穂別の至る所から、
その姿を望むことができる。
もう年を越してしまったが、
年末の28日午前中、
むかわ町穂別で、
「下穂別」に登った後、
道々を厚真町方向に少し走り、
「穂別体育館」を過ぎて間もなく、
「千熊林道」に入った。
この林道は道幅が広くしっかりしていた。
積もった雪の上を、
大型クロカン四駆のものと思われる、
タイヤ痕が残っていた。
ハンターが出入りしているようだが、、
できることなら会いたくない。
林道を1kmほど入った地点に、
十分な駐車スペースがあった。
以前登った時もここに駐車した。
あれは暑い時だったと振り返る。
もう暑くて暑くて、
やっと登ったような気がする。
駐車地から林道を歩き出した。
そして300mほど歩いたところで、
右手に作業道が現れるので、
これに入って登って行く。
タイヤ痕はこの作業道にも続いていた。
いつも思うのだが、
ハンターが獲物を探して車を使用するのはわかるが、
エゾシカはそのエンジン音を耳にしただけで、
すぐに走り去ってしまう。
従って車を乗り入れて、
いくら探し回っても、
決して仕留められないと思うのだが。
この辺りはカラマツの林が美しい。
その中に続く笹付きの作業道を登って行くと、
やがて車がUターンして戻って行った跡を目にする。
その先は荒れた路面となり、
車は走行できない。
ここからは斜度も出てきて、
こちらのスピードも落ちる。
まあ、「落ちる」とは言っても、
私なんかはじめから遅いんだけどねえ・・・
また、地面を覆う薄い雪の下に、
霜柱が立っており、
歩を出すとそれが崩れて歩きにくい。
280で稜線状の尾根に上がった。
すると目指すピークはすぐそばで、
丈の低い笹原を登って行く。
周囲は葉が落ちてしまった木々の隙間から、
遠くの風景が透けて見える。
大変良い雰囲気の中を歩く。
そして二等三角点「魔狐阜」。
三度目のピークだが、
賞味期限をずいぶん過ぎたバウムクーヘンが残っていたので、
臨時儀式!
また、ちょうど穂別の市街地が、
そっくり見える部分の枝がなく、
街全体をすっきりと見渡せた。
わざと枝を払ったのだろうか?
下山は同ルートを下った。
のんびり下りながら感じるが、
今年の秋以降はずいぶん天候に恵まれてきた。
雨に当たらないどころか、
毎回陽の光を浴びて活動してきた気がする。
ありがたいねえ。
そんなことを考えながら駐車地に戻り、
片付けを済ませて帰途に着いた。
2023.12.28 『下穂別』(シモホベツ・290m) 晴天の下で楽しい尾根歩き
昨日28日からHiromiも年末年始休暇に入った。
毎年年末もいつものように、
車中泊を重ねて登り歩いてきたが、
その車中泊もおっくうになり、
この暮れは日帰り山行を重ねることにした。
冬場に車中泊をすると、
寒いので長い時間エンジンをかけっぱなしにすることになる。
するとけっこう燃料を消費することとなり、
その燃料代と温泉入浴代を合わせると、
日帰り分の燃料費がまかなえる。
以上、細かい話しをする小市民・・・
昨日の朝7時にHiromiを迎えに行くと、
たった今起きたばかりのHiromiが玄関に出てきて、
「今起きたばっかさねえ」。
「ええーっ!? どしたのよ~?」。
「だって8時って言ったしょ!」。
「ああーっ! ごめん!」。
そうなんです、
私の方から7時に迎えに行くところを、
前夜急に8時に変更したのです。
除雪の関係でねえ。
いやあ、悪いことをした。
こうしてモウロクしていくのねえ・・・
Hiromiの家の前で待っていると、
そんなに時間がかからずに、
準備を済ませて出てきた。
そしてむかわ町穂別に向かって車を走らせた。
まだツボ足で歩ける山を楽しむ予定とした。
穂別スキー場の駐車地に着くと、
積雪は15cm程度か?
準備を整えてスタートし、
スキー場の斜面を登って行く。
そして登りきったところで尾根筋にのる。
この後の尾根筋には遊歩道が続く。
かつては「道民の森」として、
遊歩道が整備されたらしい。
しかし、この辺境の地にあっては歩く人もごく少なく、
あっと言う間にさびれてしまったようだ。
今では他の山でも見られる、
林業の古い作業道と何ら変わるところがない。
ただ、時折急な斜面に木段が敷かれているのを目にし、
「遊歩道なんだぁ」と気付かされる。
スキー場の上からしばらく急な登り一辺倒だったが、
一旦平たんな尾根歩きとなった。
この日も天気が良く、
なんともうっとりするくらい気持ちがいい。
そんな申し分のない雰囲気を楽しみながら、
尾根筋のアップダウンが始まる。
まともに遊歩道跡を歩いて行くと、
けっこうなノルマを強いられる。
しかし尾根筋には、
その頭に遊歩道跡、
そしてその下には常に作業道が伸びている。
これを利用すると、
かなりの部分でアップダウンを回避できる。
遊歩道跡と作業道をうまくつなぎ合わせ、
尾根筋を見失わずに進んで行くと、
「これか?」と思われるピークが目の前に現れるが、
それは間違いで更に奥へ。
そんな状況を二度繰り返し、
三度目の正直で急斜面に取り付いた。
そして三等三角点「下穂別」。
3年ぶりのピークだろうか?
ちょっとはずれたところから、
『坊主山』(791m)が美しく見えていた。
下山は同ルートを引き返したが、
もう遊歩道跡のアップダウンは全て回避し、
作業道オンリー!
すると楽々歩き通せる。
ただ、最終段階で作業道が、
一本隣りの尾根筋へと続くので注意が必要だ。
この日は前を歩いていたHiromiが、
「ここ歩いてないんじゃない?」、
と気付いたのは感心だ。
作業道を修正して、
最後はスキー場の斜面を滑るように下り、
広く車のない駐車場へ。
スキー場はまだオープンできるほどの積雪がない。
いつになったらオープンできるんだろうね?
さて、次へ!
2023.11.19 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) 道々脇からアプローチ
先日の日曜日朝、
むかわ町で「平取」(三等三角点)に登った後、
道々59号線を厚真町方向に走り、
「似湾川」に架かる「相馬橋」を渡って間もなく、
山側の牧草地入口を入った。
そして農作業の邪魔にならぬよう端に駐車。
まあ、農作業と言っても、
牧草の刈り取りの時しか車は来ないだろう。
この時期はもう全ての作業を終えている。
この三角点ピークは、
Hirimiにとって初登の山。
駐車地の周りには、
エゾシカのフンが散らばっているので、
それを踏まぬよう準備。
駐車地からすぐ小沢に下り、
その上のカラマツ林に入った。
ここもカラマツの紅葉は終わっており、
ちょっと物足りないが、
天に向かって真っすぐに伸びるカラマツの、
美しくすっきりした林の中を登る。
古い作業道跡が続き、
ほぼその上を進んで行く。
この辺りは丈の低い笹原が続くので、
どこでも歩ける状態だ。
快適な山歩きを楽しめる、
こんな笹原がどこの山にでも広がっていたとしたら、
行動範囲が限りなく広がるだろう、
などと思いを巡らせて登って行く。
スタート時かすかに雨が降っていたので、
雨具着用で登ったが暑い!
それなのにHiromiは、
いつも通り何にも考えずに、
黙々と登って行くものだから、
それに着いて行こうとして更に暑い!
た、頼むから少し考えながら登ってくれやあ!
この山はそもそも道々のすぐ脇に位置し、
距離が短いのですぐにピークに達し、
三等三角点「至仁湾沢」。
他のピークと同様、
木々の葉がほとんど落ち、
遠くの景色が透けて見えるのがいい。
また小粒な割には、
南西側が急斜面で落ち込み、
覗き込むと怖いくらいだ。
短い行程なので、
尾根筋を更に先へと進んでみることにした。
なんなら一本尾根を変えて下ってもいいかな、と。
しかしすっきりとした尾根歩きは楽しいのだが、
予想より複雑な地形で、
そのまま下ると面倒なことになりそうなので、
途中で修正して登路の尾根に戻って下山。
駐車地に戻ってもまだ正午前。
ではもう一座へ向かいましょう!
異常に暑かった夏は、
里山一座に登るのも、
暑くて辛くて大変だった。
しかしそれも過ぎた今、
涼しいだけで体力の消耗を防げる。
誠いい季節だ~
2023.11.19 『平取』(ビラトリ・233m) 楽しい晩秋の尾根歩き
先日の日曜日の朝、
Hiromiを迎えに行き、
むかわ町へと向かった。
厚真町から道々59号線を走ってむかわ町へ。
更に平取町方面に向かい、
境界線の手前左手の林道に入った。
もう廃道同然の林道が、
小沢に沿って伸びている。
すぐにチェーンゲートが現れるので、
その手前を駐車地とした。
ところがここは汚い!
不法に投棄されたゴミが散乱している。
いつも思うが、
どうしてこういうことを平気で行う人間がいるのか?
そんな汚れた不法投棄とは裏腹に、
そこまでの道中で降っていた雨が上がり、
なんだか晴天の予感が・・・
駐車地から晩秋の林道を歩き始めた。
すると周囲はカラマツ林に覆われており、
実はこのカラマツ林の紅葉を楽しみに向かったのだ。
ところが一週間遅かったなあ。
もう黄金色から黒っぽい色に変わり、
落葉した木が多い。
来年こそはここの紅葉を楽しもう!
廃道同然の林道は奥行きがなく、
300mも歩けば終点を迎える。
そしてその先に、
かつては作業道が続いていたようだが、
もう崩壊してしまっている。
美しいカラマツ林の中で、
とりあえずは斜度のある、
古い作業道を歩いて高度を稼ぐ。
尾根筋に沿って伸びて行く作業道は、
登りきると方向を変えたので、
作業道を離れ、
尾根の頭にのって進むことにした。
この尾根は途中から、
平取町とむかわ町の境界線上となる。
そしてその尾根歩きが楽しい。
細尾根になったり、
突然古い作業道が現れたり。
もう木々の葉がほとんど落ちてしまい、
遠くの景色が透けて見える。
Hiromiも気に入ったようで、
「いい尾根だね~」、
と口をついて出る。
木々の葉が落ちてしまったこの時期、
透けて見える風景を眺めながら歩くのが、
昔から好きだった。
境界線上の尾根を詰めて行くと、
突然前方の視界が開けた。
そこにむかわ町方面の風景が広がる。
そして目指すピークも近くに見えた。
ここからは境界線上の尾根から、
「平取」へと続く尾根に乗り換える。
わずかなアップダウンを越えて、
三等三角点「平取」。
ピークの南東側が胆振東部地震による崩壊斜面で、
ギリギリ標石が崩壊を免れた。
また点名は「平取」だが、
所在はむかわ町だ。
ピークからは360度遮るもののない展望が楽しめる。
下山はそのまま尾根上を進み、
登路の尾根の一本北側の尾根を下った。
途中で直前に立ったピークを確認できるポイントがあった。
尾根に沿って古い作業道が伸びているので、
これを利用して下って行く。
そして最後は素晴らしいカラマツ林の中を、
大変気持ちよく下って林道へ。
雨を心配したが、
結局この日も晴れて小春日和となった。
さて、次へと移動しましょ!
2023.10.7 『於曽牛山』(オソウシヤマ・898m) コロナの影響を感じた日
7日からの三連休は、
初日から天候が安定しそうな、
平取方面へ出かけることにした。
土曜の朝Hiromiを迎えに行き、
まず平取町振内へ。
そして狭い道の桂峠を越えて豊糠地区に入った。
豊糠では「額平川」に沿って伸びる、
町道「豊糠線」を行く。
これは『幌尻岳』の取り付き点である、
取水ダムへと続く林道だ。
この林道をMTBを積んで、
二度走ったことがある。
いずれも日帰りで『幌尻岳』を往復した。
昔の話しだが・・・
この日はこの林道を5kmほど走った地点で現れる、
「額平川」支流の「シドニ川」手前を駐車地とした。
そして10時10分、
徒歩で「シドニ川」に沿って伸びる「寿都似林道」に入った。
「シドニ川」に架かる「すどに橋」を渡ってすぐ、
左岸の尾根に取り付いた。
ここから一本尾根の急登が続く。
『於曽牛山』には3年前に単独で登っている。
しかしHiromiは未踏だったので、
今回登ってみることにした。
10時20分、取り付いた尾根は急峻で、
前を行くHiromiは木につかまったり、
両手を地面について登っていく。
私はいつものように、
ピッケルを杖がわりに登っていくが、
それでもやはり目の前の木に手が伸びる。
きつい!
まだコロナ感染後の咳が治まらず、
胸が苦しい。
それが登るほどに辛くなり、
胸に痛みを感ずるようになった。
そして遂には根本的に体が弱っている、
と認識せざるを得なかった。
「コロナなんかたいしたことない」との思いは完全に間違いだった。
先日の山行では林道や管理道路を、
ただただ歩いただけだったので気付かなかったが、
急登に接して痛感した。
侮るなかれ、
コロナウィルス・・・
650まで高度を上げると、
一旦斜度が落ちて静かな尾根歩きに変わる。
しかし長くは続かず、
結局急登の連続となり、
苦しい肺をいたわりながら、
徐々に高度を上げていく。
尾根筋はスッキリとしていて、
大変いい雰囲気だ。
時折木々の切れ間から、
東隣りの「寿都似山」が見え、
西側には平取町方面の田園地帯が望まれる。
その中には昨秋登った、
「額平山」もすぐそばに確認できた。
もうピークが近付くと、
笹の丈が高くなり、
腰の高さから胸の高さに変わった。
その中をこの度同時にコロナ感染したHiromiが、
元気よく登っていく。
そして12時25分、『於曽牛山』(三等三角点:於曾牛山)。
訪れる人が多いだろうと思ったら、
ここまでの踏み跡は薄いし、
三角点の標石周りも笹に覆われていたので、
笹刈りをした。
しかし三脚の部品を途中で落としてしまったので、
珍しく記念撮影は無しだ。
下山は同ルートを下った。
周囲の風景を眺めながら下るが、
今年はいつまでも気温が高く、
紅葉がまるで見られない。
このまま毎年高温の夏が続くのだろうか?
嫌だ嫌だぁ・・・
Hiromiを前に立たせて、
ピンテの回収をしながら下っていく。
登りで急だった尾根は、
下りでも更に斜度を感じ、
慎重に下っていく。
そしてようやく林道に下った。
「いやあ、くたびれたなあ」、
と感じながら、
14時20分、駐車地へ。
かたずけを済ませて、
「平取温泉」へ汗を流しに走った。
そして平取町から日高町に入り、
広い牧草地の中で車中泊とした。
2023.9.24 『坊主山』(穂別・791m) 山は晴れりゃあ100倍楽しい!
もう一週間前になってしまったが、
日曜日の午前中「平丘」に登った後、
もう一座別の三角点ピークに立つことを予定していたのだが、
あまりにも素晴らしい快晴に、
『坊主山』の緑輝く笹原を見たくなった。
それで「次は坊主山に登るべぇ」、
と提案するとHiromiも「いいね、いいね」。
むかわ町穂別から夕張方向に戻り、
むかわ町穂別稲里地区で、
「坊主山林道」に入った。
長い林道は走りたくないが、
今回はしょうがない。
この『坊主山』には、
昔から四季を通じ、
ずいぶん回を重ねて登ってきた。
無積雪期は広く美しい、
笹原の風景を楽しむことができ、
積雪期はその笹原を覆う白い雪と、
まばらに立つ緑の松とのコントラストがいい。
Hiromiもお気に入りの山の一つだ。
登山口まで車で入ると、
わずかな歩行距離で頂上に至るので、
時間があるときは遥か手前の林道脇に駐車し、
極力長い距離を歩くようにしてきた。
そしてこの日は午後の入山だったので、
登山口まで車を入れた。
登山口には先行者の車が一台。
北見ナンバーだった。
はるばる北見からいらしたのねえ!
登山口から一歩足を踏み入れると、
もういつ伐採されてもおかしくない、
成長したカラマツの見事な林が広がる。
私が好む風景だが、
カラマツの葉が薄緑色で、
なんだか違和感を覚えた。
こんな色の葉を見たのは初めてのような・・・
これも異常高温が続いたせいだろうか?
登山道は一旦大きく北側に回り込み、
山小屋の手前で方向を変え、
今度は南に向かってピークを目指す。
その北側から方向を変えて間もなく、
ほぼ南方向に『坊主山』の頂上と、
その下に広がる見事な笹原が見える。
おっと、この少し手前で、
北見ナンバーの先行者2名とすれ違った。
私と同年代くらいの女性二人組だった。
そしてやはしり北見から来たのだと。
この登山道は手入れされていないと、
すぐ笹に覆われ、
その笹を漕いで頂上を目指したこともあった。
しかし今回はきっちりと、
しかも幅広く笹刈りされており、
快適な歩行を楽しめた。
このように登山道を整備して下さる、
関係方面の方々には、
心よりお礼を申し上げたい。
笹の回廊を進み、
「山小屋坊主」の前を過ぎると、
広々とした笹原の風景が広がる。
青空と緑の笹原のコントラストが美しい。
そんな素晴らしい風景を眺めながら歩を進めていくと、
左手前方に『ハッタオマナイ岳』(1,021m)から、
『宿弗山』(867m)~『振内山』(740m)の稜線が見えてくる。
そして背後には『夕張岳』(1,668m)山塊の風景が広がる。
とにかく最高の天気だ!
景色を楽しみながら、
ゆっくり歩を進め、
『坊主山』(二等三角点:坊子山)。
『坊主山』でこんな天候に恵まれたのは、
いったいいつ以来だろう?
近年は天候の良くない日ばかりだったように記憶する。
とにかく広い風景を楽しみながら昼食とした。
私はいつものツナハムサンドとカップ麺。
そしてHiromiはやはり果物。
いきなりリンゴを丸かじりだ!
それが終わるとみかんを3個食べてしまった。
結果「腹いっぱいだ~」、
と言いながらミニトマトを出して食べ始めた。
すごいねえ・・・
空腹を満たした後は、
登山道をそのまま戻った。
途中で登り行く若者(男性)一人とすれ違ったが、
午後入山するのは珍しい。
登山口の駐車地に戻り、
ゆっくり後始末をして帰途に着いた。
この週末はHiromiの体質改善メニューを、
消化しなければならないため、
外食はできないので、
「反省会」も中止。
しかしそれでよかったのだ。
Hiromiにこの夜発熱があった。
2023.9.24 『平丘』(246m) いやあ、いい天気だ~
先日の日曜朝、
Hiromiを迎えに行き、
むかわ町穂別へと向かった。
この日は穂別地区で未踏の三角点ピークを目指す予定。
私にはむかわ町と穂別がどうも結びつかない。
平成の大合併というものが、
いまだに納得いかない。
むかわ町はシシャモで有名な漁業の町だし、
穂別は昔穂別町として独立し、
林業中心の町だった。
車に乗ると間もなくHiromiが、
「のど痛い」と言い出した。
この前日の土曜日、
Hiromiの職場で新型コロナウィルス感染者が出たことを、
Hiromiから聞いていたので、
「もしや?」と思いマスクを着用した。
しかし時すでに遅し・・・
まずむかわ町穂別隆農地区で、
三等三角点ピークを目指そうとしたが、
畑の奥でシカ柵を越えられず断念。
シカ柵を変形させながら、
よじ登るわけにはいかない。
それでまた移動して、
中島地区の奥へと向かった。
そして「梅の沢川」に沿って伸びる林道に入った。
林道に入るとすぐ、
エゾシカの防護柵が現れたので、
扉を開けて車を入れ、
その場を駐車地とした。
素晴らしい快晴の下、
快適な林道を歩いて行く。
そこで「こんな日は坊主山もいいなあ」、
と話題に上る。
斜度があるので、
すぐに高度も上がる。
この林道ははじめ舗装されていた。
そして令和2年に災害復旧工事が行われたらしい。
5年前の「胆振東部地震」で崩壊したのだろう。
しかし復旧工事が完了した後、
いったいどれほどの車両が通行したことか?
車が走った痕跡がまるで見られない。
林道は歩くほどに雑草が増えて行く。
そんな林道に、
何故税金を投じて復旧しなればならなかったのか?
行政のやることは理解できない。
ただ、そこを歩く分には、
車の心配がなくて快適だ。
林道は「梅の沢川」を巻くように、
尾根筋に沿って伸びて行く。
そして「梅の沢川」の源頭部で、
林道を離れて藪に入った。
藪は薄く快適に尾根筋を進む。
そしてここでも源頭部を巻くような形でピークを目指す。
辺りは緑が美しく、
その中を乾いた爽やかな風が吹き抜ける。
暑くもなく寒くもない。
ちょうどよい気候だ。
最後は一旦高度を落として登り返し、
四等三角点「平丘」。
Hiromiがおやつを食べだした。
そのおやつもやっぱり果物だ。
Hiromiはとにかく果物大好き人間で、
色々なものをほおばる。
下山は同ルートを引き返した。
藪の部分で、
いつものようにHiromiを前に立たせたが、
今回は問題なく林道に当てた。
そして林道を歩きながら、
次は快晴の「坊主山」に登ることを話し合った。
2023.9.23 『似湾沢』(ニワンザワ・208m) 急登で一気に高度を稼ぐ
先週末土曜日の午前中、
「奥眞牛沢」から駐車地に戻った後、
林道を道々74号線まで戻り、
むかわ町方面に走って、
道々59号線にのりかえ、
鵡川に架かる「栄和橋」を渡った。
そして500mも走ると、
右手に林道の入口が現れるので、
これに入った。
この林道はひじょうに短く、
すぐ伐採地に達した。
ここは昨年まで伐採されていなかったので、
今年実施されたようだ。
針葉樹林に覆われて、
何も見えなかったところが、
広々とした風景に変わった。
伐採地の最下部を駐車地として、
伐採地の端を登り、
尾根に取り付いた。
斜度があるので、
みるみる高度が上がり、
上から見下ろすと、
なかなかの高度感だ。
そして伐採地から藪に入った。
ただ藪とは言っても、
ここもまた薄く快適に歩ける。
このごく薄い藪がこの一帯のいいところだ。
尾根筋にはシカ道ができている。
伐採地から藪に入っても、
斜度のある部分がある。
しかし足もとはあくまでも快適だ。
ただ、伐採地側は、
スッパリと切れ落ちているので、
つまずきでもしたら大変だ。
ここが目指すピークか、
と思われる小ピークに立ち、
一旦下って登り返す。
すると平たんな尾根が続く。
そしてその先に、
三等三角点「似湾沢」。
私は二度目だが、
Hiromiは初めてのピークだ。
私が前回登った時は、
下部の針葉樹林で、
そこそこ濃い笹をかき分けて、
尾根に取り付いたことを思い出す。
しかし、標石の赤いペイントは記憶にない。
下山は少し戻った後、
登路で利用した尾根の、
一本北側の尾根を下った。
これも斜度のある尾根で、
あっと言う間に伐採地に下った。
すると駐車地が見える。
ほんの短時間で駐車地に戻る山行だった。
短いが面白い山だったねえ。
この日は車中泊で厚真町に留まるつもりだったが、
まだ時刻も13時をまわったところだったので、
一旦帰宅することとして帰途に着いた。
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