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2016.4.24 『知来岳』(988m)

 

 昨日の終業後、Hiromiを拾って浜益へ向かった。

土曜休日のない一週間は実に長い。

そんな長い週が6週目だ。

車中泊での酒も進み、今朝は少々二日酔いだった。

 

 今朝浜益の御料地車中泊場所でToshiと合流し、一緒に登ることになっていた。

今朝の『知来岳』スタート時刻は7時と連絡してある。

Toshiはいつもスタート時刻よりずいぶん早くにやって来る。

それで今朝は5時半に起床し、準備を整えて待っていた。

ところが7時を過ぎても現れない。

7時5分まで待っても来ないのでスタートした。

すると電話が入り、道々滝川~浜益線から合流地点に向かう農道入口が見つからないという。

そんなわけねえべぇ~っ!

Toshiとは以前にも二度同じところで待ち合わせている。

それにカーナビだって付いているだろうに。

待っていられないので、そのまま歩を進めていると再び電話。

「どうしてもわからないので、他の山に変更します」。

首をかしげてしまう。

‘忘れ物、落とし物キング’は、とうとう山への出発点まで忘れてしまった。

 

 『知来岳』には20年ほど前の初登以来、ずいぶん回を重ねて登ってきた。

そんな気に入った山の中の一座には、これまでに4本のルートを開拓した。

今日はその中で最短のルートを登る予定でスタートしたのだが、すぐに変更した。

樹木の奥に山肌が見えた途端、雪渓が切れている部分が有り、こりゃダメだと判断した。

藪こぎはしたくない。

それで長いが最も安全なルートから登ることにした。

 

 御料地のカバの沢川より1本南側を流れる沢に沿うように進む林道がある。

その林道を伝って尾根に取り付く。

このルートは遅くまで登ることができ、最も遅くに登ったのが5月下旬。

林道をMTBで走った。

 

 7時35分、御料地の駐車地をスタート。

しばらく舗装された農道を歩く。

やがて砂利道の曲がりくねった林道となり、ショートカットしながら尾根への取り付き点へ向かう。

スタートして約3kmほどで、林道の分岐点に至る。

それを左に進むとすぐ沢にかかる橋がある。

そこが尾根の取り付き点で、目の前に現れた尾根を駆け上がる。

 

 8時25分、尾根取り付き点。

この尾根は『知来岳』から南東に伸びる長い稜線に、直接上がることができる。

下部では樹林に阻まれ、遠くの景色を望めないが、高度を上げて稜線上に出る頃には南に広がる素晴らしい風景を目にすることになる。

  9時30分、稜線上。

ここからはもう遮るもののない世界が広がり、まだ遠い『知来岳』頂上まで、美しく雄大な風景を堪能しながらの山旅を楽しめる。

『知来岳』に向かう稜線の右手には『大滝山』から『南暑寒岳』への山並みに加え、その奥に増毛山地の核心部が望まれる。

また稜線左手には浜益の山並みが美しい。

その中でも、すぐそばの『黄金山』は存在感が著しい。

そんな風景を楽しみながらアップダウンを繰り返し、

10時50分、『知来岳』頂上。

そこで北西に目をやると、鋭角にそびえる『奥徳富岳』(尾白利加岳)の姿がガスの中だ。

今日の山選びは我ながら絶妙なサジ加減であったと自負する。

増毛山地において標高1,000mを超える山々は、全てガスの中なのだ。

 

 頂上で昼食にはちょっと早かったので、稜線から下降尾根に入った地点でラーメンタイムとした。

13時30分、駐車地着。

 

もうツボ足で十分となったこの山域も、他の地域同様融雪が加速し、春山を楽しめる期間もあとわずかのようだ。

寂しい限りではあるが、とりあえず今日はHiromi共々心から満足のゆく山旅を満喫し、豊かな気持ちで帰途に着いた。

 

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