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2016.7.17 『樽前山・西山』(994m)

 また雨だ。

先週の日曜日に雨が降ったあと、月~土曜まで晴れ模様が続き、今朝雨が降り出した。

意地が悪いとしか言い様がない。

しかも世の中三連休だというのに、私は昨日の土曜日も明日の祝日も仕事だ。

それに対する代休もない。

正直嫌になっている。

山に登り続けるために働いているのに、働いたために登れない。

人生たった一度きり、転換点かな・・・

 

 そんな環境の私に対し、仲間たちは皆三連休。

連泊、連登で遠出しているため、ひとり昨夜仕事が終わってから支笏湖のシシャモナイへ出かけた。

 

 今朝5時25分、「苔の洞門」駐車場の手前林道ゲートをMTBでスタートした。

私が『樽前山』に登るときは、四季を通じてこの林道を利用することが多い。

ここは誰もいないのがいい。

いつも約3kmのこの林道を歩いていて、いつかMTBを利用してみようと思っていた。

徒歩の時は平坦だと思っていた林道だが、いざMTBに乗ってみると一貫して上り坂。

予想以上に汗をかいた。

 

 5時55分、林道終点。

ここで林道が涸れ沢に下りていく。

この涸れ沢を下流に向かうと「苔の洞門」であり、上流に向かうと今は立入禁止となっている旧登山道だ。

以前はこの涸れ沢を歩いていたが、倒木が多くそれらを越えて歩くのが大変なので、今は右岸の樹林帯を歩いている。

樹林帯はブッシュがまばらで歩く邪魔にはならない。

間もなく涸れ沢から左岸の登山道に上がる。

あとは踏み跡とところどころに残る白いペイントを目標にして歩くのだが、その踏み跡もペイントもかなり薄くなっている。

経験者でなければそれらを見失って藪に紛れ込んでしまう可能性がある。

そしてこの辺りで雨が降り出した。

霧雨だが強い風によって吹きつけられ、あっという間にびしょ濡れ。

嫌気がさして戻ろうかとも思ったが、トレーニングと割り切って外輪山を登ることにした。

まあ、外輪山の縁まで登ってしまうと、『西山』までは近いのでそのまま歩を進めた。

霧雨の中ガスも濃く、目の前の溶岩ドームすら全く見えない。

頂上手前の真新しい標識が新鮮だった。

 

 7時45分、『西山』頂上。

いつもはここから『東山』~『932P』と回ってから下るのだが、今日は即下山開始。

外輪山の急斜面が、ツルツルの溶岩で怖い。

下山路はそのまま登路を下るのだが、やはり踏み跡が判然としない部分が有り、

ルートから逸脱する恐れが有り、あまり勧められない。

ただ、涸れ沢に下りる時点で左岸に踏み跡とピンクテープがくくりつけられているのを発見。

それに従って下っていくと、予想通りMTBを置いてきた林道終点に出た。

9時15分。

これは歩きやすくていい。

そしてこの森はコケをはじめとした緑が実に美しい。

それからMTBでがたがた道を下り、

9時25分、林道ゲート着。

まだ時間が早く、もう一座とも思ったが、この頃になると平地も雨模様と化していたので、早々と帰途に着いた。

明日も仕事。

もう愚痴しか出てこねえ~

 

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