北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2018.2.3 『別狩岳』(666m) 初登のMikaが楽しそう!
今日は先日のデビュー以来二度目の参加のMikaを交え、
当別町青山奥の『別狩岳』に登ってきた。
毎年のように登り、もう何度も回を重ねているが、
気に入った山は何度登ってもいい。
それにMikaにとっては初めての山だ。
今日は午前中「晴れ」という予報だったので、
天候には期待していた。
」
そして何よりも空から落ちてくる雪に
悩まされる心配がないのがいい。
先週末はひどい降雪があったので、
今日しか登れないこの週末には期待した。
朝6時前に家を出て、まずMikaを自宅で拾い、
続いてHiromiを迎えに行った。
道々当別~浜益線の脇にベストポジションで駐車スペースがある。
この時期には除雪されず雪に覆われていることもあるスペースだが、
今日はきっちり除雪されていた。
7時20分、準備を整えて駐車地をスタート。
スタートしてすぐに当別川に架かる古い橋を渡る。
この当別川は春先になると増水して、
恐ろしいくらいの流れとなるが、厳冬期の現在は結氷して
その上を歩いて渡ることができる。
ただ、橋があるのだからそれを利用するが。
橋を渡ると『別狩岳』の方向である西に向かって歩く。
すると間もなく白樺林が現れ、
間もなく針葉樹の林に変わる。
それからけっこう複雑な地形が続く。
地形図を見てもルート判断が難しいところだ。
その昔、私は地形図も見ずに入山し、
持ち前の勘を働かせて頂上に立った。
針葉樹林の林は広い尾根となっており、
それに忠実に従うと一旦北に向かうものの、
また西向きに方位が変わる。
そしてまた北向きに
変わった標高260mで尾根を離れ、
一旦30mほどの急斜面を下る。
それからがこのルートの核心部。
急で長い斜面が続く。
じっと我慢のこの斜面を登って行くと、
突然前方の視界が開け、
眼前に純白の急で広い斜面が現れる。
その斜面はとにかく白くて広い。
ところがこの斜面を登って行くとクレバスが現れた。
その斜度故に積雪の重力に耐え兼ねて、
積雪が広い範囲でずり落ちるのだが、
今年はずいぶん早い。
例年だと2月下旬くらいにそれが始まる。
理由を考えてみると、
原因は今年の雪の多さにあると思われる。

それが1月初旬の異常な暖気で重みを増してずり落ちたのだろう。
クレバスはけっこう複雑に走っており、
それを避けて歩くのが容易ではない。
ここで時間を費やした。
そして9時30分、「586mP」。
純白の斜面のピークだ。
この斜面は遠く当別ダムの湖からでもはっきりとその姿を捉えることができる。
このピークで一休みしたあとは、
ルート中第二の核心部に足を踏み入れる。
ここから頂上までは手の届くような距離なのだが、
細尾根が続き、滑落の危険があるところだ。
ただ前述の通り、
この冬は積雪が多い。
いつも危険でその突破に緊張させられる細尾根にも、
雪がたっぷりと降り積り、面積が広い。
とは言っても斜度を考えると危険なので、
中間部ではスノーシューを外してザックにくくりつけた。
ツボ足での突破だが、思いのほか雪に足を取られずに歩けたので助かった。
それを過ぎると再びスノーシューを装着して頂上を目指す。
このスノーシューの着脱がMSRを使用のMikaは大変だ。
複数あるベルトを外して付けて・・・
10時30分、『別狩岳』。
そこから見る360度遮るもののない風景を、
Mikaが今回初めて目にした。
純白の増毛山地や黒っぽい樺戸山地。
その峰々の殆どが未踏峰なのだ。
これから楽しみがたくさんあっていいねえ~
頂上は微風ながらも寒いので、
長居はせずに下山を開始。
登りで危険だった箇所は、下りだと更に危険度を増すので慎重に下る。
登りでスノーシューを外したところでは、
やはり同じくツボ足で下る。
しかし私は大量の積雪のおかげで、
細尾根の急斜面もスノーシューで滑り降りることができた。
「586mP」からはふかふかな純白の急斜面を、
HiromiとMikaが楽しそうに下る。
12時45分、駐車地。
天候に恵まれ、楽しい山行ができたことに感謝し、
当別町からはみんなでアイスを食べながら帰ってきた。