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2018.2.24 『クオベツ山』(506m)  片道8kmのスノーシューラッセル

   この週末は土曜日だけの山行だ。

昨日の朝8時、女房を仕事先に送った足で一人夕張に向かった。

そして南夕張の滝ノ上から道々夕張~厚真線に入った。

この道々は500mほど入った滝ノ上橋の直前に設けられたゲートで、

冬季間通行止めとなっている。

ここからスノーシューでスタートする。

 

 私が初めてこの山に登ってから、

まだ10年は経過していない。

その後回を重ねて今回が4度目の登行となった。

このひじょうにマイナーな山に初めて挑んだきっかけは、

市販の道路地図を見ていて目にとまったことからだった。

そしてすぐに地形図も見ず、勘のみで挑んだ。

それでも長い道々を歩き、

「これだ」と感じた尾根に取り付き、

複雑な尾根を登り継いで一発で頂上に至った。

これが私の動物的勘だ。

 

 9時40分、ゲート前をスタート。

ゲートの下をくぐると滝ノ上橋であり、

その下を流れる夕張川は全面結氷していた。

さて、ここからの車道歩きが長い。

広々とした道々を歩くのだが、

今回は何かが走った跡が残っていた。

ラッセル車やタイヤショベルなら、

道路の両側に雪を跳ね上げて進むはずだが、

ただ両輪のタイヤ痕だけが残り、

スムーズに走行していった様子。

いったいどんな車両が、何の目的で深い積雪の中を走り抜けたものか?

ただその分歩きやすいのには助かった。

 

 車道歩きは長く退屈だ。

そんな道中に一軒建物がある。

何かの宗教の寺院に見えるが、詳細は不明だ。

なんの興味もない建物ではあるが、

退屈な歩行の中ではちょっとした気分転換くらいにはなる。

 

 10時50分、尾根取り付き点。

於兎牛沢川をスノーブリッジを利用して渡渉。

いよいよ山に入る。

距離的には中間地点だ。

山に入ると早速トドマツの幹にヒグマの引っ掻き傷だ。

それがあちこちに見られ、山の豊さを感じさせてくれる。

また、この山域ではまだ少ないが、

エゾシカの足跡や木々の表皮を食べた跡が見られる。

あの固い木の皮を食べて生きていけるんだから、

年々数が増えるのも当然だ、と半分感心。

 

 この日は気温が低く雪面の雪がサラサラで、

傾斜が増すと崩れてさっぱりスピードが上がらない。

それでも一歩一歩確実に歩を出せば、

いつか目標に到達する。

複雑な尾根を登り継いで行くと、

CO.430で地形図にも載っている林道に出合う。

この林道は川端方面から続いている。

ここからは林道歩きになり、

進行方向が西進から南進に変わる。

それがまた長い。

そして最後は林道を外れ、わずかな詰めで

13時15分、『クオベツ山』。

登りのタイムリミットを13時と決めていたので、

少々オーバーしてしまった。

急ぎ下山開始だ。

下山は速い。

スタスタ自らのトレースを歩き、

尾根をスルスル下って、

14時40分、於兎牛沢川。

そしてまた長い道々をテクテク歩いて、

15時30分、駐車地。

 

 4年ぶりの『クオベツ山』だったが、

今回のラッセルが一番きつかったなあ・・・

 

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