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2018.6.23 『来馬岳』(1,040m)~「1,043mP」 スキー場は広くていい

 この週末も天気予報に従って出かけた。

土曜日の朝までは室蘭方面まで行く予定でいたが、

急きょHiromiが未踏の『来馬岳』に向かうことにした。

 

私にとって『来馬岳』は、

数度登ったことのある山ではあるが、

最後に登ってからもう10年が経過していると思われる。

 

オロフレ峠を越えてカルルス温泉に下り、

「サンライバスキー場」の広い駐車場に着いてビックリ!

車が20台以上も止まっているではないか。

Hiromiと二人してガックリ。

即他の山に切り替えようかと、

頭の中で色々な思いが交錯する。

しかしちょっと待てよ。

広いスキー場に目をやると、

大勢の人々が何かの作業をしているようだった。

「おそらく植樹をしているんだろう」

と、私が言うと、

「なにぃ~っ? スキー場で植樹かい!?」

全く生意気なやつだ。

 

9時45分、スキー場の登山口をスタート。

と、この時二人の女性が作業道具を手にやって来たので聞いてみた、

今日は何かあるのかと。

すると返ってきた答えが、

「今日は植樹会なんです」

Hiromiぃ~っ、だから植樹だと言ったっぺえ~

 

スタートと同時に広いスキー場を登っていく。

スキー場大好きの私は大変気持ちがよい。

そしてこのスキー場斜面は下草の丈が低く、

歩きやすくてどこでも登ることができる。

日射しが強くなり暑い。

スキー場は徐々に斜度を増し、第一リフト終点からはきつい急登が続く。

それを辛抱強く登っていくと、

背後に高度感あふれる風景が広がり、

傾斜が緩くなると一旦樹林の中に入る。

しかし長くは続かず、

林を抜けると間もなく5号目の案内板が現れる。

そしてここでスキー場を離れ、

樹林帯の中に刻まれた登山道を辿って頂上を目指すことになる。

6号目を過ぎると一旦進行方向に、

『来馬岳』の頂上部を確認できる。

それを確認したあとは、

ひたすら急登に耐えて登ることになる。

これがなかなかきつい。

以前登ったときはこんなに辛かったかなあと、

少々首を傾げてしまった。

 

 11時ちょうど、『来馬岳』。

頂上からの展望が素晴らしい!

実はこの光景も忘れてしまっていた。

この頂上は樹木が生い茂り、

展望は利かないと言うのが、

私の記憶の中での印象だった。

 

『来馬岳』からは、私が最後に登ったときにはなかった、

オロフレ峠への縦走路をしばらく進んでみることにした。

最初は広く笹が刈られ、

大変歩きやすい縦走路ではあったが、

100mほど下ってからの登り返しになると、

頭の辺りまでを覆う笹に難儀させられる。

それをクリアするとまた歩きやすくなり、

11時35分、「1,043mP」。

ここで草刈り機のエンジン音が聞こえ、

前方をこちらに向かって歩いてきた女性が、

慌てて引き返し始めた。

どうやら草刈りに当たっている人に、

登山者の到来を告げようとしたようだ。

安全のためだ。

それをこちらも察知し、

「行かないよ~っ! ここでやめるから~」と叫んだ。

せっかく登山道整備の奉仕活動をしていただいている方々の邪魔をする気にはなれない。

その後その女性に話しを聞くと、

苫小牧山岳会の奉仕活動だそう。

何とも頭の下がる思いだ。

丁重にお礼を申し上げて『来馬岳』に引き返した。

12時ちょうど、再び『来馬岳』。

そして下山も急傾斜で下半身に堪える。

高度感のある広く美しい風景を楽しみながら淡々と下り、

13時10分、登山口。

 

 ずいぶん久しぶりの『来馬岳』であったが、

700mほどの獲得標高差の割には登りごたえのある山だった。

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