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2018.12.16 『鳩ノ巣山』(622m)  馴染みの低山での3人・・・

 

 昨日は夕張の『鳩ノ巣山』に登った。

一昨日の終業後、夕張に向かった時点では別の山に登る予定だった。

ところが夕張市内に入ると、

前日からこの日の朝まで降り続いた大雪が何もされていなかった。

つまり除雪されておらず、

予定の山への駐車スペースが確保できない。

それでこの朝は「マウントレースイスキー場」の、

広い駐車場を利用させていただくことにした。

  昨日の朝7時近くにスキー場の北駐車場でToshiと合流した。

Toshiは一昨日の午後になって合流すると言ってきた。

  7時05分、広い駐車場の北側奥より急斜面に取り付いた。

この斜面はかなりの斜度があり、

数年前にHiromとピッケルを使って滑落停止訓練に利用したことがある。

斜面に取り付いてすぐに見たことがない看板が現れた。

それは治山事業の案内板で、

一昨年ここで治山工事が行われたことを示していた。

そして「立ち入り禁止」との文言。

おいおい、誰も立入りようがない斜面に、

わざわざ「立ち入り禁止」はないだろう。

  心配した雪の状態は、その心配に及ばなかった。

雪面を覆う新雪の下に一旦は緩んで、

再び締まった固雪の層がある。

しかしながら急斜面の登行はきつい。

そして90mの標高を一気に稼ぎ、

尾根の頭に上がると、CO.400で突然林道が現れた。

以前にはない新しい林道だ。

その林道がなぜ施設されたのかということは、

それに沿って歩くうちすぐに理解できた。

前方が明るく開け、一大伐採地域が目に飛び込んできた。

この伐採の様子は今夏南側の『冷水山』から見ており、

広くなったその斜面を歩いてみたいと思っていた。

大規模伐採事業の産物である大量のカラマツ材は、

既に搬送を終えたようで何も残っておらず、

伐採の跡には既に植林が施されていた。

そしてこの植林方法が新しいのか、

または以前からそうだったのかわからないが、

苗木を何とも手厚く保護している。

苗木をそっくり筒状のプラスティック容器で包み、

それが雪や風の影響で倒れないよう、添え木までしてあった。

そんな珍しい光景を目にしたあとは、

ブルドーザで土までえぐられて汚れた林道を離れ、

尾根の頭に上がった。

この尾根はToshiの母校である旧夕張北高校そばに端を発し、

『鳩ノ巣山』奥まで続いている。

もう歩き慣れた尾根を伝ってCO.480へ 。

 

このピークからまた急斜面を一気に登る。

そして前方だけではなく、背後の視界が突然開ける。

こんな低山にしては珍しく劇的な場面だ。

もう冬の営業が始まった「マウントレースイスキー場」の風景が美しい。

見事な風景を堪能したあとは緩やかな傾斜を経て、

また広々とした大地に出る。

西の札幌方面から眺めると、

極端に長い馬の背状の地形をもった部分だ。

ここの植生が面白く、

頂上に向かって左側(西)が白樺林、

右側(東)がトドマツの林となっている。

これは人の手が加えられてこのようになったものか、

あるいは自然林として長いあいだにこうなったものか、

現段階で知るすべはないが、

私は面白く貴重な風景だと思う。

 

 今日はToshiとHiromiの二人がGPSを所有していたので、

広くわかりにくい『鳩ノ巣山』の頂上が明確になった。

まあ、以前からそこだと考えていた地点ではあったが。

 

 少ない運動量に空腹感もないことから、

そのまま下山することにした。

下山はルートを変えて短くする。

このルート、Toshiは初めてだがHiromiは何度も登下降している。

ただそれはトレースが残っていたため容易だったが、

今回は手がかりがない。

そこでHiromiに案内してもらうことにした。

一種の試験だ。

見晴らしのよい急斜面を下るまでは、

今日のトレースに従うが、

その直下から南の尾根を利用する。

その取り付き点でで少し迷った様子。

しかしそれを過ぎてしまうかな?

と思ったところが、修正して尾根に取り付いた。

その後も何箇所か思案している様子が見られ、

蛇行する部分もあったが、

結果は予定した地点に下った。

合格!

 

 一旦市道に下り立ち、歩道を少し歩いて駐車場へ。

9時50分、駐車地。

短い行程ではあるが、夕張市街地の一座はやはりいい!

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