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2018.12.2 『雨霧山』(509m)  白銀の世界が迎えてくれた

 今回の週末から休日は日曜日だけ。

週一の休日では遠出する気になれない。

そんな時期は近場で遊ぶ。

夕張は随分楽しませてくれる低山がたくさんある。

ただ、積雪もまだ落ち着かないので、

フィールド選びは慎重に・・・

 

 土曜の終業後、Hiromiを拾って栗山町の東山地区に向かった。

ところがひどい雪模様でみるみる積雪量が増え、

アスファルト道路を走っているのにゆっくりしか走れない。

そして東山地区の農道に入ろうとしたところで×!

車のタイヤ痕がなくまっさらな状態だ。

試しに入ってみると、ハイエースの腹がつかえて新雪をこする。

この先には数軒の農家があるだけなので、

雪の降り出しから1台の車も通っていないということだ。

進行をあきらめて夕張川に架かる橋まで戻り、

その下で車中泊をすることにした。

激しい降雪は夜半近くまで続いた。

 

 日曜の朝、7時過ぎに起床。

夜明けが遅くて起きるのがつらい。

ついついシュラフの中でダラダラ、ウトウトと過ごしてしまう。

しかし起きて車を移動すると、

早朝に除雪車が走り、きれいになっていた。

走りやすくなった舗装道路から農道へ。

農道も除雪されており、

それは予定した駐車地まで続いていた。

 

 8時ちょうど、畑の端の駐車地をスタート。

『雨霧山』には2本のルートがある。

一つは夕張市南清水沢から「雨霧林道」を伝って登るもの。

もう一つは今回の東山地区より「旭山林道」を利用するものだ。

どちらも往復の歩行距離が約15km。

私は馴染みのある「雨霧林道」ではない、

この東山地区から昨秋初めて登った。

足首からふくらはぎ程度の積雪が、

そこそこ体力を消耗させてくれる。

 

 8時05分、林道ゲート。

このゲートの前にはシカ避けの金網ゲートがある。

これは扉を開け閉めして出入りが自由だが、

次の森林管理署管理のゲートはダイヤル式の鍵で入林を拒絶している。

そのゲート横を過ぎて驚いた!

造材作業がもたらした産物が山積みされていた。

トドマツの伐採が終了し、

切り倒され、長さが一律に整えられた丸太が整然と積み上げられている。

それはなかなか目にすることができない壮観な光景だ。

Hiromiはたいして感動がないようだけどねえ・・・

丸太山積みの光景は、このあと何度も目にすることとなった。

 

 ゲートからしばらく歩くと、

「旭山林道」の起点が現れる。

古い林道のようで、目にする植林時期を表示したパネルが皆昭和40年代を表している。

それが次々と・・・

私が中学から高校生の頃に植林されたものだ。

そんなことを思いながら歩くこの時期の林道は楽しい。

しかし、林道はその性質ゆえ一気に高度を稼ぐことはできず、

蛇行を繰り返しながら、

ゆっくりゆっくりと高度を上げて行く。

そして頭の中に描くのは常にショートカットルート。

復路ではここをショートカットしよう、

あそこをショートカットしようという思いが頭の中を駆け巡る。

 

 長い蛇行を繰り返し、

10時30分、「雨霧林道」合流点。

ここで「雨霧林道」と合流し、目の前の『雨霧山』を目指す。

Hiromiが言った、「これで夕張とつながったあ!」

私も昨秋ここを歩いて合流点に達した時、

同じことを思った。

自らの足で夕張市と栗山町をつなげたことになる。

そんなささやかな感動がわっかるかなあぁ~?

 

 林道合流点から『雨霧山』頂上基部まではほんのわずか。

つまり林道が走るすぐ脇に頂上があるわけだ。

そして驚いた。

ピンクテープがたくさん付けられている。

「ここが取り付き点ですよ」、

「この順路で登ってください」。

といった具合に付けられているのだ。

昨年はなかったものだ。

おまけにそのピンクテープの順路に従って、

軽く笹刈りされているではないか!

このローカルでマイナーな『雨霧山』に登る登山者が、

他にも存在することに驚いた。

 

 10時45分、笹刈りされた踏み跡を辿って楽々頂上へ。

素晴らしい晴天の上風もない。

ラーメンタイムとした。

私の湯が沸くまでの間に記念撮影をしたのだが、

既に出来上がったカップ麺を手にして撮影を終えたHiromi。

私が沸騰した湯でインスタント麺をゆで終わり、

「さぁ食べよう」という時になっても、

まだ記念撮影をしたそのピンポイントから一歩も動かず、

カップ麺をすすり続けていた。

 

 空腹を満たしたあとは下山だが、

林道には下りず、頂上から西に派生する尾根を下ることにした。

大きくショートカットして林道に当てるつもりだったが、

当然藪こぎは覚悟した。

ところがこの尾根はすっきりとしていて、

まるでそこを登山道が走っているようだった。

従ってスタスタ下って林道へ。

そして驚いた!

車が走った跡だ。

大型のクロカン四駆が往復した跡だった。

我々がそこを歩いて登ったあとに入ってきて、既に去っている。

いったい何の目的で?

日曜日であるゆえ、森林管理署の職員とは思えない。

禁猟区であるからハンターでもないだろう。

不可解な行動をする輩はどこにでもいるものだと、改めて思う。

しかしそのおかげで歩行が楽になった。

スタスタ歩き、

12時40分、林道ゲート。

12時45分、駐車地。

 

 今回も楽しかったわぁ・・・

天気が良くて暖かかっただけではなく、

何よりも近かったのが一番良かった!

駐車地からHiromiの家まで20分。

そこから我が家まで30分。

そんな余裕のある山行の締めくくりはやはり「サイゼリヤ」!

この夜は久しぶりにToshiもやってきた。

 

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