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2019.10.21 『樽前山』(西山~東山~932mP)  シシャモナイからAyumiを連れて

 21日(月)は私が勤める会社のカレンダーが休みになっている。

そこでこの日は時間の管理が自由なAyumiを誘って、

初めて一緒に登ることにしていた。

Ayumiとは3年前の『神居尻山』で知り合い、

その時点で私の出身高校の後輩であることが判明していた。

その後なかなか一緒に登る機会に恵まれず、

この日はHiromiが仕事のため、

全くフリーの私から声をかけた。

そして「どこに登りたい?」と尋ねると、

迷うことなく「シシャモナイから樽前山!」と言ってきた。

シシャモナイから『樽前山』に登ることが、

数多くある目標の中の一つだったようだ。

また、Ayumiとなかなか登る機会がなかった理由に、

Ayumiの体調不良が挙げられる。

Ayumiは極度の貧血で、その治療に長い時を費やしたようだ。

                      

 月曜の朝、現地集合としていたので、

10分早く到着した私に続いてシシャモナイにやってきた。

Ayumiは住まいがある空知からやってくるので、

運転が大変だろうと気遣うと、

それは全く苦にならないと強調していた。

若いねえ~

 準備を整え、

8時ちょうど、林道ゲートをスタートした。

この先は倒木の嵐で、広葉樹もかなり倒れてしまっているので、

紅葉はまばらにしか目につかない。

そして林道を完全に寸断する地点へ。

横たわった樹木が二重にも三重にも重なり、

その奥行きが深いため大きく迂回して先に出なければならない。

この遠回りに思いのほか時間を費やしてしまう。

今年7月にもHiromiとここを訪れているが、

その時より更に歩きにくくなった気がする。

この倒木群をクリアするのに時間を要している時だった。

森の中でヒグマが吠えた。

いかにも自然の中で生きていることを強調するようなその声は、

二度、三度繰り返され、これにAyumiがヒビった。

そして恐怖の奇声を上げる!
その奇声に私がビビる。

Ayumiの声はとにかく甲高く、

そういう声に慣れていないので、

この後幾度となく驚かされることとなった。

 聞けばこの3年間で結構な山行を重ねてきたようだが、

今回の行程には感嘆の声が次々と飛び出した。

登山道のない樹林帯を歩くワイルド感覚に驚嘆し、

樹林帯を抜けて目にする溶岩ドームの迫力ある光景に感激する。

連れて歩く者としては、

こういうふうに喜んでくれることが一番の楽しみだ。

それにしても高く、細く、大きな声の出し過ぎ~

 この日の行程の核心は外輪山への急登だ。

これには元気いっぱいのAyumiも手こずり、

何度も立ち止まって呼吸を整える。

それを調子が戻った私は先に登って待ち、

しっかりとかっこいい写真を撮ってやる。

10時20分、外輪山北の縁。

Ayumiがこの山に関して未体験だったのはここまでで、

この先は自分で何度も登ってきたようだ。

今回は私の決まったルートに従い、

まずは『西山』へ。

月曜だから人がいないかと思ったら、

少人数パーティーや家族連れなどで、

けっこう賑わっていたので驚いた。

10時45分、『西山』。

天気が良くて気持ちがいい。

風も適度なそよ風で心地よい。

『西山』から『東山』への歩行は、

素晴らしい青空の下で何とも言い様がない爽快さだ。

溶岩ドームと空にスマホのカメラを向けたAyumiが、

「ブルーっ!!」

細く大きく甲高い声で!

は、はずかしーっ!!

 

 11時30分、『東山』。

ここはいつものように人だかりなのでスルー。

楽しい細尾根歩きを続けて『932mP』へ。

私はこの行程でこのあたりが一番好きかもしれない。

『932mP』へ続く登山道も美しい。

 12時05分、『932mP』。

ここで昼食とした。

昼食後はこれもいつも通りなのだが、

一旦外輪山方向に下り、

その最低標高辺りから外輪山北斜面をトラバースしながら下降する。

そして溶岩台地の中の登山道に当てる。

これはただショートカットしているだけで、

別に大したことではないのだが、

Ayumiにとってはすごい体験だったようで、

「戻ったーっ!!」

その後は樹林帯に入り、また倒木群の中を時間をかけて下り、

14時30分、林道ゲート。

Ayumiにとってはこの上ない体験ができたようで、

感激して遠路を帰って行った。

ちなみにこの日の全行程が18km。

Ayumiとしては新記録だそうだ。

 

 

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