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2019.10.12 『浦臼山』(718m)~『樺戸山』(890m)~『隈根尻山』(971m)  登山道復活に感謝!

 今日から三連休だが、

残念ながらまた三日間晴れてはくれず、

よりによって中日に台風到来などと、

全く意地の悪い空模様となってしまった。

それでも二泊三日の予定で、今朝Hiromiを迎えに行った。

ただ、中日が雨予報とのことなので、

遠くには行かず、空知で遊ぶことにした。

そして『浦臼山』の登山口へ。

二ヶ月ほど前、もう10年ほど前に廃道となった、

『樺戸山』~『隈根尻山』間の登山道が笹刈りされて復活したという報を得た。

それで気になっていた。

それはHiromiも同じで、ここを歩くのを楽しみにしていた。

Hiromiは積雪期に『樺戸山』~『隈根尻山』に登ったことはあるが、

夏道は廃道になっていたので登ったことがなかった。

私はまだ廃道になる前、随分回を重ねて登った。

今はもう山登りをやめて15年も過ぎてしまった我が愛する女房が、

最も好きなルートがこの日のルートだった。

そんな懐かしい思い出を胸に、

8時45分、登山口をスタート。

昔は林道が整備されていて、

車で『浦臼山』の先まで入ることができた。

私も時間がないときは、そこまで車で入って『隈根尻山』を往復したものだ。

スタートしてすぐに鎖のゲートが設けられているのだが、

今はその鎖も地面に落ちたままで用をなさない。

ただ、林道はもう荒れてしまっているので車での走行は無理だ。

ところが歩き出して驚いたのだが、

『樺戸山』~『隈根尻山』間で成されたという笹刈りが、

登山道のスタート時点から始まっていた。

それも広く林道の幅いっぱいに!

もう10年以上前の災害で林道が決壊してから、

下草だけではなく、潅木も林道を覆い始めたのだが、

それらの木々までもが刈られていた。

その草刈りが延々と続く。

日が差してくると暑いので半袖シャツになって登る。

9時50分、『浦臼山』。

この先は見通しが効く。

進行方向左手はほとんど視界を遮ることがなくなるので、

歩いていても楽しく退屈することがない。

そして林道はやがて細い登山道となる。

登山道となると長い稜線上のアップダウンを越えて進む。

これがなかなかの登り下りで、

獲得標高をどんどん上げて行く。

空は曇天で暗いが、風景は美しい。

四季を通して見慣れた風景だが、

樺戸山地の風景は決して見飽きることがない。

10時55分、『樺戸山』。

ここからだ。

ここからの下りで長い間登山道が笹に覆われてしまっていた。

それを行くのはワクワクする。

『隈根尻山』とのコルまで一旦深く下る。

そして太い笹が刈られた跡だ。

これが歩きにくい。

太い笹の切り株と切られた笹の葉や茎が散乱し、

足元が非常に不安定だ。

ただでも下降が得意ではないHiromiは、

もうおっかなびっくりでゆっくり下る。

下り着くと周りには背丈の倍はある笹が密生している。

昔ここでタケノコ採りをしたことを思い出す。

周りの笹を見てわかるように、タケノコ(ササノコ)も太いのだ。

下りきったあとは標高差140mの急登だ。

それを足元の笹が思うように登らせてくれない。

滑るつまずくを繰り返し、一歩一歩登って行く。

背後には『樺戸山』とそこに刻まれた登山道が見える。

そして頂上へと思った瞬間、

前を行くHiromiが先に頂上に着いて、

「こんにちは~!」と声を上げている。

こんなところでHiromiの知り合いかぁ!? 

と思って近付いてびっくり!

なんと「こざるん」じゃないの!

久しぶりの対面は971mの山頂だった。

11時30分、『隈根尻山』。

こざるんは夫と夫婦登山だった。

この夫は若くて私の息子と同じ歳だ。

こざるん夫婦と記念撮影をし、

我々がラーメンタイムの準備をしている間に二人は下っていった。

Hiromiとラーメンを食べながら話してやった。

「あの夫はかつて群馬県警の山岳救助隊に所属していたんだぞ」と。

そしたらこのHiromiが言ったこと!
「どうりで胸板が厚いと思った」

おいっ、そんなとこ見てたんかい!?

全く調子のいいやつだ。

 下山は例の笹が更に滑る、つまずく!

私は一度つまずいてつんのめ、地面に手をついた。

すると恐れていたとおり笹の切り株が手の平に刺さりそうになった。

幸い難は逃れたが怖い。

周りの笹につかまりながら恐る恐る下って、

『樺戸山』へ登り返し、

12時30分、再び『樺戸山』。

このあとは景色の良い稜線歩きを楽しみながら、

徐々に高度を下げて、

13時30分、『浦臼山』。

と、ここで休憩していたこざるん夫婦に追いついた。

そうなるともう一緒に下山だ。

Hiromiとこざるんが肩を並べて歩き、

ぺちゃくちゃとしゃべっている。

Hiromiは人とあまりしゃべらないのだが、

こざるんとしゃべって何が楽しいのかな・・・

4人で楽しく下って、

14時20分、登山口。

いやあ、楽しい下りだったねえ!

こざるん夫婦は早々に引き上げ、

残った我々も、その時点で台風が勢力も進路も変えていないことで、

一旦帰宅して翌日再スタートすることにした。

そして暗くなる前には帰宅した。

 

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