goo

2020.6.27 『254m峰』(点名:朝日)  廃道の林道と作業道をどうにかつなぐ

 この週末は久しぶりに、

土日の両日とも良くない予報だった。

それでまた近場で楽しむこととし、

土曜の朝Hiromi を迎えに行き、

栗沢町上志文に向かった。

家を出てHiromi を拾っても、

ずうっと霧雨が降りっぱなしで、

全くモチベーションが上がらない。

すぐ目の前の馬追丘陵でさえ、

麓までガスに包まれていた。

そして上志文の林道入口に着くと、

ようやく霧雨が止んで、

空が幾分明るくなりだした。

このうっとうしい天候は、

この週の中から続いていたし、

その先もしばらく続く予報だった。

それを誰も口にしようとはしないが、

これは明らかにエゾ梅雨だ。

北海道には梅雨がないとされているが、

本州が梅雨の時期になると、

北海道も同じように天候がぐずつく。

林道入口で準備をしていると、 

白いランドクルーザープラドが一台やって来た。

中から中年の男性が一人降り立った。

そして快活に声をかけてきた。

その男性は工事が始まる前の地域で、

動物や鳥の生態を観察するのが仕事だという。

つまり工事が始まることによって、

生態系にいかに影響を及ぼすことになるかを調べるため、

その場に長時間静止して、

四つ足の動物や鳥の種類や数を確認するのだそう。

この仕事には資格は必要ないが、

動物や鳥に詳しくなければダメだという。

そんな仕事もあるんだなあ、

と感心させられた。

逆に三角点を求めて山に入る我々に対して、

妙に関心を持ったように見受けられた。

  9時ちょうど、林道入口をスタート。

すぐ樹林帯に入った。

めったに車が入ることはなさそうな林道だが、

下草がきれいに刈られていた。

しかもそれはこの前日行われた作業のようだった。

ただ路面はウェットでドロドロ。

アップダウンのある林道を進んでいくと、

一ヵ所分岐を間違って入ってしまったが、

 

いくらも行かないうちに気付いて、 

戻って修正した。

林道は草刈りがなされていた、 

わずかな部分を過ぎると荒れ出して、

イタドリが被る部分も現れた。 

そして次なる分岐からは更に荒れ、

しまいには完全に廃道となってしまった。

それからは藪こぎだ。

Hiromi は上下雨具着用としたが、

私は暑いので下だけ着用した。

藪は笹とその他の雑草。

笹の密度が濃い部分では、

「これはリタイアかな?」と、

あきらめかけた。

Hiromi もいつものように、

「もうここでいいんじゃない?」と口にする。

しかしそんな難所の先には、

また藪の薄い部分が現れることを期待して進む。

そしてCo.170で進行方向左側に見える、

尾根に上がることにした。

これが正解だった。

尾根筋は笹が薄くて歩きやすい。

おまけにシカ道があって、

まるで登山道のようだった。

いくつかのピークを越えて、

10時40分、四等三角点「朝日」

途中であきらめなくて本当によかった、

と心から思える瞬間だ。

と思っていたら雨が降りだした。

この日の日中は降らないという予報が、

またもやここで覆された。

下山も藪こぎからドロドロ林道を歩き、

途中で小さなダム湖を見て、

12時ちょうど、駐車地。

朝会った自然調査の方が、

それを終えるところだったので、

また少し話しをしたあと、

次なる現場に車を走らせて行った。

我々はまだ時間が早かったものの、

雨に降られて疲れたので、

直近の入浴施設である、

「シャトレーゼゴルフ場」の駐車場で、

ゆっくり昼寝をした。

いやあ、気持ちよかったねえ。

この一週間も忙しく働いてきたHiromi は、

すぐに寝るし、なんぼでも寝るんだわ。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )