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2021.2.27 『東緑ヶ丘』(177m)  厳冬期に藪漕ぎ!

 

 山というのは実際それに登ってみなければ、

その良さを知ることはできない。

登ってみてつまらなくて、

「もう二度と登らない」、

と感じる山はめったにない。

それとは逆にその素晴らしさに、

何度でも登りたくなる、

という山も数多く存在する。

そしてこの「東緑ヶ丘」が、

そんな素晴らしい山の一つとなった。

何が素晴らしいったって、

景色がひじょうに美しい。

ルート中のあちこちで展望が開け、

そこそこで目にする風景に、

何とも言えぬ美しさを感ずる。

標高がたかだか200mに満たないこと、

四等三角点であることを考えると、

この山を訪れる人はいないだろう。

またこの山は直前に登った「深沢」の、

南隣りに位置する四等三角点で、

四等三角点の間隔が2kmであることを考えると、

ちょうど隣りの位置にあるようだ。

また「東緑ヶ丘」という点名がいい。

まるで街中の地名のような、

例えば「東緑ヶ丘町内会」みたいな・・・

親しみがもてる点名だ。

 土曜の『深沢』を下山後、

駐車地からそのまま広い知決辺川の河原に下りて、

完成したばかりの巨大砂防ダム下を歩き、

流れの狭い知決辺川を渡った。

点名が「東緑ヶ丘」の三角点ピークを目指すためには、

この川の少し上流まで農道を歩くと、

右手に林道が現れて、

それを利用してある程度の高さまで登れるであろうことは、

今年正月この農道奥の、

『仁達幌』(にたっぽろ・二等三角点)に登った際、

林道入口を確認していた。

しかし今は農道脇で「胆振東部地震」の、

復興作業が続けられているため、

申し訳なくて「立ち入り禁止」を無視して入ってはいけない。

 巨大砂防ダム下から知決辺川を渡り、

河岸の急斜面を登って広い牧草地に出た。

これを横断するように登って行く。

広い景色はどこも気持ちがいい。

Hiromiもすっかり広い風景を好むようになった。

牧草地を横断し終える頃、

笹薮に突入した。

しかしそれほど濃くはなく、

200mも上がると林道に出た。

これが前述の林道と思われる。

林道に出たもののそれを利用できるようではなく、

すぐ対面に張り出している尾根に取り付いた。

薄い笹の尾根をグイグイ登って行く。

するとCo.150で小ピークに立った。

その後多少のアップダウンを繰り返して進むのだが、

その尾根筋で美しい風景を目にすることになる。

南には崩落した山肌の奥に、

厚真町の田園地帯が広がり、

北には直前に登った「深沢」を含む、

ゆったりした山並みが見えている。

そしてそれらの手前に林立する樹木が素晴らしい。

人はそれぞれ感じ方や好みが違うので、

あくまでも私個人の感想だ。

そんな風景を楽しみながら進むと、

最後は密度の濃い笹に行く手を阻まれた。

濃い笹の基部には倒木群が複雑に絡み合って、

更に強く進行を阻む。

それでも長い距離の藪漕ぎではなかったので、

なんとか抜け出してピークへ。

古いエゾシカの防護柵が、

無残な状態で放置されていた。

三角点ピークには到達したものの、

やはり笹が濃い上に多少なりとも雪があり、

標石の発見は早々にあきらめた。

そしてまた周りの風景を楽しむ。

下山でも同じく風景を楽しみながら歩くが、

それも天候が良かったから。

晴れりゃあ山は100倍楽しい!

 

 登路のルートをそのまま辿り、

藪尾根から林道、そしてまた藪に入って牧草地へ。

広い牧草地を下って駐車地に着いた。

いやあ、いい山だったなあ!

Hiromiと二人で納得して、

厚真町の「こぶしの湯」へ汗を流しに走った。

 

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