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2021.3.15 『上一ノ沢』(782m)  雪崩回避で撤退!

 先週末はHiromiが土曜出勤だったので、

その振替休日が月曜日(15日)だった。

それで日曜日の『来霧岳』下山後、

「ハイランド富良野」でゆっくり汗を流し、

国道452号線を三笠市の、

「桂沢湖」近くまで戻って車中泊とした。

そして翌朝国道の「三芦トンネル」三笠側入口に移動し、

そこを起点にして、

6時40分にスタートした。

すぐトンネルの上部を越えて、

最寄りの尾根に取り付いた。

ひじょうにきつくクラストした傾斜に、

スノーシューのアイゼンを突き立てて登る。

そしてCo.550で南東から北西に伸びる尾根にのった。

私はずいぶん前から、

この尾根上を歩いてみたいと思い続けてきた。

そこからどんな風景を目にすることができるのか、

それが楽しみで仕方なかったのだが、

国道452号線をただひた走り、

「桂沢湖」を通り過ぎるのが常だった。

そこで今回は思い切って、

この尾根上を歩いてみることにした。

地形図を見るとその先に、

二等三角点「上一ノ沢」が存在する。

それを狙ってみることにした。

ただ、地形図上ですっきりした尾根が、

「上一ノ沢」の手前で、

斜面に飲み込まれるところがある。

それが気になっていた。

ただ失敗しても同尾根上を歩くことが、

今回最大の目的なので、

そのへんのところは出たとこ勝負とした。

 この日も夜明けから快晴で、

これで5日間の山行全てで、

「晴れ」ということになる。

人生の中でこんなことは、

二度とないかもしれない。

身体は疲労を抱えているが、

こんな日に登らないはずがない。

尾根はアップダウンを重ねながら、

徐々に高度を上げて行く。

そして歩くほどに周囲の風景がよく見渡せ、

それがまた言いようのない素晴らしさだ。

空気も澄んで見えないものが、

何もないというように感ずる。      

尾根の遥か先には未踏の、

『奔別岳』(823m)が頭を出している。

また背後には夕張山地の大部分と、

遠く十勝連峰や表大雪の山々も、

くっきりと見えている。

やはり憧れて期待した通りの尾根歩きを楽しめる。

そしてCo.630で足を止めた。

前方で尾根は終息し、

斜度のきつい斜面が広がった。

その斜面に目を凝らす。

すると斜面全体が雪崩る寸前に見える。

ここに足を運ぶまでの間に、

陽のあたる部分は既に、

雪がかなり緩んでいた。

それで前進することをやめた。

雪崩に巻き込まれるわけにはいかない。

残念ではあるが、

7時55分、撤退!

このルートで「上一ノ沢」を狙うのは難しい。

次回別ルートで挑んでみよう。

それもまた楽しみだ。

そしてまた素晴らしい風景を眺めながら歩く。

楽しい尾根歩きは登路で感じた以上に、

ずいぶん下っていく。

そんな下りの最中で、

腐って重く深い雪にスノーシューを取られ、

また片方のフレームを折ってしまった。

3セット所有している同サイズの中の1セットなので、

今後の行動に支障を及ぼすようなことはないが、

もう製造をやめてしまった「NORLITE」さんに、

交換フレームが残っているか心配だ。

折れたフレームを騙しながら下り、

9時ちょうど、駐車地。

いやあ楽しく素晴らしい尾根歩きだった。

初めて目にした風景の中で、

また新たなルート構想がひらめき、

帰って地形図を眺めたいと思う。

時間はまだ早かったが、

もう3日分の洗濯物が溜まったので、

急ぎ帰途に着いた。

そして夕方いつものようにHiromiと反省会!

二人でじっくりと地形図を見直した。

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