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2021.5.23 『楓』(379m)  雨の中二つの林道をつないで藪へ

 昨日の朝北夕張で目覚めると、

外は雨が降っていた。

前夜天気予報を最終チェックしたときは、

ピンポイントで夜間から日曜日にかけて、

曇り模様が続くとのことだった。

また予報に騙された感が拭えないが、

この週末の当初からの予報を考えると、

正に想定内のこと。

この日も林道を歩いてピークに近付き、

わずかな藪漕ぎで三角点に至る「楓」とした。

 「楓」という点名はどこにでもありがちだ。

夕張市内にもいずれも四等で、

二つの「楓」が存在する。

そして今回は栗沢町美流渡から、

「美流渡一の沢川」に沿って伸びる、

「西美流渡林道」を利用するもの。

 昨日の朝夕張から「丁未風致公園」を越えて、

万字に下って美流渡に移動した。

そして道々から500mほど入った、

林道沿いに駐車地を見つけた。

この林道はゲートがないので、

自由に走行できるが、

我々は林道歩きを楽しむことにしているので、

迷わずそこから歩くことにした。

小雨の中外に出て準備をしていると、

すぐそばに小型の箱ワナが仕掛けられているのを目にした。

いったい何を狙っているんだろう?

 7時30分、駐車地をスタート。

水たまりが多く汚い林道を行く。

雨は小降りだが不快感は拭えない。

ところがHiromiは、

「私はこんな日も好き。気持ちいい!」

などと言っている。

それはそれはようございました。

しかし、それにしても汚い路面が続く。

ただ、左手を流れる「美流渡一の沢川」の流れが、

いくらかでも心を癒してくれる。     

 「西美流渡林道」は、

駐車地より約3km歩いた地点で、

西から下りてくる「シコロの沢林道」と合流する。

そしてこの合流点からは、

「シコロの沢林道」として先に伸びて行く。

その「シコロの沢林道」が大変立派で、

道幅が広い上に完全舗装されている。

直線的な林道を歩いて行くと、

左に大きくカーブを描いた先で、

地形図上の破線林道に入ることにしていたが、

この取り付き点に気付かなかった。

林道の新たな工事が昨年終了したようで、

このときに我々が予定した破線林道を捨て、

別の林道に結んで、

それを拡張して舗装を行っていったようだ。

そのことに気付いたものの、

戻って廃道の破線林道を、

藪こぎする気にもなれず、

そのまます進むことにした。

遠回りにはなるが、

三角点ピークのそばまでは行ける。

そしてピークを越えた辺りで藪に入った。

けっこう濃い笹をかき分けて進むと、

本来予定していた林道跡に出た。

それを利用するも、

最後はやはり濃い笹の中で三角点に至った。

但し、笹が濃い上足下には大量の落ち葉が散乱し、

標石が全く見つからない。

雨に濡れた濃い笹漕ぎで、

全身ずぶ濡れの身では、

根気よく探す気にもなれず、

あきらめてとりあえず、

9時20分、四等三角点「楓」

いずれまたここを訪れ、

標石を探し出すことにする。

 下山は当初予定した、

破線林道を下ることにした。

笹を漕いで一旦見晴らしの良いところに出たあと、

草と笹にまみれた廃道を下っていく。

このとき凄まじいフキの海を目にした。

そのどれもが青々としておいしそう!

採って帰りたいが、

女房はもう処理をするのが嫌だから、

持って帰るなと言うし・・・

この日も後ろ髪を引かれる思いであとにした。

そして間もなく「シコロの沢林道」に下った。

そこで見落とした地点を再確認。

あとはまた長い林道を淡々と歩き、

10時45分、駐車地。

往復12kmほどの行程だったが、

雨でなければもっと楽しめたなあ。

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