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2022.7.31 『三角山』(夕張・770m)  勢いを増す藪

 

 各地で見られる「三角山」だが、

今回は夕張市と栗沢町の境界に位置する『三角山』。

積雪期には夕張側から何度か登っているが、

二年前にHiromiと笹刈りをしながら、

無積雪期としては初めて登った。

また今年の冬には同じくHiromiと、

冬季通行止めの万字側ゲートから、

長い車道を歩いてスキーで登った。

そんな『三角山』に、

今回は藪の状況が気になっていたので、

その検証の意味をも込めて登ってみた。

また、アプローチ地点が、

700mほどの高い位置にあるので、

麓より涼しいだろうとの期待を重ねた。

 この朝夕張市に入ると気温が25℃。

それが万字峠に向かって走り、

『三角山』の頂上基部に到着すると、

期待通り21℃まで下がっていた。

今がチャンス!

 林道「万字線」の案内標識の前に駐車。

案内標識横の踏み跡に入った。

踏み跡とは言ってもはじめは、

ちょっと荒れた登山道のような快適さだ。

それでも我々が笹刈りをした時より、

ずいぶん笹が被ってきている。

そして涼しいとは言っても、

湿度が高くすぐに汗が噴き出した。

ピークまでの短いルートの中、

快適だった踏み跡は中間地点から笹が覆いだし、

一部太くて頑強な笹の中を進むことになる。

周囲にはピンテがあちこちに付けられている。

中には苦心してつけたようなものもある。

以前はこんなにピンテなぞなかった。

そして不思議なんかだが、

必要のないところに複数付けられ、

ここは判別しにくい、

と思われるところには一つも付けられていない。

どういう観点でピンテを付けて歩いているのか、

首をかしげてしまう。

 最後は細いが密度の濃い笹をかき分けて、

『三角山』(一等三角点:三角山)。

ここは一等三角点なのだ。

三角点から少し西に笹をかき分けて進むと、

馬追丘陵方面の風景が望まれる。

しかしこの日は低いガスが立ち込めて、

どうにもはっきりしない。

 この後すぐに下山を開始したが、

面倒なことになった。

登りではどうにか判別のついた踏み跡が、

下りではどう見てもわからないところが出てきた。

じっくり笹薮をにらむが、

どうしても踏み跡の判別がつかない。

前回このようなことはなかった。

自然回帰は速度が速い。

しょうがないので、

藪を直進して強引に林道に下ることにした。

藪は密度が濃くて頑強。

かなりもがきながら、

登り以上に時間を費やして、

取り付き点より300mほど奥で林道に下った。

そして林道を歩いて駐車地へ。

ここで着替えたが、

衣類にたっぷり染みた汗が、

下りのファイトを物語っていた。

 

 

 

 

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