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2022.8.10 『宇佐美』(194m)  吸血アブの猛攻撃 → 撃沈・・・

 このところ東北辺りが集中豪雨に見舞われているが、

北海道も雨が続いて困る。

この盆休みは火曜日に運転免許の、

更新時講習が予定されていたため、

翌水曜日から4~5泊の山旅に出ることにしていた。

Hiromiが月~木曜日と本州旅行を予定していたため、

だまって帰ってくるのを待つわけにもいかず、

盆休みも別行動として単独で出かける予定とした。

ところが天候不順が延々と続き、

どうにも出かけられない。

 水曜日の明け方から降り出した雨は、

8時を過ぎてようやく上がったので、

重い腰を上げて外に出た。

しかしまたいつ降り出すかわからない空を見上げて、

一つ大きなため息が出た。

そしてこれはどこへ行っても同じだと判断し、

原風景の中の里山へ向かうことにした。

 栗山町桜山地区で、

「桜山池」そばに駐車。

エゾシカの防護柵ゲートを越えて、

「桜山池」を大きく回る周遊林道に入った。

ゲートを越えるとすぐ左手の柵が壊れ、

地面近くまで落ちていた。

柵の向こうは畑だ。

どうして補修しないのだろう?

補修しなきゃその部分を利用して、

エゾシカが自由に出入りできる。

莫大な費用をつぎ込んで、

延々と張り巡らせた防護柵が、

あちこちでほころんで、

なんにもならなくなっている。

なんだかなあ・・・

 このところの雨は、

この辺りでも随分降り続いたようで、

最近車が走った痕跡のない林道には、

大きな水たまりがいくつもできていた。

おまけにけっこう深いので、

長靴でも水たまりを避けるように歩く。

 平坦な林道が高度を上げていくと、

やがて「宇佐美」のピーク南側を巻くように伸びる。

そこでどこから藪に入ろうか、

と立ち止まって藪を覗いたところ、

体中にアブが群がってきた。

うるさいので、

すぐ藪に入ってピークへ。

そして三等三角点「宇佐美」

すぐ林道に下った。

そして立ち止まってみると、

やはりアブが群がってくる。

おまけにこのアブはひどく攻撃的で、

次々に刺してくる。

通常アブは人の肌の柔らかい部分を狙ってくるが、

このアブは違った。

頬、唇、鼻の下、顎等の柔らかい部分はもちろん、

腕や手首、しまいには手の平までも刺してくる。

刺された感触も通常のアブより痛く、

刺された患部にブヨに刺された時のような、

強いかゆみが残る。

こんなアブの攻撃は初めてだ。

歩いていても前述の部分に、

次々と刺してくるので、

歩を止めることができない。

水も飲めず小用も足せないというわけだ。

もうそうなってしまっては、

早く下山するしかない。

速足で歩きながら、

ショートカット林道を利用することに決めた。

吸血アブの群れはどこまでも着いてくる。

 「桜山池」の周遊林道は、

スタート地点とちょうど反対側の、

ほぼ中間地点に林道分岐があり、

そこから「桜山本継林道」にのると、

ショートカットして戻れる。

急ぎこれにのって下った。

歩きながら「いてっ!」、「イテッ!」と、

声を上げるジジ。

とにかく攻撃が止むすきがない。

従って駐車地までが長かった。

 麓まで下りエゾシカのゲートを越えて「ホッ…」。

そして駐車地に着くと、

あれっ!?

アブがいない。

あの吸血アブはエゾシカのゲートから、

外には出ないってこと!?

意味不明だが、

とにかく助かった。

 

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