西大阪線の難波方面延伸を見越して製造された車両でした。安治川橋梁を超えたあと地下へ潜る急勾配にも対応できるよう3801・3901形として誕生しましたが、沿線住民から地区分断・騒音の反対から工事は停滞。
製造された車両は阪神本線で運用されました。6両固定編成化が進められる本線での運用にしたがうように6両編成化。8801・8901形に改番。朝夕をメインとした優等車の営業運転についておりました。
それに対して西大阪線は、普通列車が2両や4両でのんびり走る路線として変化無く続いていました。それが30年以上の時を経て、ようやくその延伸計画が進展。今、ミナミ・奈良へ向けた道が開かようとしたとき、8901形は役目を終えることになっていたのです。

↑快速急行・三宮行き
急行や準急、快速急行。朝は阪神の最優等車といえる区間特急としても活躍しました。よく頑張っていたと思います。全車ロングシート。車内の液晶ディスプレイはなし。それでも乗る価値のある車両だったと思います。

↑夕方、急行列車として疾走(クリックすると拡大します)
朝夕を活動時間にしていた8901Fでしたが、土休日等には昼間の急行運用につくこともありました。

↑急行・西宮行き(クリックすると拡大します)
最後に記念の1枚。深夜の“御影行き”特急です。現在では特急列車の大半が山陽5000・5030系や8000系で占められる直通特急です。しかし終電近い時間帯になると阪神特急の御影行きが運転されます。8901Fもその役目を担ったこともありました。

↑特急・御影行き(梅田駅にて)
(クリックすると拡大します)
月末では尼崎車庫で進められてきた解体も終盤のようでした。そして今週残る1両も解体されたようです。
3月20日、8901形が果たせなかった夢は、次の世代がかなえることになります。
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