ケニア山その5
12月31日、大晦日、マッキンダースキャンプからナロモルのホテルまで下りる日がきた。いよいよアフリカの山ともお別れだ。毎日のことだが、朝のうちは晴れてケニア山が良く見える。もう2度と見ることはないであろうこの景色を目に焼き付けた。バティアンは踏めなかったが、自分の心の中は結構充実している。ガイドのアクシデントがなければ行けたに違いないが、気持ちは登ったも同然の気分である。ネリオンだけでも充実の登攀ができたからであろう。
毎日、朝のうちは快晴なのだが・・・
ケニア山よ楽しませてくれてありがとう、ここでお別れだね
この植物は真ん中に雨水が溜まっている。乾季はこれを飲み水にするとか
グラジョウラスの原種だそうだ
今日は雨に当たらないうちに下まで降りたいものである。植物の写真を撮りながら降りて行く。登るときに休んだ岩の所で昼食になった。コックはここでガスを使い、何かを作ってくれるらしい。俺たちは雨の降らないうちに早く下りたいのに、でもせっかく作ってくれるのだから待っていよう。コックは腕をふるってパスタを作ってくれた。少しのび気味であったが食べられないほど不味くはなかった。
コックは本気で昼食を作り始めた、みんなは早く下りようよ、なんて顔してる
ここにあったプレート
メットステーションまで4時間くらいで降りた。ここに、例の見かけ倒しの車が、お迎えに来ている筈なのだがいない。少し待っているも登ってくる様子がない。あの恐ろしい思いをするなら、歩いて下りたほうがいい、と言う人も出てきて、結局ポーターを含め全員が歩いて下りることになった。途中でとうとうスコールにつかまり、本日も雨の中を歩くことになった。登山口ゲートまでもっと近いと思っていたが、後で聞いたら8キロもあるとのことで、どうりで長く感じたはずだ。例の車であるが、ゲートから少し入ったところでスタックしていた。これではいくら待っていても来ない筈だ。歩いてよかったと思うも、あの車が脱出できなければ、我々はゲートからホテルまで帰れないことになる。ゲートで1時間も待ったろうか、大きな歓声があがった。それはキリマンジャロやケニア山に登頂した時よりも、大きなおおきな歓声だった。見ると車が脱出できたのだ。みんな大喜びで、拍手を送ると、ポーター達は誇らしげにガッツポーズをしていた。
このような日本の風景に似た竹林があった
メットステーションの屋根にはこんな猿がいた 名前は?
そんなこんやでホテルに着いたが、今度はなんとシャワーが出ない。体がサッパリしないまま食事を済ませ、今夜は年越しのカウントダウンに参加しようという話もあったが、全員早々にダウンして寝てしまった。ホテルのバーでは年越しのパーティか、一晩中大騒ぎしていた。
帰国の編に続く ガストンガニマタ
12月31日、大晦日、マッキンダースキャンプからナロモルのホテルまで下りる日がきた。いよいよアフリカの山ともお別れだ。毎日のことだが、朝のうちは晴れてケニア山が良く見える。もう2度と見ることはないであろうこの景色を目に焼き付けた。バティアンは踏めなかったが、自分の心の中は結構充実している。ガイドのアクシデントがなければ行けたに違いないが、気持ちは登ったも同然の気分である。ネリオンだけでも充実の登攀ができたからであろう。
毎日、朝のうちは快晴なのだが・・・
ケニア山よ楽しませてくれてありがとう、ここでお別れだね
この植物は真ん中に雨水が溜まっている。乾季はこれを飲み水にするとか
グラジョウラスの原種だそうだ
今日は雨に当たらないうちに下まで降りたいものである。植物の写真を撮りながら降りて行く。登るときに休んだ岩の所で昼食になった。コックはここでガスを使い、何かを作ってくれるらしい。俺たちは雨の降らないうちに早く下りたいのに、でもせっかく作ってくれるのだから待っていよう。コックは腕をふるってパスタを作ってくれた。少しのび気味であったが食べられないほど不味くはなかった。
コックは本気で昼食を作り始めた、みんなは早く下りようよ、なんて顔してる
ここにあったプレート
メットステーションまで4時間くらいで降りた。ここに、例の見かけ倒しの車が、お迎えに来ている筈なのだがいない。少し待っているも登ってくる様子がない。あの恐ろしい思いをするなら、歩いて下りたほうがいい、と言う人も出てきて、結局ポーターを含め全員が歩いて下りることになった。途中でとうとうスコールにつかまり、本日も雨の中を歩くことになった。登山口ゲートまでもっと近いと思っていたが、後で聞いたら8キロもあるとのことで、どうりで長く感じたはずだ。例の車であるが、ゲートから少し入ったところでスタックしていた。これではいくら待っていても来ない筈だ。歩いてよかったと思うも、あの車が脱出できなければ、我々はゲートからホテルまで帰れないことになる。ゲートで1時間も待ったろうか、大きな歓声があがった。それはキリマンジャロやケニア山に登頂した時よりも、大きなおおきな歓声だった。見ると車が脱出できたのだ。みんな大喜びで、拍手を送ると、ポーター達は誇らしげにガッツポーズをしていた。
このような日本の風景に似た竹林があった
メットステーションの屋根にはこんな猿がいた 名前は?
そんなこんやでホテルに着いたが、今度はなんとシャワーが出ない。体がサッパリしないまま食事を済ませ、今夜は年越しのカウントダウンに参加しようという話もあったが、全員早々にダウンして寝てしまった。ホテルのバーでは年越しのパーティか、一晩中大騒ぎしていた。
帰国の編に続く ガストンガニマタ