2019/4/6 裏妙義・木戸前ルンゼ
サクラサク。
春の盛りに手軽なクライミングはどこがいいだろ?
「行きたい山リスト」の中から自身未登のル-トからチョイスしたのが木戸前ルンゼ。
桜見物渋滞を心配したけど、妙義は意外と空いていた。
メンバ-は2月に入会のartさんとisiさん。
artさんはクライミングの基本的な流れとビレイの実践体験していただくことにした。
岩が脆いという風評も気にはなるけど、初めてにはちょうどいいかもしれない。
何事も実践での体験が良き訓練となるはずです。
国民宿舎は大盛況。 結構、ル-ト被るかもしれないな、という心配は無用でした。
木戸壁、木戸前ルンゼはだ-れもいない。
ゆったりと準備をして、木戸壁の取付きを説明したりしてからルンゼに入る。
しばらくはルンゼというか沢というか。
枯れているけど滑床みたいな場所をグリグリ登る。
間違って登ったルンゼを見下ろす
懸垂下降で本流まで戻る
やがて、沢筋は2分される。
ここでトポを見誤り、支流の左俣へ入る。
しばらく薮と岩を漕いでいくと、青空が広がりコルとなっている。
これはさすがに、間違いを確信して懸垂下降。
これも、訓練です。
こちら(本流)が正解です。
グリグリ登る。
本流を再出発。
チョックストンには残置もあるが、フリクションを利かせて行けば問題ない。
その上もアバタ岩にフリクションが心地良く、グリグリ登れます。
そこここに支点があるので、このあたりからロ-プを出すという選択肢もあると思うけど、あまり必要性を感じない。
木戸前ルンゼの核心
凹角状となった基部からロ-プを出す。
靴はそのまま、登山靴で問題なさそう。
1ピッチ上部は立ってくるので、このあたりが面白い所。
立木の支点で一区切り。
2ピッチ目も特筆する所はない。
それでコルに至って終了。
なんだかとっても物足りなく終わってしまった。
さて、それじゃフォロ-をビレイしますか。
と、思ったらルベルソがない。
あれ?ん?あぁ-。
確認すると1ピッチの終了点にあるらしい。
忘れた? いえいえ、これも訓練です。
二人をカラビナビレイで迎えて終了。
あまりにあっけないので丁須の頭まで行って、時間があれば少し木戸壁に触りましょうか。
木戸裏沢を1懸垂を交えながら下り、一つ尾根を乗り越すと登山道(籠沢コ-ス)。
そこから一時間ほどで丁須の頭。
昼過ぎだったけど、登山口での車の台数から山頂も賑わっているのだろうと思ったけど誰もいない。
それでは思う存分クライミングしましょうか。
妙義の岩峰がぐるりと見渡せる。
今日、星穴岳にはlilyさんが熊本の山仲間と入っている。
西には昨年登った西大星。こちらから見るとあまりさえない山容だ。
思い出深い御殿への尾根筋は、なかなかにうねっている。
三方境方面は未だ歩いていないんだけど、七人星にはとても興味があるんだよんね。
懸垂下降で基部まで戻り、小休止。
再び籠沢を下り、木戸壁でクライミングの練習などして国民宿舎についたときには、あれほどあった登山者の車はどこにもない。
それはそれで、のんびりと支度をして下山後の温泉に向かったのでした。
アルパインというには物足りないけど、妙義というフィ-ルドは奥が深い。
晩秋や早春の岩場遊びには、また訪れることだろう。
sak