越後の「日本」を巡る旅①
羽越国境・日本国
春の大型連休期間、
私的には金曜日だけが休日というゴールデンウィーク(否、フライデーウィ-クか)だったことはさておき、
その後に確保した平日の3連休はどこに行こうか
残雪の縦走?
沢初め?
それとも遠征?
どれも魅力的ではあるけれど、山行を憂う時もある
そんなとき、のんびり巡る旅に出る
「山」はちょっとしたアクセント
そんな気軽さが、今は心地いい
自然と歴史とエトセトラ
越後の「日本」を巡る旅
それぞれ違う味わいの三山を、車中泊で繋ぐことにした
思い立ったら、Go!Go!Go!
はじめに新潟と山形のくにざかいにある、日本国を目指す
2023/5/10 日本国
職場から、直行で登山口へ
なんとか午前3時に村上市小俣まで
4時間ほど仮眠をとって、好天のもと準備を整える
日本国の標高は555m
例年、5月5日に山開きイベントがあるのだが、「令和5年」の今年は
「令和5年5月5日に登る555m峰」ということで大層盛り上がったらしい
それから遅れること5日(!)
この地へと赴いた
小俣の日本国ふれあいセンターには車が数台
小学校の跡地らしく、プールや校舎跡があり元校庭と思しき場所が駐車場となっている
平日の早朝にもかかわらず、すでに車が数台
人気の山であることが伺える
理由はやはり、「日本国」という山名と555mという五並びの標高にあるのだろう
Go!Go!Go!
もちろん昨夜の道中、郷ひろみさんの「エキゾチックジャパン」を注入済みなのである
それはさておき、行きましょうかね
道路向かいの登山口から針葉樹の植林を行く
しばらくでラジウム清水という水場
蛙たちの憩いの場らしくあちこちで蛙の掛け合いが聞こえる
そこから淡々と登り行くと広葉樹の明るい植生が目立ってくる
新緑が眩しい
萌える草木と生き物たちの喧騒
溢れる生命力に触れ、こちらにも活力が湧いてくる
蔵王堂ルートの合流点では、朝日岳と飯豊の山々を遠望
この3連休に飯豊の縦走計画も俎上には上がった
しかし、今日はここにきてよかった
この山が、私を呼んでいたのだ
ここから山頂へはもうひと登り
途中、「日本国」の山名解説板がある
<中部北陸自然歩道の解説板>
なるほど江戸時代からそう呼ばれることになったのか
山でありながら、〇〇山とか、△△岳ではなく、日本国!
命名したと伝わる徳川十代将軍、徳川家治もセンスが良い
山頂には展望台や休憩舎があって、その向こうに日本海
ここから見る海は、ことのほか広くて青い
そして風が心地よい
下山は蔵王堂ルートへ
萌える木々、草叢、そして生き物たち
日本国には生命が溢れていた
山頂から眺めた日本海に沿って車を走らせる
笹川流れの海岸線は岩塔と白い砂浜、蒼い海が美しい
磯辺にはウミネコ、イソギンチャク、そして漣
行け!行け!行け!
風が背中を押してくれている
そんな気がした
sak
自然と歴史とエトセトラ
越後の「日本」を巡る旅②「川内山塊・日本平山」へ
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